第17話 勇者団内サバイバルマッチ
新たなる仲間たち
城の裏庭――
そこには王都で最大規模の《サッカー闘技場》が広がっていた。
健斗たちの前に並ぶ、新勇者団の精鋭たち。
銀髪の双剣使い《セレナ・ブランシュ》。
赤髪の踊り子。
獣人族の重戦士。
そして――彼らを纏め上げる副団長、
雷の魔導士。
試される異世界のエース
エミリオの声がフィールドに響く。
「ルールは単純だ。
前半二十分――健斗チーム対新勇者団チームの紅白戦。
健斗、お前が指揮を執れ。」
健斗の肩に視線が集まった。
(……俺が、指揮……?
この連中を纏めて勝てって……?)
隣でトマトッツが口笛を吹いた。
「お前の勇者っぷり、試させてもらおうぜ!」
試合開始!
笛が鳴った瞬間、獣人ガロンが猛突進する。
「おらぁあああッ! ボール寄越せぇッ!」
フィリスが軽やかに弓矢で牽制、トマトッツが魔法で敵陣を撹乱する。
だが――新勇者団の守備は鉄壁だった。
双剣のセレナが剣を交差させ、すべてのパスを断ち切る。
踊り子ミラがステップで健斗の動きを誘導する。
「チッ……こいつら、ただの戦士じゃねぇ!」
《勇者の眼》発動
(見切れ……見切れ……!
俺が使えるのは……未来視だけだ!)
健斗の右目が金に輝く。
セレナの動きの一瞬の隙を――
踊り子ミラの体重移動の狂いを――
全部見抜いた!
「トマトッツ、右サイド! フィリス、裏に回れ!」
未来視のゴールパターンが脳内で組み上がる。
勇者団の反撃
だが――副団長アルドの雷撃がフィールドを走る。
「甘いな、転生者……!」
咄嗟にボールを弾かれ、健斗は膝をつく。
仲間の叫び声が飛ぶ。
「健斗!!」
立ち上がれ、異世界のエース!
健斗は顔を上げた。
右目が、限界を超えて光を放つ。
(止まるな……!
この程度で――勇者なんか名乗れねぇ!)
再び走り出す。
全員が――
健斗の背に視線を向けた。
「来い……! 勝つぞ――勇者団!!」




