第253話 あれやこれや⑤
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。
◇母船内
「それじゃあナブ、この母船内で仮想空間が可能なのか?」
『はい、マスター』
「容量は?」
『五百メートル四方となります』
「仮想空間内に入れる人数は?」
『最大八名です』
「そうか、では仮想空間内に入るためのポッドを最大人数分用意してくれ」
『はい、マスター』
数日経つと仮想空間用のポッドが八つ用意されて仮想空間内に入ることが可能となった。
「おお、凄えじゃねえかよう」
とタキノは喜び。
「ではやるかの」
と剣聖爺さんは笑顔でタキノを見る。
「ああ、問題無いぜ」
とタキノもギラついた顔で返しポッドに入っていく。このあとは1対1、2対2、3対3、4対4、7対1などなどの仮想空間内での戦闘を行いアーマー隊を含めた技量を高めていった。
◇惑星アイア 日本
見上げる空は青く雲ひとつない。
「暑いな」
と逸見は一言呟き、暖簾をくぐり一軒の店へと入っていく。
「いらっしゃい」
「連れが先に来ている筈だが」
「奥にいらっしゃいます」
と言われて奥へと入っていく。
「来たな」
と逸見の顔を見るなり破顔して手招きする。
「今日は何だ?」
と逸見は座敷に座るなり磯山に尋ねると店員が注文をとりに来た。チラリと磯山の手元にある生中をみて、
「とりあえず生中ひとつ」
と言うと磯山が、
「予約通りに料理を出してくれ」
「かしこまりました」
と店員は部屋を出ていく。程なくして逸見に生中が届けられると、
「それで何だ?」
と逸見が聞くと、
「ああ、結婚することになった」
といって磯山はビールを飲む。そんな磯山を見ながら逸見は、
「ふふ、お前もか」
とビールを飲み笑う。
「何だと! 逸見も結婚するのか」
「お互い色々と話し合った結果、早い方が良いと結論になった」
「ふう、俺らも同じようなもんだ」
と磯山は逸見の分もビールを頼む。そのうちに料理が運び込まれて舌鼓を打つ。
「だいぶ日本料理らしくなったな」
と逸見がしみじみ言うと
「かなりドワーフの女子が日本の料理に興味を持ってな、それで日本の食材に似た物を提供したらしいな」
「そうか」
と逸見は赤みの刺身を食べる。
◇リンドルンガ上空 浮遊島
「ようやくここまでこれましたな」
とドルガンは目の前のリンドルンガ産の魔導宇宙船を見上げる。
「これで宇宙へと飛び出せる」
ドワーフの男は汗を拭く。
「待っててくだっさいよコウさん」
とドルガンは呟く。
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