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第272話 新しい宇宙 母船⑤

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇新しい宇宙 母船 ナブ


もうすぐ彼方の拠点に到着ですね。いくつか探索ポッドを出して拠点をスキャンした。これで外観の3D映像が出来た。


細かいところまで精査したが特に問題となる所は無い。ただ気になる所はある。


剥き出しになっている設備が、シャンバラの古い設備に似ているのだ。似ていると言っても、かなり劣化した物に見える。この設備を作成した時に、製造設備が古かったか劣化した製造設備しか作れなかったか、どちらにせよシャンバラ由来の設備に見える。


やはりシャンバラの大船団にいた二五隻の者達やその子孫が作ったと思われる。


今回、イズリ共和国側との打ち合わせの為に剣聖さんを含めて数人、宇宙ステーションいう名のデブリの拠点に乗り込む事になっている。


その際に小型の探査装置を各人に装備してもらい内部もスキャンする予定だ。これで見えて来る物もあるだろう。


共和国側よりもたらされた、人類種が生息可能な惑星の宙図は母船のコントロールルーム経由で私にもフィードバックされている。


既に宙図に基づいて探査ポッドも派遣済みで、これで逸れた仲間と合流出来れば良いが、最低でもなんらかの手掛かりを掴めればと思っている。


そろそろ共和国の拠点に着く頃だ。何か得られれば良いが。



◇母船内 剣聖アルド・ミラー


目の前に並ぶのはアーマー隊から二名、整備班から二名、コントロールルームから私をサポートする為に一名の計五名が並んでいる。


既に共和国の拠点に接岸して、後は降りるだけとなっている。私の前に並ぶ五人を見ると良い気概を持って挑んでいるのがわかる。良い傾向だ。自然と笑みが溢れる。


「皆、準備は良さそうだな。ナブさんから持たされた装置も装備済みか?」


と私が問うと全員頷く。大丈夫そうだな。


「それではこれからイズリ共和国の拠点へと乗り込む」


私がコントロールルームに合図を送ると目の前のハッチが開いていく。するとなんとも言えない澱んだ空気が母船内に入り込んでくる。これは空気の浄化も追いついていないか、劣化で機能が低下しているのだろう。


一瞬、他の五名も顔を顰めたがハッチの先に軍服を着た者たちが見えると顔を引き締めた。


私はハッチを潜り共和国の拠点へと降り立ち、他の五人もそれに続く。全員が拠点に降り立つの見計らい目の前にいる軍服の集団の中から恰幅の良い御仁が前に出てきた。


「私はここの責任者をしているダリル・ウェンディーです。以後お見知りおきを」


と手を差し伸べて来る。私はその手を取りながら、


「私は臨時の責任者をしております。アルド・ミラーという者です」


と握手する。


「それではここではなんですから、違う場所へと移動しましょう」


とダリル氏は軍服の者を引き連れて移動を開始する。その後ろに付いていくと中規模の会議室に案内される。全員が着席するとお茶が運ばれて来る。


その後に打ち合わせが始まるが共和国側の説明にはナブさんから聞いた情報以上の物は無かったが現状が厳しいということはわかった。


色々と話を聞いたが、どうも行き当たりばったりな感じがする。どうやら本格的に手詰まりなのだろう。


艦船や艦載機、それに地上戦力のデータも見せてもらった。かなり老朽化が進んでいて稼働率も低い。数、質共にガンダリヤ帝国に劣っているのは明白だ。


協力するとは言ったが、これは根本的なところから変えていかないとダメかもしれん。


暫くしてひと段落すると拠点内を見学することになった。ここでは二班に分ける。


一班は私、護衛であるアーマー隊員、整備班の者の三名。


二班は私をサポートしてくれたコントロールルームの者、護衛のアーマー隊員、整備班の者の三名。


この二班に分かれて見学を開始する。この二班ににそれぞれ二名の軍服を着た者が付き、拠点内を案内、説明をしてくれる。


「それでは行きましょうか」


と案内の者が歩き出す。私たちはその者に付いて行き見学が開始された。



◇母船内 ナブ


どうやら無事に打ち合わせは終わったようだ。その打ち合わせ中にも同行しているオペレーターから随時データが送られて来ていた。


これらを見るとかなり厳しい。まずは技術を教える必要がある。


共和国と帝国共に製造技術が発展していなく、全て発見された艦船から部品を交換することでなんとか、ここ数百年凌いできたようだ。


それも既に枯渇気味。一部の単純な部品は製造しているものの精度も品質も悪くすぐに劣化してしまうらしい。


これらの基本技術から教えていく必要があるだろう。間に合うだろうか? とりあえずやってみるしかない。


その合間にマスター達を探す。なんとか見つかれば良いのだが……。


そんな事を考えていると六人から拠点内のデータが送られて来ている。


フム、どうやらこのデータを見る限りシャンバラ五百隻の大船団から逸れた者たちで間違い無いだろうと思われる。


使われている資材、部品の規格が我々の母船に使われている物と同一のものだとわかる。これほどの数の規格が一致することは普通は無いだろう。


間違いない。


共和国をなんとかするプランとしては、簡易の統合簡易AIを作成して製造や修理のサポートや助言をさせて、そのAIには作業ポッドを作成させて作業ポッドを製造や修理をする共和国側の作業員のサポートさせるという事で上手くいくだろう。


剣聖さんが帰ってきたら相談しよう。 

お読みいただきありがとうございます。


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