第104話 遺跡
数週間が経った。これまで研究所に行ったりドルガンの工房で手伝ったり飲みに行ったりとしていた。
さてそろそろ探索者しましょうか。遺跡に行って見たいと思います。
一応、ロランやドルガンには遺跡について聞いていた。どこの遺跡がオススメで何処に未踏の遺跡があるかもしれないと。
まずは発掘済みだがオススメの遺跡に行ってみることにする。
ソーサリアーマーに乗り込み広場の門から出ると簡易な地図を表示。オススメの遺跡へと向かう。バックパックは付けず、背面腰に剣、左腕にバックラーを装備。
遺跡が近くなって来ると魔物と接敵するようになった。まずはオーク。
オークはこちらを見つけると棍棒を振り翳し近づいて来るが一歩でオークの懐に入ると剣を横凪に振るい胴を真っ二つにする。
問題ないな。
更に数匹のオークを処理すると、今度はオークを2匹引き連れたオーガが現れる。
一瞬で近づき2振り剣を振ると2匹のオークはこときれる。それを見たオーガは雄叫びを上げるがコウはソーサリーアーマーを操作して簡単に懐に入ると心臓部分を一差し。これでオーガは目の力を失い倒れる。
確かに魔物との接敵する確率が多いですね。
30分ほど前進すると地面が変わる。遺跡に到着したようだ。
暫く進むと地面に大きな穴が開いていて下に降っているようだ。ここが遺跡内に入る入り口だ。
照明となるライトをソーサリーアーマー周辺に固定して慎重に中へと入って行く。少し降ると周辺の雰囲気が変わる。
壁・天井・床が人工物へと変わった。謎の材質だ。何だろうか?鑑定しても分からない。
ああ、でも所々に古代文字で何か書いて有ります。
ふむ、地下1階と表示されています。勿論、古代語で。面白いです。ワクワクしますね。
何かの搬入口だったのでしょうか?通路の幅や天井高が有ります。
今度は左右に開口部が現れますがどちらも何も無いようです。
更に進むといくつかの開口部が左右に現れますが、勿論、何も有りません。
ですが壁の古代語を読むと備品倉庫と読めます。
もう少し行くと小さな開口部。ここには開口部上に資料室と古代語で書かれていますが中には何も有りません。
突き当たりになりましたが小さな部屋があるだけです。
??。その開口部上に書いてある古代語を読むと第1搬入昇降機と書いて有ります。
これはもしや。
と調べます。ふむふむ。これは当たりかもしれません。ですが階段とかは無いのでしょうか?通常は昇降機が動かなくなった時を想定して階段があるはずなのですが。
有りませんね。どうしましょうか?
ロランさんに知らせるべきですかね?
まぁ、この辺には探索者はいないようですし調べて見ますか。
そうしましょう。ふふふ、冒険ですね。
昇降機と思われる中に入ります。かなり昇降機としては大きいですね。ソーサリーアーマーが入っても天井高や部屋の大きさにも余裕が有ります。
床を結界で覆った拳で打ち抜きます。
ガゴンっという音とともに床がひしゃげます。穴が開きました。
中を光魔法で照らします。ビンゴです。下に空間があり下へと伸びています。
水魔法でウォーターカッターを再現してソーサリーアーマーが入れるくらいの穴を開けます。
出来ました。中を光魔法で照らします。大丈夫ですね。
さて中に入りましょうか。
ソーサリーアーマーで飛び降りますが魔導スラスターで降下速度を落として降下します。
おっと、昇降機の出入り口を過ぎました。まだ下があります。
もう一つ通過。
更にもう一つ通過。
次も通過しますが少し過ぎて地面となりました。地下5階と言う事でしょうか。
少し上にある開口部をウォーターカッターで開けていきます。
何とかソーサリアーマーが入ることが出来るようになりました。
慎重に中を光魔法で照らして観察します。
問題ないようですね。中へと侵入して行きます。通路は真っ直ぐです。
20m程でしょうか進むと突き当たりで扉があります。これも無理やりこじ開けます。
何とかこじ開け中に大きな光魔法で光源を作り出すとかなりの広さです。大きな物流倉庫ぐらいの広さがあり綺麗にラックが並び、そのラックに色々なものが置かれています。
確認すると魔道具ですね。それも生活が便利になる魔道具です。それが入っていた箱は崩れていますが魔道具自体の保存状態は良いです。
コンロやランプ、冷蔵庫、洗濯機と色々とあります。ここは大きな量販店の地下倉庫だったのでしょう。
倉庫の突き当たりに扉があり、そこを開けると階段があります。
ああ成程。地下1階の階段部分が無くなっていたのですね。ここは地下5階です。
地下4階へと登って見ましょう。
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