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国家設定 その3

・ヨーロッパ大陸

転移によってユーラシア大陸から分離。

ヨーロッパの大部分を含んでいるがソ連領であるウクライナやベラルーシなどは含まれていない。バルカン半島の先端部でユーロニア大陸と接続しており、それによってバルカン半島は現在戦場になっている。




・ドイツ連邦共和国

中央ヨーロッパにある連邦共和制国家。

世界第3位のGDPを持つヨーロッパ最大の経済大国にして工業国家。人口は約1億人でヨーロッパの中で最も多くの人口を抱える。2度の世界大戦でいずれも敗戦国となり国土は荒廃するが、西側連合国によって全土が占領されたことから現実のように東西に分離することなく戦後はドイツ連邦共和国として出発する。

東プロイセンも引き続きドイツ領であり、飛び地になっている。そのため現実よりも早くに経済的な復興を遂げた。


現在ではNATO及びEU加盟国でありG9構成国。そして、国連安保理の常任理事国にも名を連ねる先進国(ヨーロッパ列強)の一つ。ヨーロッパ最大規模の軍事力を持つ軍事大国でもあり、特に陸軍はヨーロッパ最大の規模を持つ。

その高い技術力によって開発された戦車や航空機などの兵器の数々は近隣のヨーロッパ諸国も導入していることから「ヨーロッパ標準兵器」などともよばれている。冷戦が終わっていないことから大規模な軍縮は行われていない。

二度の世界大戦の敗戦国になった影響か、周辺諸国に比べると非常に進歩的な国民性であり極右などの活動に対して非常に過敏に反応している。アフリカなどからの難民受け入れなども積極的であるが、それによって生じる問題によってドイツ国内でも近年、国家主義思想が広がっている。

バルカン戦争においてフランスなどと共にギリシャ救援に積極的。


歴史的経緯からかアメリカを嫌っている国民が多い。政治的にはアメリカとの関係は深く国内には大規模なアメリカ軍基地もあるが、転移によって基地閉鎖を訴える世論の声が高まっている。




・フランス共和国

西ヨーロッパに位置する共和制国家。

肥沃な土地が広がる農業国にしてヨーロッパを代表する経済大国。NATO及びEU加盟国であり国連安保理常任理事国にしてG9の構成国の一つ。

第二次世界大戦でドイツによって全土が占領されたが「自由フランス」が連合国側にたって戦ったことから第二次世界大戦も戦勝国という扱いを受ける。戦後はNATOに属するなど西側陣営に入るが、アメリカ中心を嫌い独自の外交政策をとるなどしNATOの軍事部門から一時的に離脱していたこともある。

ヨーロッパを代表する工業国であり、イギリスについで多くの植民地を抱えていた。戦後も植民地の維持に熱心だったがそれに反発する現地勢力との間で泥沼の戦争に至るなどした。現在でも太平洋やインド洋に浮かぶ島や、南米などに「海外領土」という形で保持している。


ヨーロッパではドイツに次ぐ軍事力を有し、海軍もイギリス海軍に次ぐ規模を持つ。ヨーロッパで唯一、原子力空母を保有し、核兵器保有国の一つでもある。国内には多くの軍需企業があり、敵味方問わずに武器をばらまくことから「武器商人」と一部からは忌み嫌われている。

転移後はドイツと共に欧州連合の中心として、ギリシャ支援などを行っているが、国内には積極支援に消極的な声も多い。





・イタリア共和国

南ヨーロッパのイタリア半島とシチリア島とサルデーニャ島などを国土としている共和制国家。

フランス・ドイツに次ぐ経済力と工業力を持つヨーロッパの大国の一つでG9構成国の一つ。欧州連合及びNATO加盟国であり、南ヨーロッパ最大の軍事力を持つ軍事大国でもある。イタリア半島には宗教国家である「バチカン」や都市国家である「サンマリノ」などがあるためイタリア半島全土を国土にしているわけではないが、古代ローマ文明の遺跡などが国内には多くあることからヨーロッパを代表する観光地として転移前は日本からはフランスなどと並ぶ人気の観光地であった。


フランスやドイツなどに次ぐヨーロッパの先進国であるが、その経済状況はフランスなどに比べると悪く。しばしば財政問題が世界を賑わせる事態になっている。近年は、政府の財政再建策が上手くいっているため一時期のような棄権状態からは脱しているがまだまだ予断は許されていない。

基本的にフランスやドイツなどと共同歩調をとっているが、両国よりはアメリカに対しては好意的でありアメリカがヨーロッパへ駐屯することも歓迎しているようである。

バルカン戦争においては国内の基地が前線拠点として使われており、バルカン半島への支援もかなり積極的に行っている。




・スペイン王国

南ヨーロッパ。イベリア半島の大部分を国土としている立憲君主制国家。

イタリアと並んで南ヨーロッパを代表する大国。

かつては、隣国のポルトガルと共にいち早く海へ飛び出しアフリカやアジアなどに進出し、世界最強の海軍力を持っていたがイギリスとの争いの末に敗北してからはヨーロッパ内での影響力は低下する。それでも、アメリカなどに多くの植民地を抱えていたが、これらの植民地も戦争や内乱などによって失っていく。ただし、中南米の国々は総じてスペイン語を母国語としていることからその大元として今でも中南米諸国との繋がりは深い。

