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第3話 魔法

ふふふふ、今日から俺は本物の魔法使い。


それではやって見ようか。


右手を一杯に前に伸ばして掌を下に向ける。これで水が出ても自分には掛からない。


「水!」と言うと、


ポタッ。


えっ・・・。まぁ、初めてだからな。


「水!」


ポタッ。


・・・・・。


「水!」


ポタッ。


イメージが足りないか・・・蛇口を捻って水が出てくるイメージで、


「水!」


ポタッ。


・・・・・。


「水!」


ポタッ。


ぐぬぬぬ。


「水!」


ポタッ。


を1時間続けた結果・・・・垂れる雫が大きくなった当社比なんと3倍。


あまりの結果にリアルorzになる。こんな筈では・・。


ふふふ、でも俺はめげない。1時間で3倍になったのだポタッでも。ならば続けよう!


と半日掛けて直径1㎝の水の玉になった。


ふふふ、成長しているぞ。


もう夕方、適当に野菜や果物をもぎ取り夕食。健康的な食事だ。肉が食べたい。


日が暮れて夜空に月が見える。


周りに明かりがないと月の光が明るく感じる。


中心近くの巨木に背を預けて、


「水!」


ボタッ。と繰り返す事4時間。


水の球が直径2㎝となる。順調順調。最低でも直径5㎝になるまで頑張ろう。


おやすみなさい。



ふと目が覚めると東と思われる方向が明るくなって来た。朝だ。おはようございます。


身体がバキバキだ。布団が恋しい。


立ち上がり伸びをする。あー気持ち良い。


やはり動物や虫の気配は無い。肉食の動物に襲われるとか虫に刺されるとか無くてありがたい。


でも肉は欲しいかな、まだ火の問題は解決していないが。フライパンや鍋も無い。


よくなる事を信じて今日も頑張ろう。


とりあえずは朝食だ。野菜と果物を食べる。


あと気が付いたのだが昨日採った野菜や果物が既に復活してなっている。どう言うこと?


まぁ、良い方向に考えよう。これで飢えることは無いと。


さてとやりますか、


「水!」


ボタッ。と午前中繰り返して何とか直径3㎝の水の球となる。


ふふふ。


顔を上げて口を開ける。右手の掌を口に持っていき。


「水!」


ボタッと口の中に水の球が入る。


ゴクン。


美味い。やっと実用レベルになった。口の大きさを考えたら直径3㎝でも良い様な気がしてきた。コップとか無いしな。多く飲みたかったら2回、3回と出せば良い。


水魔法はここまでにしよう。次はどうしようか?


火か?土か?


火は焚き火や将来、煮炊きが出来る。土は穴堀とか・・・トイレ用にね。練度が上がれば石鍋や皿、カップなど作れるかもしれない。


待てよ光も良いか。夜の灯りになる。う〜ん、アレだな灯りは火でも良いな。よし、火魔法にしよう。


右手の人差し指を突き出して、


「火!」


プスッ。


・・・・。


「火!」


プスッ。


豆電球程に火が点くが直ぐに消える。長く灯るイメージ。


「火!」


プスッ。


夕方まで頑張れば少しはよくなるかな?


「火!」 

お読みいただきありがとうございます。


明日からは1日1話投稿。


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― 新着の感想 ―
[一言] みんな大好き魔法の練習! レベル1、いや0の熟練度0からの出発かな? がんばえー
[一言] あれか 全属性もってるけど 鍛えないと使い物にならないってパターンかな? それにしてもひどすぎワロタw 普通、生活魔法レベルでも 飲水や着火ぐらいはできるのが定番のに...
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