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第9話 勇者パーティとの激闘

勇者パーティの紹介

勇者 山下 性別 男

タンク 菊池 性別 男

魔法使い 長谷部 性別 女

ヒーラー 服部 性別 女

盗賊 馬場 性別 男

の計5人のパーティだ。勇者もさる事ながら、魔法使いの長谷部は氷魔法が得意で【次世代の魔法使い10人】に選ばれる。


勇者パーティとの決戦の場所に着き陣形を組んで来るのを待つ。みんなの緊張がこっちまで伝わる。山田は離れた高台で戦場が一望できる場所にいる。魔王様に望遠魔法の魔法をかけてもらっている。遠い所が見えるようになっているのと念話の魔法で100人ともテレパシーで会話できる。


「しかしこの望遠魔法は慣れてないから酔いそうになるな。でもみんなの為だ」


少し待つと勇者パーティ5人の姿が見えた。


(皆さん勇者パーティが来ました。焦らずに2日間行ってきた事をしっかりやっていきましょう)


(オーーっ!)


100人が一斉に返事した為、物凄い大声に聞こえる。念話だから聞こえないのだが、びっくりして勇者パーティの方を見てしまう。


声は当然聞こえていなかった。


「魔物が待ち構えてやがるぜ。ありゃー相当な数がいやがるな。長谷部、魔法で全員やっつけれないかなぁ?」


「やってみるけど、全部は無理だと思う」


長谷部は呪文を唱えた。すると大きな氷の柱が上から降ってくる。


(みなさん氷が上から降ってきます。右半分は右に、左半分は左に避けて下さい)


100人が一斉に左右に分かれる。助け合いながら全員で攻撃を避けることに成功した。


「マジかよっ!あの攻撃を避けるのかよ」

「上を確認をする事なく避けたわ。統率が取れているおそらくあの群れの中に《誰か》いるわね」


勇者と魔法使いがびっくりしている。今まで戦ってきた魔物達とは違うことに気づいた。


「そんな事ないだろ?俺が一瞬で蹴散らしてきてやるぜ」


馬場が素早い動きで突っ込んできた。


「おりゃーーっ!」


すると横にいる10人チームの1つがが馬場の前に立ちはだかり相手を務める。その横を一斉に50人が走り抜け勇者達に戦いを挑みにいく。


それを見計らって遊撃チーム2個が森に隠れる


「遊撃チームが森に隠れました。50人で勇者パーティをバラバラにしてください」


(当初の予定と多少異なるが順調だ)


バラバラになった所ですかさず10人チームが各個撃破を目指し走り出す。

大乱戦の中で山田は安心していた。作戦とは多少異なるが勇者パーティと互角に戦えている。


「みなさん順調に進んでいます。ただし油断は禁物ですので、しっかり確実に撃破しましょう」


勇者は50人相手にしながらパーティの事を気にかける。余裕がある状況ではないが、リーダーとして、みんなを気遣う。


「皆んな無事か?菊池は服部のフォローをしてくれ。確実に撃破していくぞ 俺は50人を必ず倒す」


「姫は俺と一緒にいる。安心しろ俺が絶対に守ってみせる」


菊池は敵の攻撃をガードしつつ、服部と合流していた。ただし、合流したことにより20人も相手することになった。服部が回復しながら菊池はランスを振り回す。


長谷川は防御魔法を唱えながら確実に敵を倒している。下級魔法なら演唱なしで唱えることができる為、かなりの強敵だ


「みなさん少しずつ押されています…また踏ん張って下さい」


山田は焦っていなかった。勇者達が目の前に集中しているほど遊撃チームはいきていくるからだ、、だがまだ早い。


「こいつらかなり強いぞッ。皆んな大丈夫か?長谷川、最初に言ってた《誰かいる》ってのは見つかったのか?」


「探してはいるけど、こいつら手強いから時間がかかってる、、ただし絶対統率者がいるわ!必ず見つける」


「こっちはそろそろ体力の限界だ。姫を守りながらは流石に答えるぜ」


最初に100人いたこちらの人数を気づけば半分になっていた。


(そろそろだな)


