第234話 三つ目の道標の星②
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。
◇惑星アルコリアス ダランチ大陸上空
『大気圏突入。問題無く降下中』
軽い振動と共に小型宇宙艦が降下していく。
『目標地点上空一万メートル。飛空挺発進して下さい』
「こちら飛空挺了解した」
とサイが答えると飛空挺は小型宇宙艦から飛び出していく。
「あれか?」
「そうだな。あれが目標であるダランチ大陸にあるランチェスト王国だ」
とタキノの問いに対してコウが答える。問題無くランチェスト王国王都である王都ランチェス近郊に飛空挺を着陸させると一行は王都を目指して歩き始める。
「ここはどんな王国なんだ?」
とタキノが頭の後ろで腕を組みながら聞くと
「そうね探査ポッドの情報によると今までで一番文明が進んでいるわ」
とヘルミナが答える。
「魔導工学が意外に発達していて私達の星より少し進んでいるわ」
とルカが補足する。暫くすると丘の上に到達して王都の全貌が見えるようになる。どうやら高い壁に囲まれているといった事はないようだ。
「壁がないな」
とサイが呟くと、
「うん、どうやらスタンピードが起きないようなのよ」
とルカが答える。
「どうなってんだ?」
とタキノが疑問を口にすると、
「基本的には魔獣の類はダンジョンでしか出ないし、その魔獣も階層を越えることができないみたいね」
「じゃあ、討伐を怠ると階層がびっしり魔獣で埋まるのか?」
「それがね、敵対する種族の魔獣が同一階層に複数いて食い合って数が一定に保たれているようなの」
とルカが答える。
「はぁ、それはシャンバラ臭えな」
とタキノがいうと
「多分そうだろうな」
とコウが肯定する。
「それで目標は?」
「王都の真ん中よ」
「何かめんどくせえな」
「はは、いつもの事だ」
とサイはタキノの言葉に笑顔で返す。
「さていくわよ」
とのヘルミナの言葉で一行は王都へ向けて歩き出す。
◇王都ランチェス 王城王執務室。
「反応があったと?」
「はい、祭壇が動き出して教会が騒いでおります」
「まさかとは思うが、あの予言書は本物だったと?」
「それは分かりませぬ」
「いずれにしても厄介な事よ」
と王は腕を組んで考え込む。
◇王都ランチェス 中央教会
「やはり変わらぬ状態か?」
「はい、祭壇が起動して近づけなくなりました」
「予言の者が近づいているのか」
「そ、それは分かりません。ですが確かに祭壇は起動しています」
「うむ、ここ中央教会周辺と街道に繋がる王都入り口に人を配置しろ。不審なものを探すのだ。王国に遅れをとるな」
「はっ」
と男は部屋を出ていく。
「予言の者か楽しみよのう」
と教皇はワイングラスを回して笑う。
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