第33話 侯爵家
俺氏絡まれる。何か侯爵の次男の取り巻きに絡まれた。勿論、返り討ち。
今も目の前で地面から首だけ出して喚いている。うん、反省してないね。少し脅かしてやろうか?
身体に張り巡らさせた結界を消す。濃厚で大気が歪むほどの魔力が辺りを漂う。俺何か魔力が増えているな。まぁ良いか。
と首だけ出している連中に近づく。何か歯をカチカチ鳴らしている。
「ヒィっ」とか言って泣き喚き始めた。この辺で良いかな?でもこのままだけどな。体の表面に結界を展開。魔力を抑える。
寮に帰る。
今日も図書館で古代書をコピーしたからホクホクだ。
夜中、侵入者だ。俺にナイフを突き立てようとするが勿論刺さらない。
俺が起きたので逃げようとするがこの部屋には結界が張ってある。入れるけど出られない結界だ。侵入者ホイホイだ。
結界で拘束して闇魔法で記憶を探る。ふむふむ侯爵家の暗部か。面白い。こいつは死んでも良いな。
サクッと殺して収納する。さて戦争だ。探知で辺りを探ると4人監視している者がいる。結界で囲んで捕まえる。簡単なお仕事。それぞれの記憶を探るとやはり侯爵家の暗部だ。暗部の王都のアジトも分かったよ二箇所あるね。さて、これからお掃除の時間だ。闇に紛れて王都へと向かう。
「それでどうなった?」
「はい、暗部全員と連絡が取れなくなりました」
「何!どう言うことだ」
「例の者を始末に向かった5人と連絡が取れなくなったかと思えば、王都にあるアジトにいた人員全てと連絡が取れなくなりました」
「では奴には何かの組織の後ろ盾があるのか?」
「それはありません」
「ではどうなっておるのだ?」
「わかりません」
「高々、平民の冒険者1人を始末するなど造作もない事だろうに」
「はい、申し訳ありません」
「では正式に呼び出して騎士団で殺してしまおう。訓練中の事故と言う事だ」とニヤリと笑う。
何か突然。侯爵家から騎士団との合同訓練の招待状が届いた。これは訓練中に俺を殺す気満々だな。でもなお前らが俺を殺そうとするなら、その逆もある事を教えてやろう。
週末、王都の闘技場に行くと貸切になっていて王都在中の侯爵家騎士団70名が待機している。
対するのは俺1人。
「では始めようか」と騎士団長がニヤニヤしている。説明もなしだ。
騎士団がこちらに向かってくる。その数、50。とりあえず全員落とし穴に嵌って貰い。首だけにする。それを1つ1つ首を刈って行く。30程の首を飛ばした所でなんか
「止め!」と声がかかる。
あちらは慌ただしい。何やらゴテゴテした鎧をつけた男が出てくる。
「俺が着ているのは対魔法鎧だ。今までと同じと思うなよ」と走ってくるが結界で囲んで水で満たすと、
「ごはぁ、ゴブゴブ」と言って溺れてしまう。
唖然とする。騎士団。
俺は魔法を展開。ファイヤーアローを同時展開。その数50。同時に発射。騎士団に降り注ぐ。騎士団の全滅を確認。
「ああ、これは不幸な事故でしたね」と見届け人に声をかける。
「ヒィィィ」と見届け人は尻餅をついて後ずさる。あら、お漏らしかしら。股間が濡れている。
帰りにマリオさん達の所へ行く。勿論、今日の事は話した。銀狼の3人は喜んで夜の街へと向かったのは言うまでも無い。
さてどうなるかな。楽しみだ。
「どう言うことだ!騎士団が全滅だと!ありえん」
「ですが本当のことです」
「市井でも噂に上がっているではないか!どうするんだ」と机を蹴る。
「もう、例の彼に手を出すのは諦めましょう」
「そんな訳にはいかん。こちらにもメンツがある」
「いえもう、それどころではありません」
「どう言うことだ?」
「すでに冒険者ギルドが動いています。それに商業ギルドも動いているようです」
「なんで動くのだ?」
「侯爵様はご存じないので?彼は学院には冒険者ギルドの推薦で入っていますよ。最速でCランクに上がった有望な冒険者として」
「何!本当か。ではなぜ商業ギルドが動く」
「それはわかりませんが、それらが侯爵領を見限りますと領の運営に支障が出ます」
「分かっておるわ」と椅子を蹴飛ばす。
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誤字報告ありがとうございます。お詫びと感謝に17:00にもう1話投稿。
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