表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したエースストライカー、血と魔法のフィールドで再び輝け  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/27

第12話 森を越え、新たなる脅威《暗黒ストライカー》

 甲獣狼を討ち、勇者の石碑を越えた健斗たちは、魔獣の森を抜け、北の交易都市ヴァルグレイヴへとたどり着いた。


 街には旅人、商人、傭兵、そして各地の強豪サッカー部隊の噂が飛び交っていた。


 酒場の片隅、健斗は久々に椅子に座り、冷えたスープをすすっていた。

 隣ではトマトッツがド派手に肉を喰らい、フィリスが人目を盗んでパンを盗み食いしている。


 「……しかし、街はどこもサッカーの話ばっかだな。」


 フィリスが頬をパン屑だらけにしながら呟いた。


 健斗はスープを置き、耳を澄ませた。


 「最近また一つ、化け物みたいなチームが北の草原に現れたって噂だぜ。名は《暗黒ストライカー》――」


 近くのテーブルの傭兵が低く話す声が、健斗の耳に突き刺さる。


 「……暗黒ストライカー……?」


 トマトッツが眉をひそめる。


 「そいつら、何者だ?」


 傭兵が声を潜め、顔を寄せた。


 「正体不明だがな……試合では相手チームを問答無用で壊す。剣で、魔法で、闇で……相手を再起不能にするまで叩き潰すんだと。」


 「ルール違反じゃねぇか……!」


 トマトッツが吐き捨てた。


 だが傭兵は肩をすくめる。


 「この世界で勝てば官軍よ。誰も止められねぇ。王国騎士団も黙認してる。なぜなら――」


 「強いからだ。」


 静かに割り込んできたのは、一人の黒髪の青年だった。


 鋭い目、血のように赤いユニフォーム。その背には闇を纏うような雰囲気があった。


 「……お前は……?」


 健斗が立ち上がると、青年は微笑んだ。


 「暗黒ストライカーの副将、ダグラス・クロウリーだ。」


 トマトッツが杖を構える。


 「てめぇ、こんなとこで何してやがる……!」


 ダグラスは冷たい目を健斗に向けた。


 「転生者の勇者候補だってな。……面白ぇ。次の試合、俺たちが相手してやる。」


 酒場の空気が凍り付く。


 ダグラスは静かに一枚の羊皮紙をテーブルに投げた。


 ――『試合予告状』


 そこには、次なる舞台の場所と時間が記されていた。


決戦の地へ――

 フィリスが睨みつける。


 「どうする、健斗? アイツら、マジでヤバいぜ。」


 健斗は予告状を握り締め、笑った。


 「やるさ。勇者になるって決めたんだ。……誰が相手でもな。」


 トマトッツも不敵に笑う。


 「雷で闇を焼き払ってやろうじゃねぇか。」


 こうして、勇者の卵と仲間たちは――

 次なる強敵、《暗黒ストライカー》との死闘へと歩を進めた。


つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