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第260話 新しい宇宙 コウ①

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇新しい宇宙 宇宙空間 コウ


「はぁ」


とコウは宇宙空間に浮かぶ結界の中でため息を吐く。辺りを見渡しても近くに惑星等は無くどの方向を見ても見渡す限り星が瞬く宇宙空間だ。


「とりあえず現状をなんとかしないとな」


とコウは呟くと収納の中を確認する。


「なんとかなりそうか」


と収納の中を確認し終わったコウは作業を始める。まず、結界をボール状で直径が十メートル程に拡張。その中に一辺が三メートルの立方体を作成。その外壁は五重のハニカム構造だ。


更にコウは作業を進め、立方体の一つの壁面に魔法陣を生成して、その魔法陣にて立方体内へと転移する。


立方体内へと入ったコウは光源として中空に光魔法にてライトを灯す。そしてコウは目を瞑り空間魔法を行使。


奥行き十メートル、幅七メートル、天井高四メートルの空間拡張を行う。コウは拡張された空間を確認すると長辺の壁から二メートルの所に壁を作成。


その空間を空間拡張して奥行き十五メートル、幅七メートル、高さ七メートルの空間を作成。その中に魔力を集めて増幅するためにシャンバラからの技術供与による新型の魔導炉を四基作成して設置する。


その設置された魔導炉から魔力を供給して分けられた空間二つの天井全面が照明となるように魔法陣を作成して設置。


床面に重力を発生させる魔法陣を作成して環境を整える。


次に今後の事を考えて、これもシャンバラからの技術供与によって管理制御AIを作成。これはナブほどでは無いが、室内やこれからこの空間を拡張して作成する宇宙艦船の制御管理や探査用ポッドの管理、データ収集、データ精査、艦船作成時に使う作業ポッドの管理、操作をする為に作成して魔導炉と並べて設置。


室内の大気を制御管理もAIに任せて魔法陣を各場所に大気制御の魔法陣を設置していく。


元の空間に戻り、管理制御AIに指示して作業ポッドを作成していき、二十体の作業ポッドが出来た所で外から入って来た側の壁の外に空間を作成して拡張する。その空間は奥行きが二十メートル幅が十メートル高さも十メートルの作業空間となる。


作業ポッドは管理制御AIの指示によって元の空間の床を全面フローリングにして壁には白の壁紙を貼っていく。


完成したところでコウは出入用の魔法陣がある壁の反対側に扉を三つ設置して一つにはトイレ、もう一つには脱衣所と風呂場を設置。


最後の扉の中は八畳の私室としてベッドのみを設置する。


元の空間へと戻り扉側の近くにアイランドキッチン作成して、その近くにダイニングテーブルとソファーを収納から出して設置。


コウはAIに指示して作業空間にて探査ポッドの作成を作業ポッドにて行い、二時間もした頃には三十機の探査ポッドが完成して元の空間とは逆の壁に外に宇宙空間に出入用の転移魔法陣を作成して、そこから三十機の探査ポッドが宇宙空間へと探査に向かう。


コウはソファーに座り、コーヒーを飲みながらシャンバラから供与された様々な技術データを読み漁る。


そんな事をしているうちに一時間、二時間、三時間が経過していく過程で四方に散った探査ポッドからデータがAIへと集まって来る。


『マスター』


「どうした?」


『キンリン ノ タンサ ケッカ ガ アツマッテ キマシタ』


「データを表示してくれ」


とコウが指示を出すと空間にモニターが複数浮かぶ。そこに表示されたモニターの一つにアステロイドベルトと思われる物が映し出される。


「ここから資源が回収できるか?」


『ゲンザイ データ ヲ シュウシュウ シテ イマス』


「何か分かったら教えてくれ」


『ハイ、マスター』


とAIとの通信は切れたが空間に浮かぶ複数のモニターには刻々と集められたデータが表示されては流れていき、暫くすると第二陣の探査ポッド五十機が完成して宇宙空間へと飛び出していく。


そして二時間が経過した頃に、


『マスター』


「うん? 何か分かったか?」


『ハイ、アステロイドベルト ニテ カクシュ コウブツ シゲン ガ ハッケン デキマシタ』


「そうか、ならば作業ポッドを作成して採掘を始めてくれ」


『ハイ、マスター』


コウは不意に立ち上がり左右の壁に外部を確認出来る大型のモニターを作成して設置する。そこには広大に広がる宇宙空間が見えて星々が光り輝いている。


コウはソファーに座り息を吐くとグラスを取り出して丸い氷を魔法で作成して入れる。そこに濃厚な香りを放つウィスキーを注ぎ一口。


「はぁ、落ち着く」


コウは少しの間、目を瞑るとソファーに寝転ぶ。それを感知したAIは部屋の明かりを暖色へと変化させて明かりを抑える。


薄目を開けたコウは暫しのまどろみを楽しみ、次の行動を思案していく。そして何かを決意したかのように体を起こすと、


「まぁ、なるようになるさ」


と呟き立ち上がると適当な場所に円形の舞台を作成して、その真ん中に魔導ピアノを収納から出して設置。


舞台上の天井からピアノへとスポットライトが当たる魔導ピアノは流麗なピアノ曲を奏で始める。


コウはソファーへと戻り座ると宇宙空間が映る大型モニターを見つめて曲に耳を傾ける。


「みんなはどうしているだろうか?」


とウィスキーをチビっと舐めるように飲むと、


「無事なら良いのだけれど」


と思案するように呟く。


お読みいただきありがとうございます。


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[一言] 主人公、凄過ぎない?
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