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第244話 シャンバラ①

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇母船内コントロールルーム ルカ


 私がコントロールルームに入った時にはコウ、サイ、ヘルミナは既にコントロールルーム内にいてモニターを見ている。


 脳筋なタキノ、剣聖さん、アーマー隊の面々はこんな時も訓練をしている。


「シャンバラ宙域に近づきました………入ります。……入りました」


と緊張したオペレーターの声が響く。


『マスター』


「どうした? ナブ」


と隣にいるコウにナブから連絡が入る。


『シャンバラよりデータ通信がありました』


「それで?」


とコウがモニターを見ながら言うと


『母船前方にジャンプ魔法陣を展開するそうです』


「? ジャンプ魔法陣?」


『はい、転移魔法陣の一種かと思われます』


「了解した」


とコウとナブの会話が終わると、


「前方に高魔力反応!」


とオペレーターが言うとモニターに緻密でかなり大きな魔法陣が展開されているのが見える。


「これがジャンプ魔法陣だと思われます!」


と悲鳴にも似たオペレーターの声がコントロールルームに響く。


「魔法陣内に入ります!」


と声と同時に全員がモニターを注視していると何も問題なく魔法陣を潜り抜ける。そこには緑豊かな星が……。


モニターを見ている全員が声も無く固まっている。


それもそうだろう。その緑豊かな星を囲うように三重のリングが展開されている。距離があるからか、その建造物の大きさが把握できないが、星との対比でそれがかなり大きな人工物だとわかる。


「シャンバラよりデータ通信です。これより引力重力波にて誘導するとのことです」


とオペレーター。


『マスター』


「どうしたナブ?」


『シャンバラよりデータリンクの要請です』


「問題あるか?」


『ありません』


「ではデータリンク了承した」


『はい、マスター』


と隣のコウがナブと会話している。チラとサイを見ると口をポカンと開けてモニターを見ているわね。


わかるわ。


母船が星を囲うリングに近づくにつれて、それが想像の上をいく構造物だとわかる。何か視覚と脳内のイメージが合わない感じになり、フワフワとした気分に陥るが頭を振り現実を受け入れる。


「何かとてつもないわね」


と後ろにいたヘルミナが思わず口に感想を漏らす。


「ああ」


とはサイが心ここにあらずと返事をする。


「前方構造物壁面が開きます」


とのオペレーターの声で全員が再度モニターを見ると構造物の一部が開いていくのが見える。暫くすると、


「構造物内に入ります」


との声がする。全員が固唾を飲んでモニターを見ていると徐々に母船が構造物内へと入っていく。そこはかなり広い空間で遠くに宇宙桟橋のような場所に洗練された宇宙船が係留されているのが見える。


軽いショックを感じると、


「外部と接続しました」


との声にコウが


「了解した。サイ、ルカ、ヘルミナ、一緒に来てもらえるか?」


とコウが私たちをみる。もちろん全員肯定すると


「タキノと剣聖さんには、ここに残って念の為戦闘準備をさせておいてくれ」


とコウがオペレーターに指示を出すとこちらを見て、


「さあ、行こうか」


と軽く笑いコントロールルームを出ていく。それに私たちも続いていく。


外部との接続ハッチ前に来ると、


「開くぞ」


とコウが言うとプシュッという音と共にハッチが開いていく。開き切るとそこは通路のようだ。


そこを全員無言で歩いていく。前方に扉、それが音もなく開いていくと


「ようこそ、シャンバラへ」


と三十代と見られる男女が十二、三人並んだ中から声がした。

お読みいただきありがとうございます。


次回の投稿は2023年4月30日(日)になります。


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