「遊撃チームの皆さん出番です。

まず、1チームはヒーラーの人から狙って下さい。もう1チームは魔法使いを狙って下さい。攻撃したら当たっても当たらなくても、すぐに隠れて下さい」


遊撃チームは様子を見て、突撃の機会をみている。


「タンクとヒーラーを担当している皆さん、タンクの彼だけ囲うようにして2人を離してください。魔法使いの担当している皆さんは魔法使いの背中が森になるように方向を調整して下さい」


各担当が指示通りに動き始める。同時に攻撃をしないとバレてしまう可能性がある為、緊張感が走る。


「タイミングはこちらではお伝えしますので、いつでも動けるようにしておいてください」


「菊池さんが囲まれてしまった…。私にできることは回復だけ、どぉしよう」


「姫 気にするなッ!こんな雑魚1人で十分だ」


(タンクを見事に囲んだが、魔法使いの方が森に背中をなかなか向けない、、最悪ヒーラーだけでも)


「タンク担当の皆さん。タンクを囲めたので、次は一斉に襲ってください。それで視界を遮れば作戦開始です」


一斉に菊池に襲いかかる。タンクは予想通り盾でガードして視界を遮った。すると長谷川の方をなんとか背中が森に向く。


「今ですッ!遊撃チームの皆さん一斉に突撃してください。」


10人が一斉に服部と長谷川に襲いかかる。


「ウ〝ォーー!!」雄叫びをあげながら走り出す。


(雄叫び上げたら暗殺にならない。何やってんだよ!)


「きゃッ!」雄叫びを上げながら走ってくる魔物たちを見て、服部はびっくりして尻餅をついてしまう。攻撃できるのは1人1回の計5回。


「姫大丈夫か」


タンクの菊池が雄叫びと服部の声を聞いて、囲まれていた魔物達を振りほどいて、姫を助けにいく。


「タンクがヒーラーを守りに行きますが、そのまま突撃してください。」


ガーーン!「きゃッ!いたいッ」


シールドに攻撃が当たる音がしたと同時にヒーラーの声がこだまする。


「姫大丈夫か!?なにがあった?」


菊池が突撃してくる方ばかり気にしていたので、元々戦っていた10人のうち1人がヒーラーの背中を切りつけたのだ。


それと同時に長谷川の方にも突撃していたが、援軍に備えて、自身の近くにトラップ魔法を発動していたため、全員落とし穴に落ちていった。



「山下ッ。姫が魔物の攻撃を食らった。かなり深い傷だ」


「なんだって!大丈夫か!?」


「援軍が来てるわ。一度引いた方が良さそうね。」


「あー!わかった。1度撤退するぞ。菊池は服部を守りながら撤退してくれ。長谷川は魔法で煙幕を頼む。」


すると煙幕が出てきて、辺り一面真っ黒になる。

長谷川が何気なく上を見上げると、離れた崖の上に人らしき姿を見つけた。望遠魔法を使って確認する。


「やばい。目があった!」山田はとっさに隠れたがもう遅かった。


「あいつが指揮をとっていたのね。って人間じゃない?なんで魔物の指揮なんて、、」


無事に勇者パーティを撃退できた。が半分以上犠牲になってしまった。


(やはり勇者パーティは凄いな。皆んな強すぎる)


「1度魔王城に戻ります。各自魔王城を目指してください。怪我をしてる人がいたら手を貸してあげてください。」


無事に魔王城に着き、地下の模擬戦場で勇者撃退パーティを開いた。そこには魔王様をはじめ上層部の人たちも来てみんなの事を労ってくれる。


「最後に魔王様から挨拶があります。」


「今日戦ってくれた皆、ありがとう。無事に勇者を撃退することが出来た。また何かあった時はしっかりと今の経験を生かして頑張ってほしい。そして戦ってくれた皆は明日から1週間は休みとする。もちろん、給料は出ないがな」


1週間の休みは嬉しいが、最後の言葉に引っかかり皆んなが喜びづらくなっている。


「山田くんは明日私のところに来てもらう」


「了解しました。僕は戦ってませんが、1週間休みですか?」


「そぉだな。山田くんは戦っているといえば戦っていたし、戦ってないといえば戦ってない、、、そうなると、明日からは普通に出勤してもらおう」


忘れていた。この魔王城はブラック企業だった事を、、、


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


山田は人材育成と指揮官の能力を手に入れた。


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