二度の世界大戦は中立で乗り切ったが、その間に大規模な内戦がありその結果ドイツなどと同じく全体主義政権が長く国を支配していた。ただ、1970年代にその体制が崩壊すると王政復古となり現在のような立憲君主国家となる。


その後は、ヨーロッパを代表する国の一つとして発展しているが、近年はギリシャやイタリアなどと共に財政問題が大きな課題となっており、更に北東部のカタルーニャなどでは独立運動が活発化するなどヨーロッパの他地域に比べると問題を多く抱えている。

カタルーニャの独立問題は転移後も燻っているが、当然ながらスペインの中央政府はそれを認めるつもりは一切なく、今後は武力による鎮圧も辞さないという強硬姿勢をとるようになってきている。



・オランダ王国

ドイツとフランスに挟まれたベネルクス地域にある王国。

かつては、スペインの支配下にあった。国土はそれほど大きくはないがヨーロッパの中でも発言力のある国である。国土の大部分が低地である。

何事にも寛容であるため、ヨーロッパの中では特に多くの移民が暮らしている国であり、近年ではその移民増加によるトラブルも多発しているものの、現在でも移民の受け入れに慣用的である。

大航海時代はインドネシアを植民地にし、更に日本や中国との貿易に力をいれていたことから日本ではフランスやドイツ以上に知名度があった。二度の世界大戦ではいずれも国土をドイツによって蹂躙されているが、世論はドイツに対して親近感を持っている者が多いらしい。

ヨーロッパにおける海洋貿易の拠点となっており、特にロッテルダムはヨーロッパ最大の港として知られている。



・ベルギー王国

ドイツとフランスに挟まれたベネルクス地方にある王国。

かつてはオランダの一部だったが19世紀に独立している。独立後はイギリスなどの後ろ盾をえて中立国となるが、二度の世界大戦にドイツによって占領されている。

国内にはヨーロッパ連合やNATOの本部など多くの国際機関が置かれていることで知られており特にヨーロッパ連合の本部があることから首都のブリュッセルは「ヨーロッパの首都」などとも呼ばれることがある。

国土はそれほど大きくはないが3つの言語圏によって構成されており、この言語圏同士の対立を避けるために2000年代に単一国家から連邦制へ移行している。政党も言語圏事に存在している。



・オーストリア王国

中央ヨーロッパに位置する王国。

かつては、巨大帝国を築いていたが第一次世界大戦の敗北によって領地が次々と独立していった。現実では君主制も廃止されることになったがこの世界では廃止されることなく、帝国から王国に名を変え未だにハプスブルク家による君主制は続いている。

かつては多民族国家だったが、現在はドイツ民族主体地域のみを国土にしている。そのため隣国のドイツとは関係が非常に深くしばしば「大ドイツ構想」が両国の保守派の間で流れるほど。実際に、第二次世界大戦前にはドイツ帝国による併合を受けたが、第二次世界大戦後に再度主権を取り戻した。

東西ヨーロッパの間にあることから冷戦は長らく中立国として振る舞っていたが政治主義としては西側よりの政策をとっていた後に、1990年代正式にNATOに加盟したことから西側陣営に鞍替えした。

音楽を中心とした文化大国として日本でもよく知られている。



・スイス連邦

中央ヨーロッパにある連邦制国家。

永世中立国であり、現在でも東西両陣営に積極的に肩入れしないことを外交政策としている。多くの国際機関が置かれており、かつては国際連盟の本部も置かれていて、現在でも国連の主要機関の本部などが置かれている。

国土防衛のためならばあらゆる手段をとる国であり、第二次世界大戦でも連合・枢軸問わずに自国領空を通過する軍用機に攻撃したほどである。


基本的に北欧と共にどのような争いでも中立であることから、国際政治の場では北欧諸国と共に仲介役を務めることが多く、それによって解決した問題も多い。ただ、中立故に片一方に踏み込んだことができないことからすべての問題を解決できたわけではない。

国土は山岳地帯なので、トンネルが多い。世界最長の鉄道トンネルもスイスの中にある。



・ユーゴスラビア連邦

南ヨーロッパ・バルカン半島にある連邦国家。

セルビア・クロアチア・スロベニア・ボスニア=ヘルツェゴビナ・コソボ・モンテネグロ・北アルメニアの7カ国によって構成された連邦。

かつては社会主義国家だったが1989年に民主化する。連邦政府の権限は外交と軍事などに限られており広範な内政は各自治国家が担当する。

現実では、社会主義体制崩壊後に。大規模な内戦がおきたことで知られるがこの世界ではそのようなことにはならず、平和的に緩やかな国家連合に近い連邦国家になっている。


ベルカ帝国によるギリシャ侵攻によって南部には多くの難民が押し寄せており更に南部の一部はベルカによって占領されている。首都のベオグラードには連合軍の前線司令部が置かれるなど、対ベルカ戦線の最前線地域になっている。




