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第261話 新しい宇宙 母船②

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇新しい宇宙 母船②


「探査ポッドからデータが送られてきました。攻撃してきた敵艦の母星と思われる位置情報です」


『こちらでも確認できました。探査ポッドを集中して情報を得てください』


「はい、ナブさん」


とオペレーターは元気良くナブへと返事をするとモニターを操作して分散していた探査ポッドを敵母星へと移動させていく。


数時間もすると敵母星の情報が集まり始め、


「敵母星のデータが集まりました」


とのオペレータの言葉で大型モニターの前にクルーが集まる。


「これは……、通常の人類種では無いですね」



ともう一人のオペレーターがモニターに表示されたデータを見て思わず呟く。


「ああ、これは魚から進化した種族か?」


と剣聖であるアルド・ミラーはオペレーターの呟きに反応してモニターを見る。


「そうですね。都市は水の中というか海中にあります」


「異様に陸地の面積が少ないな」


と剣聖は表示されている惑星のマップを見ている。


「どうやら資源採掘の為に陸地を削っているようです」


とオペレーターが言うと陸地が大型の機械によって削られていく情景が映し出される。次に映し出されたのは海中にある都市だ。


「うん? 栄えているのは都市の中心部だけか」


「はい、他の都市も同様でかなりの貧富の差があるようです」


「だがおかしいな。宇宙へと出るくらいの文明ならもう少し発展しててもおかしくないと思うが」


「新しいデータですが、どうやら他の惑星からの介入があったようです」


「では、この惑星はその介入している惑星の属国ということか」


と剣聖は考え込むように天井を見上げる。


「介入している惑星の情報はあるか?」


「いいえ、今のところはありません」


「そうか、何か分かったら教えてくれ」


「はい」




◇惑星ゾラス ガンダリア帝国


「魚人どもに与えた宇宙戦艦二隻が何者かに沈められただと」


「はい、艦載機も含めて全滅です」


「共和国の連中か?」


「いいえ、その宙域に共和国の艦船は侵入していません」


「ふむ、どちらにしても放ってはおけんな」


と玉座に座る男は傍に控える男を見る。


「ライウス、そちに第三艦隊を預ける。魚人族の艦船を沈めた者らを探し出し殲滅せよ」


「はっ!」


とライウスは敬礼をすると玉座の間を出ていく。


「我が帝国に刃向かう輩は始末せねばのう」


と玉座に座る男は口角を上げる。




◇母船内 


「剣聖さん、データ収集が終わりました」


剣聖がコントロールルームに入ってくると大型のモニターが表示されて、そこには宙域図が映し出されている。


「これは?」


「これは問題の惑星に介入していると思われる惑星とその周辺の宙域図です」


「どうやら、その惑星の周辺にある人類種が生息可能と思われる惑星の全てが、何らかの形で介入されているようです」


「コウくん達の反応は?」


「ありません」


「では無視しても良いのか」


と剣聖が考え込むと、


「剣聖さん! 未確認の通信があります」


「例の惑星関連か?」


「分かりませんが違うようです」


「そうか、回線を開いてくれ」


と剣聖が指示するとモニターには軍服を着た女性が映し出される。

お読みいただきありがとうございます。


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