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第228話 二つ目の道標の星③

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇アクリア王国 王都アクリアス近郊


「あれが王都か」


とサイが目の前に広がる都市を見る。


「なんかワクワクするな」


とはタキノ。ルカはそんなタキノを見つつ溜め息を吐いて、


「タキノ、絶対に問題起こさないでよ」


というがタキノは笑うだけ。


ヘルミナとコウは顔を見合わせて苦笑しながらタキノ達の後に続く。




◇王都アクリアス 王城 アクリア王執務室


「陛下、高位の魔術師の見慣れぬ集団が王都内に入ったと、ただいま報告がありました」


アクリア王は厳しい顔して、


「そうか監視は怠るな」


と跪く男に言うと男は頷いて部屋を後にする。


「時が動き出したか」


と虚空を見つめながらアクリア王は呟く。




◇王都アクリアス近郊 古代遺跡


「こ、これは」


と古代遺跡内で結界に覆われた祭壇を監視する学者達が嘆息する。


学者達の目の前の祭壇から光が発せられて辺りを照らす。


「これが言い伝え通りならば導かれし者が現れたと言うことか……おい! 早急に王へと知らせよ」


「はっ!」


と兵士が駆けていく。


「これが吉兆となれば良いが」


と光り輝く祭壇を見る。




◇王都アクリアス 宿


『マスター』


「どうしたナブ」


『シャンバラに関係があると思われる反応が増大しました』


とナブが報告するとコウの目の前に古代遺跡上空からの映像が映し出され、


「ここか」


とコウが呟くと王都を含めた地図が表示されて古代遺跡までのルートが示される。


「ナブ、全員にこのデータを見せてくれ」


『はい、マスター』


ナブの声が途切れるとコウは寝転がっていたベッドから起き上がり部屋を出て行く。


コウが宿の1階にあるラウンジに足を運ぶと既にヘルミナとルカが席に着いていてデータを検証していた。


「あらコウ」


とヘルミナがコウを見つけて声をかけるとコウは席に座り、


「ナブが送ったデータの通りに変化があったらしい」


と言うとウエイターに紅茶を注文する。


「コウ、気がついている?」


とルカが声を小さく言うと、


「ああ、監視されているな」


とコウは顔色を変えずに答える。そこにサイとタキノがラウンジに入って着て席につく。


「楽しくなって来たな」


と席に座るなりタキノは言うと周りと見渡す。その横に座ったサイはタキノの態度を見て肩をすくめるとコウの紅茶を見て注文する。


「それでどうする?」


とタキノが前のめりに言うと、


「明日朝から行動しようか」


とコウが答えると全員が頷く。サイは運ばれてきた紅茶を啜り、


「監視している奴らはどうする?」


と言うと


「やっちまうか?」


とタキノが笑顔で答えるが、


「それは王都を出てから考えよう」


とコウが言うが、


「コウ、監視しているなんて既に俺らに対して敵対しているようなもんだ。やろうぜ」


と満面の笑顔でタキノはコウに言う。するとルカの背面からオーラが立ち上がり、


「タ〜キ〜ノ」


とフライパンを握りしめる。それを見たタキノは「ヤベェ」と一言言うと席を離れ、それを見たコウ、サイ、ヘルミナは苦笑する。 

お読みいただきありがとうございます。


あけましておめでとうございます。本年も今作を宜しくお願いします。

次回の投稿は2023年1月8日(日)になります。


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