・ギリシャ共和国

南ヨーロッパ、バルカン半島の南部にある共和制国家。

古代文明で栄え、ヨーロッパとアジアの結節点付近にある国。

隣国のトルコとは犬猿の仲で知られており同じNATO所属ながら何度か武力衝突を起こしていたこともある。

転移後は、ベルカ帝国と陸続きとなったことで同国から軍事侵攻を受け壊滅的な被害を受ける。政府はイタリアに亡命しており、国民の大多数は近隣諸国に避難することになる。

現在でも国土の大部分がベルカによって占領されており、連合軍による解放作戦が進んでいる。




・ポーランド共和国

東ヨーロッパにある共和制国家。

第二次世界大戦後に東西に分断していたが、1982年に東西統一。

以後は、西側世界に接近しNATOや欧州連合に加盟する。第二次世界大戦の始まりとなった独ソによる軍事侵略を受けたため、反ソ感情が非常に強い国である。ドイツに対しても「信用できない」という世論が多数派であり、ドイツから撤退したアメリカ軍を自国で受け入れるほど。

東ヨーロッパの中でも際立った軍事力を持っているが、これもドイツとソ連のことを警戒したためである。現実のポーランドに比べれば国土は少し狭くなっており海に面していない内陸国である(ドイツ領になっている)




・スウェーデン王国

北ヨーロッパ、スカンディナヴィア半島にある王国。

北欧最大の人口を抱える国であり長らく武装中立国家であった。現在は西側陣営に属しておりNATOにも加盟している。北欧屈指の工業国家であり、軍需産業も盛んで、多くの兵器を他国に輸出している。

武装中立国だが、海外への人道支援のための軍派遣にも積極的だった。

転移前の大部分は中立国を利用して、スイスと共に国際紛争の仲介に奔走していた。長らく中立国ではあったがソ連に対する警戒度は強く、第二次世界大戦後から西側陣営とは協調関係にあったことは公然の秘密である。


日本からは社会福祉が充実した国であるため、革新政党などからはよく他の福祉が充実する北欧諸国と共に「目指すべき国」のようにされている。近年は海外からの移民を積極的に受け入れていたが、それによって治安が悪化しているため国家主義思想が他国と同様に蔓延している。



・フィンランド共和国

北ヨーロッパにある共和制国家。

スカンディナヴィア諸国の一つであり、転移前はソ連と長く国境を接していた。そのため、ソ連の影響力が強かったがそれでも、資本主義・民主主義体制を維持していた。1980年代からは完全にソ連から距離を置き、西側陣営に近づきNATOや欧州連合などに加盟している。

近隣の国々と同じく、高福祉のリベラル的な国として知られている。

スウェーデンなどと共に「優れた民主主義国家」とされているが、近年はソ連との緊張関係や、他国からの移民増加による治安悪化など内政問題を抱えていた。転移後はソ連が消失したことで国防上の懸念が消えているが、移民問題は未だに燻っている。



・ノルウェー王国

北ヨーロッパにある立憲君主制国家。

スカンディナヴィア諸国の一つであり、スウェーデンとは同君連合をくんでいた歴史があり、現在でも他のスカンディナヴィア諸国と密接な関係を持っている。北ヨーロッパでも最大規模の海軍を保有しており、北海や北極海でソ連と対峙していた。

NATO加盟国である一方欧州連合には加盟していないが、国境審査は行われていない。スウェーデンなどと共に社会福祉が充実した先進国であるが、やはり近年移民が内政問題になっている。



・デンマーク王国

北ヨーロッパにある立憲君主制国家。

ユトランド半島と周辺の島々を国土にしている。首都のコペンハーゲンは島にあり、スウェーデンとは橋でつながっており、更に近年はドイツ本土との間にも橋がかかった。

自治領としてグリーンランドとフェロー諸島がある。アイスランドも一時期デンマークの自治領であった。近隣のドイツやスウェーデンなど北欧諸国と密接な関係を持っており、これらの国々を結ぶフェリーが橋がかかった現在でも多数運行されている。




・東ヨーロッパ諸国

東ヨーロッパの国々の大半はソ連による衛星国家として社会主義政権が1980年代末まで続いていたが経済不安などから民主化の動きが活発化し、1990年までにほぼすべての国が民主化し、西側陣営に鞍替えした。

反ソビエト感情は多くの国で強い。ほとんどの国が欧州連合に加盟したことで西欧諸国への移民が増加し、国民の西ヨーロッパへの流入が各国にとって悩みのタネになっている。また、そこからくる民族問題で西欧諸国と対立することも多くなっており、特に転移後はそれがより顕著になっている。


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