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第249話 シャンバラ⑥

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇シャンバラ仮想空間内


「ナブ」


『はい、マスター』


「リングとの通信はできるか?」


『出来ません』


「では主星を含めて探査ポットで調べてくれ」


「どうなっているの」とルカが聞くと


「シャンバラとの通信が途絶していてAIも機能していない。唯一、動けるのは母船のナブだけだ」とコウは厳しい顔で返す。


「こうしていても始まらねえなら。仮想空間が閉鎖されているわけじゃねえんだから探索しようぜ」とタキノが言ってくる。


「そうだな」と頷くのはサイでヘルミナも依存はないようだ。それからは二人一組に分かれて全員で仮想空間を探索していく。



◇母船オペレータールーム



ここでは唯一残っていたオペレーターがナブの指示により探査ポットを発射していた。


「ナブさん、全ての探査ポットを射出完了しました」と一人のオペレーターが言うと、


『それでは指示したポイントへ配置して探査を始めてください』と更にナブが指示を出す。


その指示に「配置を開始します」ともう一人のオペレーターが返す。


…………


「……配置完了まで十、九、八、七、六、五、四、三、二、一…配置完了しました。探査を開始します」





◇仮想空間内


「シャンバラの人たちはいるけど混乱しているわね」とヘルミナがサイに言うと


「そうだろうな。生まれてこの方、シャンバラAIと繋がらないことはなかっただろうからな」と返しながら悲観にくれるシャンバラの人たちを見る。


「こう見ている分には問題無いよう見えるわね」


「ああ、今のところはシャンバラAIと繋がらないだけだからな。だが、時間が経つと実空間での身体がどうなるかわからないな」とヘルミナにサイが言う。



…………



「ナブ」


『はい、マスター』


「探査の状況はどうだ?」


『今のところは異常は見られません』


「そうか。では復旧にどれだけかかるか分からないから、ポッドで寝ているクルー全員に生命維持が出来るようにしてくれ」


『はい、マスター。シャンバラの方達はどうしますか?』


「クルーの生命維持処置が済んだら、出来るだけ処置してくれ」


『はい、マスター』



…………



「混乱している人はいるが何もねえな」とタキノは周りを見ながら歩くとタキノが言うと隣を歩いているルカが、


「まだ探索始めたばかりでしょ、ちゃんと真面目にやりなさい」


「ああ? ちゃんと見てるじゃねえかチビ」とタキノがルカに凄むが、


ゴン!


とフライパンの音が辺りに響く。


「いてぇじゃねえか! 仮想空間でも結界を抜けるのかよ!」と蹲る。その様子を見てルカは得意そうに笑う。



時間が経ち探索を終えたクルー達が集まってくる。


「なんか異変はあったか?」とコウが全員に聞くが仮想空間内ではシャンバラの人達が混乱している様子が見えるだけで何も発見出来なかった。


『マスター』


「どうしたナブ」


『クルーの生命維持処置が終わりました。これからシャンバラの方達の生命維持処置に入ります。探査ポットの方は進展はありません』


「引き続き頼んだ」


『はい、マスター』



◇シャンバラ主星 施設奥



『ガーガー……異常発生…異常発生…機能が停止しています……復旧不可能……』


……………………


…………………


……………


………


『ピ…ピ…』


プツン! 

お読みいただきありがとうございます。


連載再開します。やっと時間が取れるようになりました。予告無く連載を休んで申し訳ありませんでした。この後は書きだめにに入り、次回投稿は2023年7月2日(日)となります。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!

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