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おーががよーじょか  作者: おつくん
9/14

ぱんつのおもい

感想ありがとうございます!

うおおおよっしゃあ!これでまたがんばれる!




【報告】

あまりにも平仮名が多く読みづらかったので主人公の一人称を統一し

戦闘描写を書き直しました

光の玉は緩やかに男へ向かって飛ぶ


「ハッ!なんだこりゃあ

攻撃のつもりか?」


男は余裕の表情で光の玉をはたき落とそうとする


そして光の玉が男の手と触れた瞬間



バズッッ!!


「.........は?」


男の手に穴を空けた


「ぐぎゃあああああッッ!!」



な、なんだあれは


そのまんま「いたいのがとんでった」っつーのか?


なんにせよあいつが怯んでる今しか逃げるチャンスはねえ...!


「ぱ、ぱんつ...にげるぞ...」


身体が重い...

魔力を使いすぎたのか...?


「グアウッ!!ガウア!

(おねえちゃん!うしろ!)」




「クソガキがああああああッッッッ!!!」



「なっ...うぐぅ!!!」



男は俺の首を掴み上げそのまま力をこめる



「....かっ....はっ...」



「このガキが!!このちっぽけなゴミクズのガキがあッッ!!!


俺様に何をしたあああああああッッッッ!!!!」



ドグッッ!!


「かはっ....!!!」



男は俺を怒りのままに叩きつけた


はらり...



衝撃で頭に巻いていた布が吹き飛び俺のツノが露わになる



「!!おいおいおいおい...まじかよ!!


ヒヒヒャハハハハハハハ!!!こいつはとんだ拾い物だぜ!!

ガキィ!てめえまさかよぉ!

オーガの子供だとはな!!


あー..ハハ!こりゃあクイーンタイガーの毛皮よりもよっぽど金になるぜ?


金持ちの変態共にどれだけの値で売れることやら....!」



く....そ...もう指先さえ動かせねえ...


ぱんつ...ぱんつは....



「ガ....グァ.....」


震えている...

怯えて動けねえのか...?

無理もねえ...母ちゃんを殺したやつが目の前にいるんだもんな...


だけど今は...今はちょっとだけ頑張って



「にげ...ろ...ぱんつ....」



「ギャウゥゥッ!!(おねえちゃん!)」



「さぁて...金の卵ちゃんよぉ

まずはてめえの手足の筋をバッツリといかせてもらおうか!


馬鹿力のオーガの手足が自由じゃ危なくて売れねえんだなぁ..


ま、どのみち売られた後は手足切り落とされてダルマにされるって話だからよ

遅かれ早かれってやつだ

ハハ、恨むんじゃねえぜ

俺の手に穴ぁ空けてくれたんだからよぉ

お互い様って事にしようぜ?」




「にげろ!にげるんだぱんつっ!!」



今ならお前だけは助かるんだ!


からだが動かねえが死ぬ気で抵抗して時間を稼ぐから

その間に逃げるんだッッ!!!



「ガ....ガウア...(お...おねぇちゃん...!)」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ぱんつは幸せだった


優しいお母さんと一緒だったから


お母さんはあったかかった


お母さんはやさしかった


ぱんつはとっても幸せだった



あの時までは



そいつはいきなりやってきた



洞窟でねむっていたらお母さんがいきなり叫んだ


お母さんのおなかには何かが深く突き刺さっていた


お母さんは言った


「隠れていなさい、何があってもでてきちゃだめよ」


「なんで?おかあさんどこいくの?」


「...お母さんと1つだけ約束してちょうだい

あなたは何があっても生きると」


「まって!おかあさん!いかないで!」


「フフ、愛しているわあなたは私の全て...」



そしてお母さんは飛び出し



にんげんにころされた



わたしはこわくてこわくて

かなしくてかなしくて


なんにちも泣いた


だけどお母さんとの最後の約束


何があっても生きなきゃ



それからわたしは頑張って生きた


人間は怖いけどがんばっておいはらった


わたしはつよくなった


だけどいつまでも心はかなしいままだった



そんなときおねえちゃんとであった


わたしはとらだけどおねえちゃんはおに


だけどおねえちゃんと会った時にとっても心があったかくなった


まるでおかあさんといるみたいなきもちだった


おねえちゃんといっしょにあそんで


おねえちゃんいっしょにごはんをたべて


おねえちゃんといっしょにねむって



わたしの心はずっとあったかいままだった



その時わたしはきづいたの


ああ、おねえちゃんは家族なんだって


でも....また、


そう...まただ(・・・)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


またあいつが


にんげんが


わたしのかぞくを奪おうとする


わたしのおねえちゃんを奪おうとする!


