第18話 繋がる心、勇者団の絆
逆転の狼煙
雷撃の残響がフィールドにこだまする。
健斗の足元には、弾かれたボールが転がっていた。
「――まだ終わっちゃいねぇ!」
健斗の右目が金光を弾く。
未来視が描き出す――
わずか数秒先の《勝利の道筋》。
叫べ、仲間の名を!
「フィリス! 弓を構えろ!」
フィリスは咄嗟に矢を引き絞る。
「了解ッ!」
「ガロン、壁を壊せ!」
獣人ガロンが獣吼をあげ、敵DFごとゴール前を突き破った。
「うおおおおおおおッ!!」
そして――
健斗は最後のパスを、トマトッツへ。
「行けッ! トマトッツ!!」
必殺のフィニッシュ
トマトッツの口元が不敵に歪む。
「お前の目に免じて、ちょいと本気出すか。」
両手を掲げ、足元のボールに魔力を纏わせる。
「――《エクスプロージョン・カーブ》!!」
放たれたボールは雷の残響を纏いながら、軌道を曲げ、空を裂いた。
相手GKの手が届く寸前――
フィリスの矢がその手を封じる!
「邪魔させない……!」
ズドン――!!
ネットが唸りをあげて膨らんだ。
決着の笛
「ゴォォォォォール!!」
スタジアムに響き渡る歓声。
笛が鳴り、試合終了。
健斗は膝をつき、地面を叩いた。
(……やった……!
これが……俺の……勇者団……!)
勇者団の誕生
銀髪のセレナが健斗の前に立つ。
「認めるよ……君の《眼》と、《覚悟》を。」
ガロンが豪快に笑った。
「オメーの背中なら、俺ァ何度でも突撃してやるぜ!」
ミラが扇を翻し、微笑む。
「面白い主将さんね。退屈しなさそう。」
そして――
トマトッツが肩を組んできた。
「ほらな、結局お前が中心だ。勇者ってのは、そういうモンだろ?」
フィリスも苦笑しつつ矢筒を直す。
「どこまでも行こう。お前が前を向く限りな。」
魔王キーパーへの挑戦状
勝利を見届けたエミリオが一歩前に出た。
「素晴らしい連携だ、勇者団。《魔王キーパー・ルシファー》には、君たちで挑んでもらう。」
健斗の目がギラリと光る。
「必ずゴールを決める――
奴の絶対防壁を、俺たちが打ち砕く!!」
つづく




