プロローグ
現実とは異なる歴史を歩んだ地球諸国。
しかし、東西冷戦は現実以上に激しいものととなり現実では起きなかった第三次世界大戦が1970年代におきた。米ソ両国の衝突により起きると予想された核戦争にには幸いなことにならなかったが、第二次世界大戦以上の戦いが欧州や極東では起こった。
戦争は最終的にアメリカを中心とする西側諸国有利のまま停戦を迎ええたが東西冷戦が終結することはなくむむしろより軍事的緊張状態が継続したまま現在にまで至っている。
軍事費の増大などによって崩壊したソビエト連連邦は現在でも健健在であり、分断国家になっていた朝鮮半島は韓国一国によって統治さされ逆に中国が南北に分断していた。
そしてヨーロッパ諸諸国は、現実より早い段階で東西ドイツは統一されフランスやドイツなどはソビエトが健在であるために軍縮を行ううことなく強力な軍事力を保持し続けけていた。
日本もまた現実と違う歴史を歩んでいた。
現実よりも早い1934年に勃発した太平洋戦争は現実と異なりアメリカ側の宣戦布告という形で行われ更に1年程度で戦争は終結した。
戦場は広大な太平洋であり海軍が主体となったこの戦争は戦争を主導したアメリカ大統領が急死したことで日本側が有利な状態で講和を迎えた。その後勃発した第二次世界大戦においては日本はアメリカと共に当初は傍観していたが同盟を汲んでいたイギリスを主体とした連合が劣勢にたたされたことからアメリカと共に1941年に参戦すると東南アジアから順に軍を進めていき強力な海軍や余力のある陸軍を用いてアジアの枢軸勢力を駆逐しながらヨーロッパでの戦いに参加し最終的に戦勝国という形で第二次世界大戦を戦い抜く。戦後は、ソ連と対立していたことからアメリカを主導とする西側陣営に属し、太平洋戦争で戦って以来関係がやや疎遠化していたアメリカとの関係を密接なものにするなどアメリカの同盟国としての地位をこのときに固めた。
そして、現在ではアメリカやソ連連に次ぐぐ軍事力を持った超大国にまで成長した。地形も史実とは異なり日本列島は4つ主要な島が増えて9つの主要な島で成り立っており、史実では手放した台湾・樺太・千島列島・南洋諸島は現在でもなお日本の領土であり史実では米国領であったマリアナ諸島も日本の領土となっていた。それによって日本の人口も2億2000万人を超えていた。
そんな現実と異なる歴史を歩んでいた地球で異変が起きたのは正暦2024年12月31日のことである。世界各地で微弱な地震が同時間帯に観測されたのだ。地質学者などはこれは何らかの自然災害の前触れではないかと慌て、各国政府も年末ながらも対策にあたろうとしていた。そんな最中に日付がかわった2025年1月1日。地球上から陸地が消失した。