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第24話 突き指と盗賊

翌朝、1階の食堂に降りるとマリオさんやマルさん、そして銀狼の3人が食事をしていた。


「おはようございます。コウさん。今日なんですが昼前に宿の前に集合です」と言われて了承する。


宿の人にソーセージを売って貰えないか交渉。10本を売ってもらう。良かったよ。それから市場の位置を聞いて宿を出る。


歩きながら収納から照り焼きチキンバーガーを出して食べる。美味いなぁ。1個食べ終わり、収納から100%オレンジジュースに蜂蜜を入れた物を出して飲む。かぁ〜朝に飲む柑橘系のジュースは美味いな。口の中がサッパリだ。先ほどから何人かが突き指している。ご苦労様。


市場に到着。おお、盛況だね。屋台も出ているよ。食べないけどね。異世界物の定番で魔物肉の串焼きが美味いなんてあるが、1本目は美味いのだけど塩味だからね直ぐ飽きる。たまにハーブと塩を揉み込んだ串焼きもあるけど飽きるね。タレ好きだから物足りない。今度焼き鳥の屋台でもやってみるかな。確か収納にワイバーン肉がかなり余っているな。


ここでもライシィは無いな。残念だ。特に目新しいものは無い。1回りしたらギルドにでも行ってみるかとグルリと周り歩く。途中、突き指好きな人達が何人も来るがご苦労様です。


一通り見たのでギルドに向かおうと路地に入ると、


「おい、待て」と5人の人相の悪い人達に囲まれる。よく見たら突き指好きの方達だ。まぁ良いかと歩き始める。


「おい、待てと言っているだろ」と言ってくるがメンドクサイので無視だ。


前に張ってある結界に押されて道が開く。そこを歩いていく。


「待て!野郎ども!止めろ!」と言うが結界で近づくことも出来ない。そんなこんなで大通りに出る。そこでも5人はなんとかしようと頑張るが大通りに出たのが気が付かない様だ。周りの人達が珍しそうに見ている。そこに、


「お前ら何をしている」と兵士だ。ヤベェと5人はずらかろうとするが、ハイ、捕まりましたね。兵士の方々は優秀です。少し兵士の方々と話をして俺はギルドへと向かう。当然、5人は連れていかれる。


冒険者ギルドに入ると閑散としている。丁度、冒険者達が依頼を受けて出ていった後の様だ。依頼票をみる。護衛依頼が多い。これも盗賊のせいかな?


まだ時間がある。何をしようか?そういえばコーヒーとか紅茶とかは無いのだろうか?どこに行けば買えるのかな?とギルドの受付に聞いてみる。


「そうですね。雑貨屋にも有りますが、少しお高くなりますが貴族街の手前にある商店なら数が揃っていますよ」と胸がカウンターに乗っている受付のオネェさんに教えてもらう。


ゆっくりと歩いて教えてもらった商店に入る。確かに品揃えは良いし陳列も綺麗だ。セレブスーパーな感じだね。


ゆっくりと見て周りお茶のコーナーを発見する。紅茶らしき物もあるし、ハーブの各種ブレンドが置いてある。横に説明書きがあるのでありがたい。コーヒーっぽいのも見つけたがあまり人気がないようだ。それも安い。これは買いだな。


ホクホク顔で店を出る。コーヒーを大人買いして紅茶は少し買った。もう丁度良い時間なので宿前に向かう。どうやらマリオさん達は用意が出来たようで宿前に荷馬車が停まっている。


マリオさんとマルさんに挨拶をして銀狼の3人を待つ。暫くすると3人が現れて来た時と同じ配置でリンドルンガへと荷馬車を走らす。


ああ、今日も良い天気だ。街道と言っても土を固めただけの道だあちこちにデコボコがある。その度に荷馬車が跳ねる。でも安心してくれ、俺の尻は柔らかい結界で守られている。快適だ。


遠くにビッグバードが飛んでいる。狩りたい。でも流石にここからでは届かないな。ゆっくりと雲が流れていく。


暫くすると探知魔法に反応。これは人?街道沿いに隠れているようだ。直ぐに銀狼の咆哮に知らせる。3人は臨戦体制。荷馬車とマリオさんとマルさんは俺が結界で守る。


バレた様だと気が付いたのか盗賊がゾロゾロと街道に出てくる。全部で24人だ。


「荷物と装備を置いて行け」と1番体格の良い奴が言って来るが、とりあえず穴を掘って落として首だけにしてみた。


何か盗賊も銀狼3人もマリオさんとマルさんもポカ〜ンとしているので盗賊を全て穴に落として首だけにしてみる。みんな俺を見てくるが兎に角どうするか決めてくれ。


マリオさんと銀狼のリーダーが話し合った所、とりあえずこのままにしておく事になった。勿論立て札を立てて置いた。


“こいつらは盗賊です。現在リンドルンガから兵士を呼んでいます。“


と書かれている。


夕方前の早いうちにリンドルンガに着いた。門で兵士に盗賊のことを話した結果。馬で兵士が確認しに行く事となった。ご苦労様です。


依頼書に完了のサインをマリオさんに貰い解散。ギルドへと向かう。ギルドで精算したらいつもの宿に向かう。


同じ部屋が空いていたので部屋を借りる。明日は休みにしよう。


翌日は朝から読書だ。読む度に新しい発見がある。楽しい。


午後は雑貨屋に行ってみた。なんと頼んでいた古代書が入荷していた。勿論買った1冊2銀貨で4冊で8銀貨。もうお金が・・。


明日から狩りと採取に励もう。


数日、狩りと採取に勤しむと受付で指名依頼があるとメリーさんに告げられる。依頼主はマリオさん。依頼は胡椒の実の採取だ。勿論、受けた。


翌日は森に入り狩りの傍ら胡椒の実を採取していく。これだけあれば良いかな。とボアとディアをそれぞれ4頭ずつ狩った所でリンドルンガへと帰る。


ギルドで精算するとマリオさんから伝言が伝えられる。収納の件だ。こちらの良い日を伝えてこの日は宿へと帰る。


翌日、ギルドへ行くと依頼としてマリオさんのところへ行く事になった。依頼料は破格の銀貨5枚。


指定された場所に行くとそこはマリオさんの拠点だった。家は小さいが倉庫が大きい。倉庫の前には荷馬車が2台停まっており、横には厩舎がある。


ノックをして家に入るとマリオさんが出迎えてくれる。マルさんは外で馬の世話をしているそうだ。


居間らしき場所に入ると銀狼の3人もいた。そう言うことか。と納得する。初めに挨拶を交わしたら収納魔法の講義に移る。折角なので紙と鉛筆を渡す。大切な所はメモをとると良いよ。と思ったがマリオさんが紙と鉛筆に食いつく。


今度少しなら融通すると約束したら大人しくなった。


では講義を始めましょうか。

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] スリ多い(*´ー`*)
[気になる点] イベントがイベントじゃない… 盗賊が出てきた、というプチイベが、雲が出てきたなぁ、程度の扱いなんですが……
[一言] 収納魔法の習得に銀貨5枚は安すぎる。
感想一覧
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