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第229話 二つ目の道標の星④

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇王都アクリアス近郊


コウ達五人は朝早くに宿を出てシャンバラに関係あると思われる遺跡を目指していた。


「ふわぁ〜」


とタキノは目尻に涙を浮かべながら欠伸をして先頭を歩く。


「ついて来ているわね」


と最後尾を歩くヘルミナが後ろを振り返らずにコウに話かける。


「まぁ、問題ないだろう。何かして来たらで対処しても遅くない」


とコウが言うとタキノは任せろと言わんばかりに腰にある剣をご機嫌に手で叩く。



コウ達一行は一時間程歩くと遺跡の見える位置にまで辿り着く。


「うん??」


タキノは何かを感じ取ったのか遺跡の背後に聳える二千メートル程の山の山頂を睨みつける。


「タキノ。感じたか?」


とコウも山頂を見つめてタキノへと声をかける。


「ああ、感じた」


とタキノは目を細めて腰にある剣を握り締める。


「何? どうしたの?」


とルカがコウとタキノを交互に見て問いかけるが二人は声を発さないがサイが


「こ、これか」


とサイも山頂を見て呟くとヘルミナも何かに気付いたようだ。最後に遅れてルカも何かを感じ取り


「何かしら? 圧迫感を感じる?」


と山頂を見る。


「どうする?」


とタキノは山頂から目を離さずにコウに問いかけると


「行ってみよう」


とコウが言うと他の面々も頷いて止まっていた歩みを再開する。




◇王都アクリアス 王城


「なんだと。その者らは遺跡には入らずに背後の山へと入ったと言うのか?」


「はい、陛下」


と報告に来た兵士は畏まりながら答える。


「どう思う?」


と王は隣にいる宰相へと問いかけると


「今はなんとも」


と宰相も困惑の声を上げる。


「あの山に何かあったか?」


「いいえ、特に何かあるとは聞いた事がありません」


と王の問いに対して宰相が答えると兵士が


「あ、あの」


「何だ?」


と宰相が兵士に答えると兵士は


「噂程度で宜しければ情報があります」


「何でも良い言ってみよ」


と王が興味を示す。


「一年ほど前からの噂で、あの山の山頂に剣聖が住んでいると巷では言われています」


「剣聖と言うとイボルブか……」


と宰相が呟き、


「かの者がまだ存命だと?」


と王は首を傾げる。


「生きていれば、とうに百は超えているぞ」


と宰相も兵士の話には疑念を持つ。


「ええ、ですが一部商人が剣聖イボルブと山頂にて食料などの取引をしたと話が流れております」


「ふむ、その取引をした商人が誰かわかるか?」


「はい、確か王都にあるナラガンガ商会だったかと」


と兵士は宰相の問いに答える。


「そうか、誰かその商会に使いをやって事の仔細を確かめよ」


と王の言葉により兵士は執務室を飛び出していく。


「剣聖と言い伝えの者達か……」


と王は窓から見える遺跡の背後の山を見つめながら呟く…


お読みいただきありがとうございます。


次の投稿は1月15日(日)になります。


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