お母さんとの最後の約束


何があっても生きる


その約束を破るかもしれない


でも!!


もういやだ!!


家族を失うのはもういやだっっ!!!



「グルルルァアアアアアアアッッッッ!!!



放った咆哮は森中に轟きその姿は豹変した


全身の毛は逆立ち

纏う空気が紅く揺らめいている




「なんだぁ!?」


「ぱんつ...?」



「グルルルルルルォォォ!グァァアアア....」


周りの草木から朧げな光の玉が浮かび上がり、ぱんつの身体へと次々に集まりはじめた


更にぱんつから感じる力は大きさを増し


俺に「魔力」を実感させた


「グオオオオッッッッ!!」



ドッ!!!


ぱんつは雄叫びを上げ男に飛びかかる



「ぐおっ!!」


男はおれを手放し後方へ跳躍



「いきなりなんだってんだ!?

クソが!!じゃまな畜生が!!そんなに死にてえなら殺してやらぁ!!」



「ガルルルルルッァアア!」


放たれた咆哮は先程より一際響き、男の身体の自由を奪う



「なっっ...!?」


自身の意思を全く無視し膝をついてしまった身体に戸惑う男



「バカな!!これは恐慌状態....!?

俺様があのトラにびびったっていうのか!?」



「グルァアアッッ!!」




バギィッッ!!



「があっ!!」



脇腹に食い込む一撃、回避という選択肢を封じられた男は吹き飛んだ勢いのままその身を木に打ち付ける



「ガァッ....!!ぐぐ...!!

クソがぁ!!この畜生がぁ!!」


男もスキルを使用したのか

ダメージを感じさせないほど素早く、

はじけるように立ち上がると


地を蹴る音と共にその姿は「消えた」




ベギィッ!!




何かが確実にへし折れる音が聞こえた



男は俺に認識できない速度で移動し、ぱんつの頬に蹴りを決めていた


「死ねや畜生がぁあああ!!!!」



ドガガガゴガガガガガガガガガガガガ.....!!!!


はっきりと足が増えたように見える蹴りの乱打

聴こえる肉を打つ音が

一発一発が初撃と同威力である事を確信させる




「死ねッ!死ねッ!死ねッ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねッッッッ!!!」



「ぱんつっっっ!!!!」



「グァァアッッ...!!....!!グルルルォオオオオオオッッッッ!!!


蹴りの嵐を受けつつもぱんつは踏みとどまり...


強大な魔力を込めた咆哮を轟かせた!!





地面が揺れる...!


草木がざわめく...!!


草が、花が、木が、森が


男へ向かって襲いかかる!!



「なっ!!?なっ...!なんだよこれ!!」



地面が割れ木の根が


草の陰から無数の蔓が


男の四肢を縛り上げた



「ガァルルォアアアアアアアアアッッッッ!!!」


ぱんつは牙を剥き出し殺意を込めて男へ飛び掛かる____!!




「クソゴミがあああああああ!!!やめろ!!俺様を誰だと思ってやがる!!

俺は英雄サミュエル様だぞおおおおおおおお!!」





バツッッ....!!




「.................ぁ」




プシーーーッッ.....



頭の重みでへし折れた首から吹き出す鮮血の音は男の死が確実なものである事を知らせていた





_________________________________


ぱ、ぱんつ...おまえ流石にグロいぞこれは....



「がう....があ...(おねえ...ちゃん...わるいやつやっつけたよ...)」



「ぱんつ...へへ...さすがおれのともだち...いや、いもうとだぜ...」



「が....グァ...」



ドシャア...!



「ぱんつっ....!」



ぱんつは倒れ

気をうしなってしまった

やはり、男の攻撃は効いていたのか...


恐ろしい力を使っていたようだし体力の限界なのだろう


このままじゃ2人とも危険...だ...ぞ...


くそ...めのまえが....



...............................



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