第2話 食料確保?
まずは水を探そう。
耳を澄ましてみるが水の流れる音は聞こえない。
どちらに向けて動くのが正解かな?まぁ、考えてもしょうがない。適当に行くか。と草を踏みしめながら歩き出す。
暫く歩くと草が生えていない場所に着く。道か?
右をみると道っぽいのが左にカーブして続いている。左をみると右にカーブして続いている。
これは1周回れるのか?
道?に目印として少し大きな石を積み上げる。
ヨシ、道?を歩いてみよう。と右へと向かう。
正確ではないが3時間程歩いただろうか?目印を発見。グルっと回って来たようだ。まぁ、確認出来たからヨシとしよう。
多分3時間歩いた。ということは人間の歩く速度は大体時速4㎞。3時間で12㎞かな。
円周12㎞とすると・・直径が3.8㎞位かな。半径は1.9㎞。中心部へは歩いて30分位かな?
中心部へ歩いてみるか。と歩き出す。
30分程歩くと視界が開けて空が見える。中心部には巨木は生えていない様だ。
でも色々と低い木が生えている。他にも色々と生えている。なんだろうか?
この開けた場所は直径300m程の円形。そこにあちらこちらに色々な物が生えている。勿論、生き物の気配は無い。
赤い実がなる木がある。近づいてみると林檎だな。たぶん。
赤くなっているのを1つ取ってみる。匂いを嗅ぐ。
うん、林檎。
一齧り。
「美味い」
思わず声が出る。美味い美味い。そのまま黙々と食べてしまった。美味しかった。
林檎の木は3本。他には・・・。
みかん?
1つ取る。匂いを嗅ぐとみかんだ。
皮を剥いて食べてみる。
うん、甘いみかんだ。美味しい。
3つも食べてしまった。
みかんの木は4本。
目線を下にすると・・・。
トマト?
赤く熟した物を1つ取る。
ひと齧り。うんトマト。これも美味しい。
思わずリュックから岩塩を出してナイフで削ってトマトに掛けて食べる。
美味い!これも甘みが強くて美味い。
他にもキュウリ、ナス、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、タマネギ、長ネギ、ニンニク、ショウガ、里芋、白菜、キャベツ、レタス、小麦、大豆などなど。
ハーブ類も豊富。
他の木にはさくらんぼ、葡萄、桃など多数。
少し目線をずらした時に気が付いた。何か倒木が綺麗に並んでいる。
近づいて見てみると・・・キノコ類が生えている。
多分、椎茸、舞茸、しめじなどなど。
でもキノコは怖いから食べられない。
ここはなんなのだろうか?誰かが管理しているのかな?
う〜ん、謎だ。
あと少し大きな木が有り、その木に見た事の無い実がなっている。
怖くて食べられない。ほっとこう。
そう言えば・・・水場が無い。どうするか?
う〜ん。
うん?何か忘れている?何だ?
ああ、何か魔法がどうたらこうたら言っていたな。
魔法が使えるの?
ではまずははアレだ異世界と言えば定番だね。
「ステータスオープン」
・・・・。何も起きない。気を取り直して、
「ステータス」
・・・・。うん、次行こう。
「メニューオープン」
・・・・。次。
「メニュー」
・・・・。うん、これはアレだ。ステータスを見るには教会とかギルドとかで水晶とか魔道具やギルドカードで確認する奴だな。そうに違いない。オホン。
ふふふ。確か火、水、風、土、光、闇の6属性に無魔法と時空間魔法が使えるとか言っていたな。
では水魔法で水を出せば良いのだ。
ふふふ。
では水魔法を使ってみようか。
お読みいただきありがとうございます。
17:00にも1話投稿。
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