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穿て、

人に任せる決断

作者: 切咲絢徒

 まずは僕の身の上話から。

 最近僕はこの小説家になろうでエッセイ巡りをしている。

 理由は簡単で、「エッセイ」または「その他」というタグが小説家になろうに対する意見を述べるのに便利であるからだ。

 正直な話、「エッセイ」が相応しい気がしなくなってきたのはあるが、それは置いておく。

 さて、このエッセイ、というより小説家になろうに対する意見を言う文章を見ていくと、大まかに二分できる。


 小説家になろうに対する批判


 小説家になろうに対する批判に対する「それはやめようよ」


 前者は読んで字のごとく。後者は、例えば「ランキングが気に食わん!」という文章に対して、「だったら、ナントカカントカ」と言っている文章だと思えばいい。

 で、僕がしばらくエッセイ巡りをして思ったのは「全部似たようなもんじゃねえか」ということ。

 結局、「なろう批判」は「ランキングが云々」「テンプレが云々」「運営が云々」ということしか書かず、「それはやめようよ」派は「ランキングが気に食わないなら云々」「テンプレが気に食わないなら云々」などなど、言っていることに大差がない。

 つまり、「なろう批判」というものが「エッセイにおけるテンプレ」みたいなことになり、その対抗派の「それはやめようよ」も必然とテンプレと化している。


 テンプレはやめろと言っている人達がそのテンプレに気づかず、意見を言っているとしたら割と滑稽だ。


 多分、そういうことなんだろう。

 今回のエッセイについて、「なろう批判」がテンプレであるのにそれを書いているのは本人らがテンプレだと気づいていないのであるからだ。

 書いている理由も、他の人のなろう批判を読んで、自分も何かを物申したいと、思って書いているのだろう。「それはやめようよ」派も含めて。


 とすれば、この小説家になろうについて、テンプレ化が進む理由も見えてくる。というか、見えていたんだけれど。

 やっぱり、俗に言う「なろう系」を読んで、自分でも書けそうとか思った人が似たようなものを書く。故にテンプレ化していくのだ。

 そうなってしまうのは仕方がない。人気のある作品を見て、憧れや嫉妬を感じて、作品を書けるような環境であるから。


 では、具体的にテンプレ化をやめるにはどうするのがいいか、と考えたとき、1つ、変な発想を得た。それは、

「自分の書きたいものと全く正反対の作品を書く」ということ。


 例えば、「ハーレム」がメインとなった作品を読んで、自分も「ハーレム」を軸にした作品を書きたいと思ったらそれとは正反対の「全くモテない主人公」を書くのがいいということ。

 舞台が異世界なら、現実世界を舞台にする。

 主人公が男なら主人公を女にする。

 ある場面で右に進むなら、こっちでは左に進む。

 などなど、全く正反対に書いていくと、当然そんなのを書いている人はいないからテンプレ通りではない。



 ということでダラダラと書いていたが、本当に言いたいことを言うと、

 テンプレ化を防ぎたいなら自分が書きたい作品を書いてはいけない。なぜならその作品に酷似した作品が世の中には存在するから。または、似たような作品を読んで、似たような作品を書こうとしたから。


 ということ。

 運営の方々が我々の作品を読んでいるとは限らないのでここでグチグチ言っても現状は変わらない。だから運営の方々に直談判しないといけない。

 それを怠って誰かが直談判するのを待つようにこうやって「エッセイ」という便利なタグを使って書いているという点で言えば「エッセイ」というタグは相応しいのかもしれない。

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[一言] >テンプレはやめろと言っている人達がそのテンプレに気づかず、意見を言っているとしたら割と滑稽だ。 それな
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