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異世界転生したエースストライカー、血と魔法のフィールドで再び輝け  作者: 南蛇井


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第20話 突破せよ!勇者団 VS 魔王キーパー

前哨戦、開幕

 中央スタジアム。

 空は黒雲が渦巻き、ルシファーの存在が王都の空気を重く支配していた。


 勇者団のメンバーは各自の持ち場へ散開し、

 フィールド中央でボールを囲む。


 エミリオの厳しい声が飛んだ。


 「健斗、ルシファーの《絶対防壁》は物理も魔法も効かない。

  だが、破れぬ壁など無い!

  突破口を探れ!」


獣人の突撃

 「行くぜぇぇぇッ!!」


 獣人ガロンが猛獣のように突進。

 片手で敵DFを吹き飛ばし、一直線にゴール前へ。


 だがルシファーは一歩も動かず、

 巨大な黒翼を羽ばたかせた瞬間――


 「ぐぉおおッ!!?」


 衝撃波だけでガロンの体が弾き飛ばされる。


連携攻撃、開始!

 続けてセレナが双剣を振るい、

 トマトッツが爆裂魔法でボールを操る。


 フィリスの矢がルシファーの視界を塞ぐ!


 「――今だ、健斗!」


 健斗は全速力で抜け出した。


 (未来視で……読め!

  奴が動く、たった一瞬を!!)


未来視の限界を超えて

 ルシファーの目が健斗を捉える。


 金色の眼が、

 ルシファーの動きを追い――


 (ここだ――!!)


 右足がしなり、放たれたシュート――

 《転生シュート・改》!!


 ルシファーが手を伸ばす。


 空気が引き裂かれ――

 ボールは、届くか……!?


魔王の笑み

 ――しかし。


 ボールは、黒翼に触れた瞬間、

 空気ごと呑まれた。


 ルシファーは低く、嗤う。


 「惜しかったな、転生者……

  だが絶対の壁は、絶望の象徴でこそ在る。」


膝をつく勇者団

 ガロンが立ち上がろうとして膝をつき、

 セレナは双剣を地面に突き立てて肩で息をする。


 トマトッツが歯噛みした。


 「クソッ……やっぱ化物だ、あいつ……!」


 健斗もまた、右目を抑えて荒い息を吐く。


 (未来視だけじゃ……届かない……!

  なら、どうする……!?)


エミリオの檄

 観客席の上からエミリオが声を張り上げる。


 「諦めるな! 勇者団!!

  覚悟を研ぎ澄ませ――

  お前たちの武器は《心の絆》だ!!」


立ち上がれ、勇者団!

 健斗が顔を上げた。


 仲間たちが――

 同じ目をして、頷いていた。


 (そうだ……

  俺一人の未来視じゃない――

  全員の意思が、未来を変えるんだ!)


 「もう一度行くぞ!!」

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