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第11話 ロシナンの町でも大波乱

ロシナンの町の到着してまず向かったのは宿屋である。


「すいません。1週間泊まりたいんですが、大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ」

「金額ってどれぐらいかかりますか?」


「3種類の部屋がありまして、タイプAが1泊1万円、タイプBが1泊6千円、タイプCは500円となっております」

「じゃあタイプAを1週間お願いします。支払いはカードで行けますか?」

「カードは大丈夫ですよ。でもタイプAで大丈夫ですか?」

「お金なら心配ないです。このカードがありますから」


山田は魔王様から会社のクレジットカードを借りていたのだ、利用制限は無いので、いくらでも使って良いと言われている。ただし、絶対に有益な情報を集めてくることが前提だ。


部屋につき荷物を置いて、ベッドに飛び込む。久しぶりのベッドに山田は動けなくなってしまいそのまま寝てしまう。


気づいたら夜だった。宿屋の窓から見ると辺りは真っ暗だった。取り敢えず外に出て、ご飯屋さんを探す。


「ご飯屋さんって何処にあるんだろ?久しぶりにちゃんとしたご飯を食べたいなぁ」


適当にぶらぶらしていると、美味しい匂いがしてきた。匂いを頼りに歩いていると明かりのついた酒場が見つかる。中には屈強な男達やカップルなど、様々な人たちがお酒や料理を楽しんでいる。

店に入り適当に空いてる席に座った。すると店員さんが水を持ってきてくれ注文を聞いてくれた。


「えーと。エールとこれとこれください」

「かしこまりました、少々お待ちくださいませ」


牛丼屋の券売機かコンビニでしかご飯を買わなかった山田にしてはお店で店員さんに注文するのは少々難易度の高いミッションだ。


「初めての1人外食がまさかの異世界だとは夢にも思わなかったな」


少し待つとエールが来て、飲んで待っていると、料理が来た。山田は一心不乱に料理を頬張る。

料理を口に入れエールで流す。料理を口に入れエールで流す。それを繰り返しているとすぐに完食してしまった。


「お腹いっぱいだぁ。そろそろ帰ろう」


席を立ち、伝票を持ってレジまで行く。


「2,500円だよ」

「カードでお願いします。」

「うちはカードが使えないんですよ。現金のみになります。」

「僕カードしかもってないんですが、、、」

「それは困るよ、、自警団を呼ぼうか?」

「ちょっと待ってくださいっ!電話して良いですか?」


そして、魔王様に電話する。


「もしもし、山田です。ご飯を食べたら現金しか無理で、僕カードがあるから安心して現金置いてきたんですが、どぉしたら良いですか?」

「どうもこうも誠心誠意、謝って店の手伝いをするしかないね。僕は忙しいんだ。切るよ」


プー、プー、プー、電話が切れてしまった。

山田はレジに戻り土下座をして誠心誠意謝った。


「現金を持ってません。すいません。なんでもしますから、自警団だけは呼ばないでください」

「、、、うちは時給500円だよ。5時間死ぬ気で働きな」

「ありがとうございます。山田と申します。精一杯頑張らせていただきます」


汗を流しながら働いた。汗が一筋落ちるたびにお金がチャリン♪チャリン♪と入ってくる実感がある。


(こんなに働いたのは初めてだなぁ。いつもはどれだけ汗をかかずに働らくを考えていたのに)


朝5時を迎えて店の閉店と同時に山田の仕事も終わりを変える。


「山田。仕事は終わりだよ。朝ごはん食べていきな」

「でも、僕はお金を持ってないですよ。もしかして、食べさせてまた働かせようという作戦ですか?」

「そんな事言わずに食べな。こっちは感謝してるんだよ。お金がなくて働いたとはいえ、人が足りてなかったから大助かりだよ」


山田はありがたく朝食をいただく。


「美味しいです。頑張って汗水流して働いた後のご飯がこんなに美味しいなんて」


山田の目に少しばり涙が溢れた。女将さんに挨拶を済ませ、店を出ようとすると


「ちょいと待ちなッ!これを持って行きな」


小さな封筒を渡される。中を見てみるとそこには5千円入っていた。


「これは頂けません」

「持って行きな、この街ではカードが使えないところが、いっぱいあるんだ。毎回働いて払っていくのかい?それにまたこのお金で、うちに食べにきな」

「ありがとうございます。また絶対に来ます」


山田は封筒をありがたく受け取り、女将さんに深々とお辞儀をした。店を出てからも、振り返り深々とお辞儀をした。


「お世話になりましたッ!」


その足で宿屋に向かいシャワーを浴びてからベッドに入った。気づいたら寝ていて起きた時には12時だった。山田はベッドから出て顔を洗い、歯を磨き、フロントに行き、町の地図を貰った。


