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第259話 新しい宇宙 タキノとルカ①

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇新しい宇宙 タキノとルカ①


何処まで行っても深い森の中だ。陽が高い時間だというのに薄暗い。


「もう一度登って来る」


とタキノはルカに言うとスルスルと大木を登っていく。ある程度まで登ると結界に乗って木の上に出る。


「方向は間違いないが暫くは森から出られないな」


とタキノは三方を山に囲まれた森を眺める。今、向かっているのは、唯一山がない方向だ。木から降りたタキノはルカに現状間違い無く山が無い方に向かっていると告げて歩き出す。


遠くから何かの鳴き声らしき物は聞こえるが、まだ動物や魔物といった物には出会っていない。


「うん?」


とタキノは前方を睨みつけると足を止める。


「どうしたの?」


とルカがタキノに聞くと、


「前方に魔物の気配が多数感じられる」


とタキノは答えて腰にある剣の柄に手を添える。


「迂回する?」


「いや、歩くのも飽きて来たから丁度良い」


とタキノは小走りで前方へと向かう。


「はぁ、まったく」


とルカは溜息を吐きながらタキノの後を追う。


「囲まれたか?」


とタキノは樹上を見て呟く。


シュッ!


という音と共に何かが飛んで来る。それをタキノは素早く抜剣して叩き切る。


「硬い木の実か」


更に今度は複数同時に何かが飛んで来る。それをタキノは軽々と捌いていくが、


「うおっ! 臭え! おい、こりゃ糞か」


とタキノは顔を顰める。そこに追いついたルカが、


「ちゃんと結界は張ってるんでしょ」


と言うと、


「ああ、張ってはいるが臭いがな」


とタキノは苦い顔をする。


「さっさとやっちゃいなさいな」


とルカは結界の中からのんびりした口調でタキノに言うと、


「ああ、なんのストレス解消にもならねぇな」


と言うと姿が掻き消える。暫くするとあちこちから魔物の悲鳴が聞こえると直ぐに辺りが静かになる。


「あら、終わったの?」


とルカは歩いて来るタキノを見つけて話し掛ける。


「終わった。大した事ない魔物だが、俺の簡易鑑定ではグリーンモンキーというらしい」


「ふふ、猿ね」


とルカはタキノに答える。


「もう少し進むか」


とタキノは歩き出す。暫く歩くと泉のある広場にたどり着く。


「今日はここで野営するか?」


とタキノは辺りを見渡しながらルカに問いかけると、


「そうね、水場もあるし結界を大きめに張れば問題ないわ」


とルカも同意してルカは結界を三重にして張り巡らす。タキノはルカの分もテントを張り、ルカは夕食の準備を始める。


暗くなって来た周囲をルカは光魔法で明るく照らして料理をする。


「出来たわよ」


とルカは用意された机に作った料理を並べると、タキノも席に座り料理を食べ始める。


「旨えな」


とタキノはガッツいて食べ、


「それは良かったわ」


とルカは笑顔で答える。料理を食べ終わるとお茶を飲んで一服する。


「お前はチビだが料理と結界は間違いないな」


とタキノが満足そうに言うと、


「チビは余計だけど食事に満足してくれたのは嬉しいわ」


と微笑む。

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