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第40話 紋様魔法と船旅

マリオさんから船の手配が出来たと報告があった。3日後だそうだ。宿の方の協力もありなんとか商船に乗りこむことができそうだ。


さてそれまで何をしようか。朝は港と朝市に通い。昼はボーっと過ごす。雑貨屋に行ったら古代書を4冊手に入れる。かなり安くて1冊銀貨1枚。


この中の1冊が大当たりだった。


内容は紋様魔法についてだった。紋様魔法だよ。今まで謎だった紋様の謎が解ったのだ。古代文字列をこの紋様魔法で紋様に圧縮して生成していたのだ。勿論、解凍も出来る試しに既存の紋様を解凍したら古代文字の文章が出てきた。


これは凄い発見だ。


これからは自由自在に紋様を作り魔法陣を構築できる。これは凄い。


色々と試したら現代語でも紋様へと変換でき、魔法陣が発動した。要は世界に浸透した言語なら問題ないのだろう。


更に検証を重ねると紋様を紋様に出来る事も解った。どう言うことかと言うと紋様も並べた物を1つの紋様に変換できたのだ。


これで紋様1文字の魔法陣もありえるね。今までの常識が崩れ去るよ。当分は秘匿だね。


でもいつかは信用できる人に教えるけどね。


いつかはね。でも今では無い。


出発の日となった。荷馬車は俺の収納に入れて乗船した。馬とマリオさん一行が船に乗る。大きな船だ。


帆が張られて風を一杯に受けて船が走る。天気も良いし風も良い。順調に船は進み港が小さくなっていく。


磯風が心地よい。


幾人もの商人が乗っていてマリオさんも情報交換で忙しいようだ。


俺は海を見つめる。


ああ、気持ちが良いな。と思っていたら1時間ほどが経つとウリルは青い顔をしている。どうやら船酔いをしたらしい。


水魔法の回復を掛けてあげたら幾分かは回復したらしい、少し顔色が良くなった。また悪くなったら呼んでもらうことにして甲板に上がる。


遠くで海鳥が飛んでいる。あれも魔物なのであろうか?右手に沿岸が見える。


夕方前には隣国の港に着くと言う。楽しみだな。


暇になったので甲板に結界で椅子を作成して手に入れた古代書を読む。ゴーレムについてだ。これも便利かもしれない。土魔法と無魔法で制御。コアには土属性の魔石が必要とある。マッドボアの魔石でいいな。


簡単に出来そうだ。


1人で旅する時に小さな箱馬車をゴーレムに引かせるのは良いアイデアだと思う。今度、箱馬車を作るかな。中にはベッドを作って寝られるようにすれば便利かも。小さなキッチンもあれば便利。アイデアが膨らむな。


コウは頭の中で妄想を膨らませて思考して行く。独立懸架で足回りを作りとぶつぶつ考える。


そんなこんなで問題無く隣国の港へ到着する。とりあえずは荷馬車を出して宿を探して泊まる。明日は1日おやすみだ。マリオさん達は情報収集するらしい。


俺は聖域に行こう。


翌朝、聖域にやって来ました。ふふふ。


結界で魔法陣を作成。


「いでよ。ゴーレム!」といらない掛け声を出して魔法陣を発動。そこにマッドボアの魔石を投げ入れる。


ゴゴゴ、と地面から石が生えて体高が2m半の石のゴーレムが現れる。ずんぐりとしたフォルムは力がありそうな感じを醸し出している。


それから色々と動かしてみたが余り細かい作業に向かないが単純作業は出来そうだ。最初に考えた箱馬車を引くくらいは問題ないと見える。ぺたぺたとゴーレムを触りながらご機嫌な様子のコウ。ニヤニヤしている気持ち悪い。


ゴーレムを収納すると先日狩ったビッグバードを解体する。大きな腿肉で唐揚げを作る。醤油、生姜、ニンニク、ワインと塩、胡椒で味付け。片栗粉を塗して大量の大豆油で揚げていく。ちゃんと2度揚げしてカリッともちっとした唐揚げに仕上げる。完成だ。収納に保管。


前回作った紙のドンブリと同じように四角い弁当箱を作る。同じ大きさだが2種類作る。1つは仕切りの無いただの箱。もう一つは同じ大きさだが中に仕切りがある。


仕切りがある方に唐揚げと千切りキャベツとトマト。その上から野菜にマヨネーズをかける。仕切りがない方にはご飯をたっぷり詰める。これで唐揚げ弁当の完成だ。


試しに1つ唐揚げを食べる。カリッとした食感から噛むとビッグバードの肉汁が滲み出てくる味付けも濃厚な醤油と生姜、ニンニクの風味がする。


美味しい。良い出来だと思う。これを200セット作成。気分によって唐揚げ弁当かボア丼を食べられるな。


そうだ、ボア丼の器を使って海鮮丼も作ろう。酢飯を詰めてマグロ、ホタテ、イカ、雲丹、海老を乗っけていく。醤油は別の容器を準備。


ああ、わさびが無いのがな。


海鮮丼は100作った。ふふふ、これで選択肢が増えたな。


良い時間だ宿に帰ろう。1階の食堂に行くといつもの4人が話し合っている。無言で近づいて唐揚げ弁当を人数分を机におく。


彼らも無言で受け取り弁当箱を開けて食べ始める。一口、唐揚げを齧ると目を見開きこちらをみる。頷くとがっついて食べ始める。


周りの人が見ていて恥ずかしい。


ウリルが食べ終わり何か訴えるような目でみてくる。ああ、オカワリデスネ。1人5食分渡す。


これで足りるでしょう。マリオさん?それはマルさんの分ですよ。そうです別にしといて下さいね。


後で海鮮丼も渡しておこう。


で話はどうなったのでしょうか? 

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] こういう系の作品にありがちだけど物語前半で発見した便利な事が無かったかのように忘れ去られるけどどうして? ゴーレムに馬車引かすより結界で空飛んで移動した方が速いし便利でしょ?
[良い点] 唐揚げ弁当のシーンが楽しいwww
[気になる点] >それから色々と動かしてみたが余り細かい作業に向かないが単純作業は出来そうだ。最初に考えた箱馬車を引くくらいは問題ないと見える。ぺたぺたとゴーレムを触りながらご機嫌な様子のコウ。ニヤニ…
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