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第219話 青く輝く星②

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

◇母船内 コントロールルーム


「ディープアウトします」


とオペレーターが言うと目の前の大型モニターに青く輝く星が映し出される。


「綺麗ね」


とルカが言うとサイが


「本当だな」


と目を細めながら答える。


母船が惑星の周回軌道を回っていると


「本当に大陸が一つしかないんだな」


とタキノが呟く。その横にいるヘルミナが、


「本当に面白い惑星ね」


「大陸が昼側に入ったら降下する」


とコウが言うとサイ、タキノ、ルカ、ヘルミナが頷く。



◇惑星軌道上


大陸が昼側に入るとコウを先頭にして斜め後ろ左右にサイ、ヘルミナでルカが最後尾を務めてそれぞれのアーマーでダイヤモンド編隊を組んで降下していく。


タキノはアーマー部隊10機を引き連れてコウ達に続く。


「大陸は巨木でみっちりだな」


とサイは大陸上空を旋回しながらコウへと呼びかける。


「本当だ。あそこの海岸沿いの開けた場所に降下しよう」


と通信を入れると各機から了承の通信が返される。


開けた場所へと次々にアーマーが着陸していき駐機姿勢をとる。


コウはハッチを開けて砂浜を踏み締める。


「空気が澄んでいる」


とコウは目を瞑り深呼吸をする。そこにサイ、ルカ、ヘルミナが降りてきてコウと同じように空気を吸い込む。


「空気が美味しいと感じたのは初めてね」


とヘルミナが笑顔で言うと、その横のサイも頷く。


ルカは少し離れた場所に着陸したタキノとアーマー隊の機体のハッチが開かれて降りてくるのを眺める。遅れて到着したタキノも深呼吸をして澄んだ空気を堪能する。


アーマー隊の各員は周りを経過しつつも珍しそうに辺りを見回している。と不意にコウが海側を見るとイルカの様なのが2頭水上へと跳ねる。


「おっ!」


とタキノが反応してみると他の面々も海上を見つめる。そこに


ザバァーン!


と体長が30mもある某恐竜映画に出てくるような水棲恐竜らしき者がイルカもどきを咥えて海中へと沈んでいく。


「すげえな」


とタキノは唖然として眺め。他の面々も驚いて固まっている。コウが始めに気を取り直して巨木側へと視線を移すと巨木を見上げる。


巨木の高さは500m……もっと高いかもしれない。それが地面を覆い隠す様にみっちりと生えている。


その巨木の森から濃く新鮮な空気が流れてくる。


コウは目を瞑り新鮮な空気を浴びる。少しの間、その空気を肌で感じると目を開けて巨木の森へと入って行く。


それに気づいた他のメンバーもコウの後ろへと続く。


巨木の森の中は、その巨木の葉で光が遮られてとても暗かった。そして生き物の気配が無い。


魔力が無いのかと思ったが、そうでもなく普通以上に魔力で満ちている。


不思議な森だ。


一時間かけて森の奥へと進むが特に何も無い。だが、時折魔獣では無い気配が感じられる。


「なんの気配だ」


とコウは辺りを見るが何もいない。ルカが何かを感じたのかコウへと話しかける。


「コウ、何か感じない?」


「ああ、朧げだが気配を感じる」


と言って目を瞑る。サイ、ヘルミナ、ルカ、タキノはコウを見て辺りを警戒するように見渡す。


「うん?」


とコウは目を開けてある一点を見つめると、その場所に光点が現れる。それがコウに近づいてきてコウの周りを飛び回る。


「特に害意はない様だな」


とコウは言うと、その光を観察する。


「何だろうなコレ」


とタキノが言うと空気中から湧き出すように赤、青、緑、茶と様々な色の光が現れてコウ達一行の周りを飛び回る。


「綺麗だわ」


と巨木の葉で光が遮られた空間を縦横無尽に飛び回る沢山の光を見て呟く。暫くすると光が一箇所に集まると一斉に弾けるように光を撒き散らすと居なくなる。


「何だろうな」


サイは光が消えた空間を見て言うと、


「妖精か精霊の類だろうな」


とコウが答える。


「妖精? 精霊? 伝説じゃないの?」


とヘルミナが困った顔で聞き返すとコウは


「多分だが、この世界は地球にあったラノベの様な世界だ。ダンジョンがあり魔王という存在がいて妖精や精霊がいる世界だと思う」


というとルカとヘルミナは何か納得したように頷く。

お読みいただきありがとうございます。


次の投稿は2022年11月6日(日)になります。


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