夢の川
水色に手を伸ばす
多くの人の目に留まる空色
色無き川を
空色に染めたくて手を伸ばす
水の香り
雨色は流され行く
赤紫の夢はうっとりとした顔で
水に自ら身を沈めた
ふと目をこする
目前は鼠色の激流
足を浸ければ
皮膚を貫く川上に
心奪わる
水色の脳は
鼠色に手を伸ばす
あなたが川であるならば
鼠色であるはずがないと
引き裂くように拒む脳が
水色の世界で
鼠色に手を伸ばした
赤紫の夢は
水を飲み干し腹が膨れてる
川は干上がり地は渇き
やがて夢の肌も裂けて行く
夢の血が地に落ちる
鼠色の血がとめどなく溢れ
岸が生まれるほどに
鼠色の血は満たされる
激流は再び人を飲む
心を水色に染め上げた
鼠色の激流