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第25話 初講義

収納魔法の講義を始める。まずは収納魔法とはなんなのか。


「まず収納魔法は時空間魔法です。そして時空間魔法は無魔法の派生となります」


「無魔法の派生なんですか?」とマリオさん。かなり必死だ。


「そうです。なので覚えられる可能性が高いです」


「なんで可能性が高いんだ?」と銀狼リーダーのウリルさん。


「それは無魔法の派生だからです」


「なんで無魔法だと可能性が高いと言えるのだ」と盾士のランガ。


「それは属性魔法は属性の相性により出来不出来が有りますが無魔法に限ってはそれが有りません。万民に適性があります。なので無魔法から派生するスキルや魔法は多数存在します」


「たとえばどんな派生があるんで」とは弓士のダリス。


「そうですね冒険者なら探知魔法、遠見、収納、結界、身体強化が良いでしょうか」


「そんなにか」とウリル。


「もっとありますが、この辺が良いのでは無いでしょうか?」


「それは今回に含めてもらうことはできるか?」とウリル。


「う〜ん、どうでしょうか?」とマリオさんに振る。


「そうですね。多分1回では講義は終わらないでしょう。では毎回今回と同じ報酬を出します。それで教えてもらうではどうでしょうか」


「ハイ、構いませんよ。では進めます」


「無魔法というのは魔法の基本となります。当然、属性魔法もこの無魔法がなければ、ただの火が付いたり水が出たりするだけの物となります」


「?、属性魔法は詠唱を行い、属性魔法単体で発動するのでは無いのか?」とウリル。


「ああ、俺も聞いた事がある。詠唱の発音だとか発声の良し悪しがどうかというのを聞いた事がある」とダリス。


「そうですね私もそのように聞いています」とマリオさん。


「それはまるっきり嘘ですね」


「そうなんですか」とびっくりしているマリオさん。


「ハイ、そうです。属性魔法はそれ単体では火や水、風、土、光、闇という属性を発現するだけに過ぎません。それを形にして飛ばしたりするのが無魔法です」


「コウさん、これは私達が聞いても良い事なんですか?」とマリオさん。


「え?なんでですか?」


「何か聞いていた事と大分違う様なので」


「大丈夫だと思いますよ。では進めますね」と一拍置いてから。


「まずは無魔法を覚えてもらいます。1番解りやすいのは結界が良いと思います。結界は形を思い浮かべて結界と念じれば発動します。この時に必ず念じて欲しいのは大きさ、硬さ、持続時間です。この3つを最大になるように念じてみてください」と4人を促してやってもらう。


4人とも発動は成功。ウリルが10㎝×10㎝で強度はデコピンで割れる程度で持続時間は10秒。マリオさんは7㎝×7㎝でデコピンで割れる程度で持続時間は5秒。ダリスは11㎝×11㎝で強度はデコピンで持続時間は9秒。ランガは8㎝×8㎝でデコピン程度で持続時間は6秒だった。


とりあえず目標は1m×1m、強度は殴っても割れない程度、持続時間は10分とした。これを目標としてクリアしたら次の講義をすることにした。


1ヶ月後、7の月の半ば頃。暑くなって来た。まぁ、結界で涼しいのだけれど。4人から連絡がありギルドで依頼を受けてマリオさんの拠点へと行く。


4人が待っていて成果を見せてくれる。


まずはウリル。結界は大きさ1.5m×1.5mで殴っても壊れない強度、持続時間は13分。

マリオさんは大きさ1m×1mで強度は殴っても壊れない程度で、持続時間は15分。

ダリスは大きさ1.2m×1.2mで強度は同じく殴っても壊れない程度で持続時間は12分。

ランガは大きさ1.3m×1.3mで強度は同じく殴っても壊れない程度で持続時間は12分。


全員課題をクリアしている。質問してみると大分魔力が通る感覚を覚えた様だ。


次は遠見を教えてみた。単純に目に魔力を集めて遠くを見るだけなので簡単に4人とも直ぐにできた。これには4人ともかなり興奮して窓から外を代わる代わる見ていた。


次に外に出た。これから身体強化を教える。


全員に魔力を体中に循環させる事を指示。ウンウン唸りながら4人が魔力を巡らす。魔力視で見るとゆっくりとだが魔力が身体を循環し始めている。


次の課題は魔力を循環しながら歩く事ができる様になったら次の依頼を受けることになった。勿論、結界生成も引き続き練習してもらう。


狩りと採取を続けること半月。8の月になった暑い。4人から連絡があり依頼を受ける。


マリオさんの拠点に行くと4人は外で待っていた。何か楽しそうだ。


マリオさんがいうにはこの魔力循環を行うようになってから体の調子が良いようだ。他の3人も同じ意見だ。そうなんだ。気がつかなかったな。今度からそれも売りにしようか。


4人に魔力循環をしながら歩いてもらうと簡単にできているようだ。どこかでコツを掴んだのだろう。冒険者の3人は走れるという。


次に身体を強化することを念じながら魔力循環をしてもらう。すると、


「なんか体の中から力が湧いて来るようだ」とはウリル。そうだなと他の3人も同意する。


「ではその場でジャンプしてみてください」というと4人は一斉にジャンプ。


「うわっ」とか「あっ!」とか「ヤバい!」とか「死ぬ!」とか言いながら全員4mくらい飛び上がる。軽くというべきだったな。


みんななんとか無事着地に成功。良かった良かった。


みんな何か嬉しそうにしている。


全員でマリオさんの拠点の中に入る。4人ともソワソワしている。


結界は順調に育っているらしく4人ともに大きさが3mを超えて強度も剣で本気で切っても壊れない程度にはなったとか、持続時間も30分は持続できる様になったようだ。まだまだ結界の生成は続けてもらう。


さて次だ。収納を覚えてもらう。


「みなさんはポケットは使えますか?」と聞くと4人ともに使えると頷く。


「ではそのポケットの大きさが冒険者ギルドの大きさになり時間進行がなくなるように念じてください」


すると4人はウンウン唸りだす。


「あっ出来た」とマリオさん。実験で自分の倉庫に行き物を入れてみると倉庫の中の物全て収納が出来た。成功だな。


それからは次々に成功する。4人とも成功。これで講義は終了かと思いきやまだ教えて欲しいという事なので、もう少し続けることにした。今回はここまでとして次は1ヶ月後を目処に依頼をだすことになった。 

お読みいただきありがとうございます。


誤字報告有り難うございます。お詫びと感謝で17:00にもう1話投稿します。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします! 

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― 新着の感想 ―
[一言] 一般的な考えを嘘と決めつけるのに違和感。 普通に自分が受けた教え、知見とは違うでいいのでは?
[気になる点] まあ他の読者さんも言っているけど主人公の自分の持つ技術・情報の扱いが軽いよね 主人公は周囲の影響を顧みずに好き勝手に生きているわけじゃないようだけど、にしてもちょっと甘いと感じるわ
[良い点] 魔法覚えるのが軽い~w [一言] 価値を分かってないだの言ってる人いるけど神様からチート貰ってなんにも生きるのに困らない人間が銀貨何枚だのそんなはした金気にするかいな
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