表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

伝えたいことほど

作者:



サマーセール、実施中!!


そんな文字を見てしまうとついつい財布の口が緩くなるものらしい。

僕みたいなタイプだとあまり響かないが。

ウィンドウショッピングというのもあるが、基本的にそのお店に入るのは何かを買うためである。

売り出してます!!と言われても、いやそうですよねと思ってしまう。

『実はサマーセール・・・してません!!』

の方がむしろ心がくすぐられるかもしれない。

我ながらなんとも面倒なやつだと思う。



「なんか飲み物いりますか?」

「んー・・・ 炭酸系!」

そう言われてコーラを買っていけば。

「サイダーじゃないんかい!」

いや、じゃあそう言いなさいよって言葉は飲み込んだ。


時々、言葉って必要か?と思うときがある。

辛い時とか、寂しいときに。どれだけ話すより少しだけ寄り添ってくれるだけで満足できる時がある。


言葉は便利だからこそ、使い方を知らなければならない。知らなければ、傷つけることもある。失うことも、ある。伝えようと必死になってしまって、何も伝えられないことだってある。




今日のデートは、少し素っ気なかったかな。

最近、言い合いが多かったかなって。言葉ばかりで解決しようとしていたからさ。


まぁ、だけど。


並んで食べたかき氷、笑いながら頭を押さえる様子とかさ。

洋服を見て悩んでる顔、これにするって決心した顔など。

小さいけれど、綺麗な火花を見て。嬉しそうにしてたりすると。


「来年も、ね?」

そう言う君に、少し頷けば。僕に寄り添ってくれる。


絶対に、とは言えないけれど。

ほらね?



伝えるって、とてもシンプルだ。



数年振りの書き物でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