第236話 三つ目の道標の星④
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。
◇王都ランチェス レオナス教本拠教会内
タキノが前に出て殺気を飛ばすと、
「ヒッ!」
と衛士が後ずさる。それに構わずにタキノは前に出る。
「ええい! 者ども何をしておるか! この者らをひっ捕えよ!」
と衛士の中でも偉そうな者が声を上げるが衛士達は腰が引けて前に出ない。そこに、
「魔道銃隊前へ」
と階段下から銃と思わしき物を持った者らが衛士の前と出る。
「構え!」
と言う言葉と共に魔道銃を持った十数人は銃口をコウらに向ける。
「その者らよ! 抵抗は無駄だ! 速やかに投降せよ」
と魔道銃隊を率いる者がコウらへと声をかけるがタキノは止まらない。
「止まれ! 死にたいのか!」
と必死に魔道銃隊を率いる者は言うがタキノは笑みを浮かべて関係ないとばかりに前へと出る。
「ええい! 構わぬ! 撃て!」
という号令と共に魔道銃が一斉に放たれるが全てルカの結界に阻止される。
「な、何!」
と魔道銃隊を率いる者が驚くと
「今度はこっちの番で良いな」
とタキノの身体が消える。するとあっという間に魔導銃を持った者ら十数人が崩れ落ちる。
「ああああ」
と魔道銃隊を率いる者も後ずさると同時に意識を失い倒れ伏す。タキノは身体強化を止めて槍を構える衛士達の前へと姿を表すと、
「どけ!」
と言う言葉で衛士達は道を開ける。
「ふふふ、タキノも腕を上げたわね。これも剣聖爺さんのお陰かしら」
とルカがそう言いながらタキノの後に続いて階段を降りていく。これにコウ、サイ、ヘルミナが続き階段を降りるとそこにはたの星で見た祭壇と変わらぬ物があった。
やはり何の抵抗もなく祭壇の結界を抜けると、
『よく辿り着きました。次元を超えし子孫達よ。私はシャンバラ』
との声が響き祭壇の上に映像が映し出され、
『これが最後の道標の星です』
と星の映像と星があると思われる場所が映る。
『最後の星はある意味、到達点の一つとなります。よく観て判断しシャンバラへとたどり着いて下さい』
と言う言葉と共に映像が消えて結界も消える。
「ナブ」
『はいマスター』
「今のは記録できたか?」
『はい問題ありません。照合結果も出ています。以前にこちらでも確認した星で間違いありません』
「分かった。今から戻る」
『はいマスター』
「行くか」
とコウは他の四人に声を掛けると入って来た道を引き返す。
「懲りないわね」
と階段を登り切ったヘルミナが入口を見て溜め息をつく。入口の前には衛士数十人の他に魔道銃を持った者が、これも数十人が魔導銃を構えているのが見える。
「今度は俺がやるか」
とサイが楽しそうに前へと出る。
「任せた」
とコウはサイを見ずに言うとサイの周りに五十を越す火の玉が浮かび上がる。それを見た衛士や魔道銃兵を指揮する者は焦るように、
「撃て!」
と指示を出すと一斉に数十を超える銃口から魔道弾がサイへと向けて放たれる。サイは魔道銃の轟音と共に
「フンッ!」
と右手を一振りすると魔導弾は何かに捕らえられたかのようにサイの手前で宙に浮く。そしてもう一度サイが右手を振ると魔導弾は全て床にこぼれ落ちる。
「さて耐えられるかな」
とサイは左手を振るうと一斉に五十の火の玉が衛士と魔道銃兵に降り注ぐ。
「うわぁぁ!」
と火だるまになった衛士と魔道銃兵が床に転げ回り、なんとか服に着いた火を消そうとするが阿鼻叫喚となっている。
「さて行こうか」
とコウは気軽に言うと教会を出ていく。
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次の投稿は2023年3月5日(日)になります。
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