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第11話 ワイバーン

アレから半年。定期的に猪を狩っている。順調だ。


今日も猪狩りだ。東の境界付近で探知を発動する。いたいた、バカ猪だ。光学迷彩と消音掛けて近づく。


うん?探知に反応。こちらに高速で近づいてくる。それも一直線だ。これは飛んでいる?


上空を見ると何やら飛んでいる。鑑定すると・・・、


《ワイバーン(SS+)・・・凄く美味しい》


鼻水が出た。何やら俺を認識しているっぽい。チラチラこちらを見ている。


あ、こちらに突っ込んでくる。慌てながらも転移。猪もワイバーンを見て逃げる。待て!俺の肉と思うがワイバーンが突っ込んでくる。


くっ!お前のせいで肉が逃げたんだぞ!


と突っ込んでくるワイバーンの前に結界を展開。物凄い勢いでワイバーンは結界と衝突。目がバッテンになって墜落。直ぐに近づきワイバーンの首を風の丸鋸を無魔法で高速回転させて切り落とす。


それを直ぐに収納して転移で結界境界前まで移動。無事に我が家へと辿り着く。


とりあえずワイバーンを出して水魔法で血抜き。丁寧に解体していく。体の割に身が少ないな。肉と皮は収納しておく魔石も取れた。


《風属性魔石(S+)》


これも収納行きだな。


夜はワイバーンを焼いて食べた。うん、凄く美味しかったよ。まだ、肉は残っているけど機会があれば狩りたい。


でもワイバーンの奴、なんで俺が分かったのだろうか?魔物でも探知系のスキルがあるのかもな。気をつけよう。


魔力かな?魔力を探知された?その可能性はあるな。


魔力を隠蔽出来ないか色々試してみよう。


翌日から色々と試してみた。2日間で何とかそれらしい事が出来るようになった。やり方はまぁ、結界を体の表面に追随するように貼り付けて条件付けで魔力を通さないようにしてみた。持続時間も長く、切るまで持続するし、消費魔力も微々たるものだ。空気は通すし音も通す。これ上手くすれば環境対応できるかも。夏は涼しく冬は暖かくね。


これは常時発動して習熟を図ろう。


そういえば収納魔法だけど無限で時間経過も無いっぽい。


覚えてから時間経過と容量が知りたくて毎日採れる食料をなるべく収納。鉱石類も1週間に一度は採掘している。もう2年分だ。かなりの量が収納されているが一杯になる気配が無い。


生命の実も始めは遠慮していたが今では毎日木を丸坊主にしている。1000個は軽く超えている。勿論、まだ増える。野菜や果物はもう分からんくらいだ。


去年、自分の中で少しの間ブームだった陶器作りで作った皿やカップ、壺などなど一杯収納されているし、銀で作った皿やカトラリーに木製の食器やカトラリー、鉄製の料理道具も一杯収納されている。


これでもなるべく失敗作は処分、ただ単純に埋めているだけだが翌日には無くなっている不思議。


武器もいくつか作った。西洋剣各種や刀にナイフなど槍も作ったな。それらも気に入った物だけを収納している。ミスリルで刀を作った時は毎日腰に下げていたが直ぐに飽きて収納行きだ。


ああ、ここから抜け出したい。冒険したい。魔道具とか作ってみたい。でもハーレムは勘弁。若い時のトラウマがね。今は14歳だけどもね。勿論、彼女がいた時期もあったしそれなりの経験もしたけどね。色々とあったのよ。色々とね。思い出したら悲しくなってきた。ぐすん。


まぁ、それよりも異世界ライフが大事だ。


今日は猪狩りだ。魔力も結界で抑えて光学迷彩と消音を掛ける。のんびり猪を探す。はい、反応あり。ゆっくりと近づいていく。うん、穴を作って、ハイ、落ちた。穴の上に消音を展開。はい、水、ハイ、氷にしてと10分待ちます。


穴に近づき氷を解除して猪を収納。穴を埋める。それでは転移と思ったところで探知に反応。南から何か近づいてくる。バキバキという音とともに熊公が現れた。鼻をクンクンさせるとこっちみた。ヤバイ。見た目もヤバイ。腕が6本とかキモい。


転移。


結界境界前に転移して直ぐに結界内に入る。ヤベェ、あいつこっち見やがった。匂いか?何か対策が必要だな。そういえば最近は匂い対策してなかったな。反省。


闇魔法で何とかならないかな?明日試してみよう。


翌日、闇魔法で匂い対策ができるかやってみたらあっさり成功。影の中に隠れるとか出来ないかな?うん?それは影魔法?分からん。


闇魔法って色々隠すのに向いているのね。他にどんなことが出来るかな?少し考えよう。


それから色々と試行錯誤して闇魔法で夜目が効くようになった。夜でもバッチリ見える。始めは夜目は光を増幅するから光だと試したら目から光が出たのは内緒。


認識阻害というかわかりづらくすることも闇魔法で出来た。これに光学迷彩を合わさると殆ど見つからない。


闇魔法はこんなもんかな?狩りがやりやすくなった。夜の狩りはしないけどね。


あと狩りの最中に鑑定してたら胡椒を見つけた。スーパーで粉の状態の物しか見た事なかったから2度見した。でも緑の実の房だったから違う物かと思ったら水魔法で乾燥させたら黒くなって粉にしたらみたことある黒胡椒になった。うん、この調子で鑑定していこう。


食生活も胡椒のお陰で味が引き締まり更に美味しくなった。これも狩りの度に収納している。


あとは砂糖とか欲しいな。


南にあるかな?サトウキビとかね。ちっ熊公がいやがるぜ。全く迷惑な熊だ。いつかギタンギタンにしてやる。 

お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いです! まだ読んでる途中ですが、 「目から光」で吹いてしまって、思わず感想欄に来てしまいました。 続きに戻ります!( ゜Д゜)ゞ
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