第235話 三つ目の道標の星③
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。
◇王都ランチェス
「つけられているな」
とはサイ。
「ああ、入り口からだな」
とコウが答える。
「やるか?」
とタキノは剣の柄に手をかける。
「まだね」
とルカがタキノを制止しヘルミナが
「ふふふ、面白くなって来たわね」
と笑う。
コウ達一行は王都ランチェスに入り、比較的大きな商店街を歩いている。道の左右には商店が並び、ここ一帯は食料品を主に扱う商店が並んでいる。人も多く店の店員と客が値切り交渉で盛り上がっている。
「それにして活気があるな」
とサイが辺りを見渡しながら言うと、
「そうね。さすがは王都と言うことかしら」
とヘルミナも左右の商店を見ながら返す。
「あちこちに監視している奴がいるわね」
とルカが呟くと、
「ああ、また祭壇に何かあったのだろう」
とコウが呑気に答える。
「早く、襲って来てくれねえかな」
とタキノが楽しそうに言うと、
「手加減はしろよ」
とサイがため息を吐きながらタキノに言う。
少し進むと円形の広場に辿り着く。そのコウ達の目の前には大きな教会があり、何やら教会の関係者と思われる者達が教会前にずらりと並んでいるのが見える。
「あら歓迎してくれるのかしら?」
とヘルミナがいうと、
「嫌な予感しかしねえな」
とタキノが前を睨みながら答える。それに
「同感ね」
とルカがタキノに同意する。
「どうせあそこが目的地なんだ。行くしかないな」
とコウは気にせず歩いて行く。その後ろをサイはハァ〜と息を吐いて諦めてついていく。
「ふふふ、何かあちらが可哀想ね」
とヘルミナが言うと、
「違いねえ」
とタキノもついて行く。
「結界を張るわね」
とルカが言うと全員の周りに結界が展開される。更に歩を進めてその者達との距離3メートルで対峙する。すると…
「これわこれは古の世から伝わる予言の者達よ。よく来てくれた。私たちはあなた達を歓迎する」
と何か豪奢な宗教服を着た者が手を広げて大袈裟に話し出す。
「是非に我々に手を貸して頂きたい。ここ王都ランチェスにある教会はレオナス教の本拠であります。神の信徒であるあなた方の教えを請いたく待っていました。是非是非我らをお導き下さい」
頭を下げるが口角が上げニヤリとする。
「我々は神の信徒ではない。通してもらおう」
とコウがキッパリと断り教会の入り口に向かい歩き出す。
「そ、その方ら無礼であろう! こうして教皇様が頭を下げているのだ言うことを聞け!」
と教皇の隣の者が言うが、構わずにコウ達は前へと歩き出す。
「こ、これ! 止まらぬか!」
と教会を守る衛士が槍をコウ達に向けるがコウ達は関係ないと歩いて行く。すると槍と結界が接触して弾かれるように槍が飛んで行く。
「!!」
衛士達は驚き尻餅をつく。
「ルカ。祭壇の場所は?」
とコウが聞けば
「地下ね。教会に入って正面に地下に降りる階段があるわ」
とルカが答える。
「ええい! 何をしておるか! その者達を捕えるのだ」
と教皇が喚き出すがコウ達は構わずに教会の中へと入って行く。中に入ると地下に降りる階段前には衛士が二十名程がいて槍を構えている。それを見たタキノが前へと出ると、
「死にたい奴はどいつだ?」
と殺気を飛ばす。
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