「町長の家の場所が乗ってないなぁ、、個人の自宅は載らないのか」


町はそんなに広くはないので、情報収集を兼ねて一周する事にした。宿屋を出てすぐのオープンカフェらしき所で、勇者パーティの話をしている二人組に出会う。山田もそのカフェに入りコーヒーを注文してから、近くの席で2人の会話に聴き耳を立てる。


「勇者パーティが魔物達に負けたらしいよ」

「マジ?それって無茶苦茶ピンチなんじゃないの?」

「なんか、噂に聞いた話だから良く知らないんだけど、統率のとれた魔物の群れがいて、苦戦したんだってよ」

「って事はその魔物の群れを指示してたやつがやばいってことか?」

「あぁ、なんか崖の上から魔物の軍団を指揮してて、魔王なんじゃ無いかって噂もあるぐらいだぜ。」

「マジかよ、それってマジ人間ピンチじゃん」


(先月の事なのに、ここまで噂が広がっているのはすごいぁ、魔王って事で噂が広がっているのか。僕って事は気づかれそうにないな)


「あと、そぉいえば、明日、広場で町長がこの事について話しするらしい」

「マジか?俺仕事で行けねーよ」


(明日か、今日は町を散策して情報収集しよう。それから明日どこの広場で何時にやるかを調べないと)


町を散策していると人だかりを発見した。人だかりの方に行くと勇者パーティが囲まれていた。明日、町長と一緒に経緯を話すらしい。その為に隣町からわざわざやってきたらしい。


「勇者様たちが負けたっていうのは本当ですか?」

「俺たちは負けてないッ!1度態勢を整えてから挑もうとしたら群れが綺麗さっぱり無くなっていただけだ。途中までは良かったんだが、不意打ちでヒーラーの服部が攻撃を食らってしまったから」


と勇者山下が説明する。


「魔物の群れは魔王が指揮していたと噂があるんじゃがそれは本当かね?」

「魔王じゃない、、人間」


魔法使いの長谷部が口を開いた。


「遠目でしか見てないけど、、間違いなく人間、でも人間が魔王軍に居るなんて情報聞いてない」


周りを囲んでる者たちがざわめき出す。人間が魔物の群れを指揮していたなんて信じられないが、戦ってきた本人達が言うのだから間違いないのだろう、でも信じられない。というざわつきが、ものすごいあるのだ。


(俺やっぱり見られてたんだ、ヤバイなぁ、早くこの場から去らないと見つかってしまう)


振り返り全力でその場から逃げる。その時魔法使いの長谷部が山田のことを見ていた。


「あの人、、、どこかで、、」


山田は明日の会場である町の中心にある広場を発見した。広さはそこまで広くない場所で周りに木の板の壁が設置されている。町長の暗殺を考慮してのことだろうが、壁の圧迫感でさらに広場が狭く見える。広場には簡単な足場が組まれており、小さなステージが出来ていた。ボディーガードらしき人たちが警護の最終確認をしている。そこに年老いた老人が1人でてきて壇上に上がり辺りを見渡していた。


「ここで、明日話すのか、、ワシ緊張きて今日は寝れないかもなぁ」

「町長、危ないので、降りてください。」

「ワシを狙うのは、反対派の者達だけじゃろ?この中には見る限り居らんから大丈夫じゃ」


とりあえず携帯で町長の写真を撮り、石田さんに送って今日は宿屋に帰ろうと決めて歩き出す。すると向こう側から魔法使いの長谷部が歩いてきた。山田は長谷部に気づいた。


「バレたら絶対にダメだ。絶対に殺されてしまう」


長谷部にバレないように道の端っこを、下向きながら、猫背で、小さくなって歩く。長谷部に気づかれなかったが、他の町の人には、変な目で見られた。宿屋に着いて部屋に入る。

「時間は早いが、風呂に入って、ホテルのご飯を食べて寝るか」


次の日、誰よりも早く広場に着いて 町長がよく見える場所を陣取り、録音の準備をする。


「よっしゃ〜ッ。1番にきたぜ。」

「おい?1番最初じゃないぜ」

「まぢかよッ。本当じゃん!まぁ2番目なら早い方だな」


30分ぐらい経った頃には、広場が人がいっぱいになった。


町長と勇者パーティが出てきて、話を始める。


それはまた別のお話、、、。

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