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第196話 サイとタキノのアーマードアーマー

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称は架空で有り、実在のものとは関係ありません。

「サイ聞こえるか」


『なんだこの忙しい時に』


とサイは機体を操作しながらタキノに返す。


「これじゃあ埒があかねえ。例のブツを使おうぜ」


とタキノは低級害獣を魔導ビームサーベルで切り伏せつつサイと通信を続ける。


『確かにな。やってみるか』


「そうこなくっちゃ。ルカ!俺らのアーマードアーマーを射出してくれ!」


『何よ!この忙しい時に!サイも了承したのね?分かったわ。射出するから受け取って』


「了解だ」


とサイとタキノの機体は一時後退する。小型戦闘艦とアーマー各編隊は害獣の群れを半包囲しながら削っていく。残りの低級害獣はまだ残り26000。


サイとタキノの機体は無事にアーマードアーマーと合流することに成功。自動で機体をアーマードアーマーへと収納させると、


「こちらの準備はOKだ」


『こちらもリンク状態も問題無い。行けるぞタキノ』


とサイとタキノはやり取りするとタキノは機体を操作して害獣の群れへと突っ込んでいく。アーマードアーマーから展開された4本の副腕には大型魔導ビームサーベルが装備されてピンク色に輝くビームの粒子を振り撒きつつ害獣を切り伏せていく。


サイも機体の操縦から解放されて魔法の生成に専念する。立体ホログラフを見ながら害獣をロックオンしていく。


機体上下に合計40の光魔法の触媒が埋め込まれていて、それが魔法陣を産み光の矢が展開射出されていく。


次々に消える害獣のマークを見ながらサイは更に魔法を編む。


1つの魔法触媒に魔法陣が4つ展開される。合計160もの光の矢が魔法陣から射出されて害獣を襲う。


タキノの操る魔導ビームサーベルとサイの魔法攻撃で15分で20000へと低級害獣の数を減らすことに成功する。タキノは、


「ヒャッホー!」


と機体をロールさせながら4本の魔導ビームサーベルを振るい害獣を殲滅していく。サイも負けじと魔法をばら撒く。


殲滅速度が上がった戦線は急速に進んでいく。


コウの操るアーマードアーマーは低級害獣の群れを回避するように中級害獣へと迫る。


コウはすれ違い様に大型魔導ビームサーベルを振るう。ビームの粒子が中級害獣の体表を焦がし切り裂いていく。


ビームの粒子が飛び散りビームの光跡を残す。


更にもう片方の副腕でも魔導ビームサーベルを振るうと的確に中級害獣を切り裂いていく。その横から3匹目の中級害獣がコウの機体を襲おうとするもヘルミナからの援護射撃が届く。


ドン!


3匹目の中級害獣にヘルミナのレールガンの砲弾が着弾して穴を穿つ。コウはその隙を逃さずに反転して魔導ビームサーベルで切り裂くと害獣は内部から爆発する。


それを避けながらコウは機体を操作してまだ動いている中級害獣へと迫ると、


ドン!


とヘルミナのレールガンから砲弾が届く。それにより硬直した害獣をコウは見逃さずに切り裂いて害獣は爆発炎上する。


最後の1匹もヘルミナの援護を受けつつ魔導ビームサーベルで討伐する事に成功。


同時に低級害獣も殲滅されて戦闘は終結する。


コウ達は3時間の休憩を挟みつつ、次の群れへと向かう。


第2、3、4の群れを確実に殲滅に成功する。


そして最後の中級害獣が5匹いる群れへと向かう。


『コウ、味方の展開は完了よ。手筈通りで問題ないわ』

とルカからの通信が届く。コウは機体を操作してフレイム・レイを起動する。


前の4群れを殲滅した通りにフレイム・レイは低級害獣の98%を殲滅することに成功。残敵数は約2万。中級害獣が5。


サイとタキノは最初からアーマードアーマでの出陣で低級害獣の群れへと突っ込んでいく。ヘルミナは予定通りにゆっくりと低級害獣の群れを回避しながら中級害獣のいる戦域へと機体を進めてコウの到着を待つ。


コウの機体の冷却時間が終わると、


「ルカ、行ってくる」


『了解したわ』


とコウはルカに通信を入れて機体を操作して中級害獣が待つ戦域へと機体を急がせる。


ルカは変わりゆく戦場をモニターで眺めていて異常に気づく。重力場の変動が検知される。


「おかしいわね」


とモニターを操作してその異常を探る。そのモニターに映るのは中級害獣5匹。それが何かに怯えるように震えて動けないでいる。


「コウ!何かおかしいわ!気をつけて!」


『了解した。一応データを転送してくれ』


コウの機体が中級害獣がいる戦域に到達すると変化が訪れる。


5匹の中級害獣の真ん中の空間が歪み亀裂が入るとニョロリと触手が這い出してくる。それが5匹の中級害獣を掴み取る。


中級害獣は暴れもがくが逃げられない。


そしてその全体が空間から出てくる。大きさは低級害獣の20倍で色は銀色。四肢を表すように四箇所から短く太い触手が伸びて、甲羅の先端部分に四角い生物がニョキッと生えていて、正面から見ると前面には縦に亀裂が入っている。その側面と背面から20もの触手がニョロニョロと蠢き5匹の中級害獣を捉えている。


「上級害獣か」


とコウはポツリと漏らすと上級害獣は中級害獣を前面の亀裂の前へと動かすと亀裂が広がり、そこにはビッシリと鋭い歯が生えており、その中に中級害獣を放り込むと美味そうに咀嚼して飲み込む。


それを5回繰り返して中級害獣を平らげると上級害獣は周りを睥睨する。


他の私の餌はどうなったのかと・・。

お読みいただきありがとうございます。


ご報告があります!


なんと!【書籍化】します!

MFブックス様より2022年9月25日に書籍化販売されます。

イラストレーターは長浜めぐみ様です。


これも皆様の応援があったからこその書籍化だと思います。本当にありがとうございます。

これからも私もより一層頑張りますので応援の程宜しくお願いします。


少しでもおもしろいと思っていただけましたら、ブクマ、評価をお願いいたします!

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