にんげんっていいのか
【報告】
あまりにも平仮名が多く読みづらかったので主人公の一人称を統一し
戦闘描写を書き直しました
「グオオオオオオオオオオ!!!!」
激痛に声をあげながら倒れるぱんつ
「ぱ!ぱんつ!?おいっ!どうした!?」
「グゥゥウ!!(いたい、いたいよ...!)」
矢はぱんつの横っ腹にかなり深く突き刺さっていた
「ま、まってろ!いますぐぬいてやるから...」
バギィイイッッ!!!
「ガァッッ...!!」
瞬間、草陰から出てきた何者かがぱんつの顔を蹴り飛ばす
そいつはおれを抱え上げ、ぱんつから距離をとる
「ふぅ...街で追い剥ぎトラの噂をよく聞くようになったからそろそろ成長したかと思ってきてみたが...
なんでガキが死の森にいやがるんだぁ!?」
そいつは「人間」だった
細身だが鍛えられた体躯であり
猟師の様に見える
「へへ...しかし好都合かもな
英雄サミュエルまたも《・・・》クイーンタイガーを討伐!哀れな少女を救い出す...!!
うーむ、いいねえいい響きだ
ヒヒヒ、俺様の評判もうなぎ登り間違いなしだ」
細い目をさらに細め甲高い嫌な笑いをする男
しかしおれはそんな事に気をかけてはいられなかった
「ぱんつっっ!!」ダッ!
男の傍から抜け出しぱんつの元へ駆け寄る
「あっ!待てコラ死にてえのか!!」
「ぱんつ!おまえっ!くそ、だいじょうぶ...じゃねえよなどうみても」
「クゥゥ...クゥゥ...(おねえちゃん...にげて..あいつは..おかあさんを..)」
「なに..!?」
「ああ?おまえクイーンタイガーと話ししてんのか?
どんなスキルだ....
おいガキ、お前がその虎とどんな関係かはどうだっていい
俺様はその虎ぶっ殺さないといけねえんだ
さっさとそこをどいて大人しく言う事を聞けば流石に人間のガキを殺したりはしねえ
街に連れて帰ってやるよ」
くそ!なんなんだコイツは!
いきなり出てきて好き勝手言いやがって!
どうすればいい...?
まずは落ち着いてこの状況をどうするべきか考えるんだ
1つだけハッキリしている事は
この男は俺と、俺の友達であり家族の命を狙う「敵」だ
なら...
「あなたはだあれ?」
「ああ..?
ッッ!!これは、鑑定だと!!?」
____________________________________
【ステータス】
名前:サミュエル
種族:ヒューマン
年齢:31
レベル:12
HP:60
MP:40
SP:100
攻撃:32
防御:15(+20)
魔力:12
素早さ:41
【すきる】
チャージショット
百烈脚
クイック
レイジ
ヒール
激怒
【かご】
戦神の加護
【しょうごう】
虎殺し
激情家
【自称】街の英雄
____________________________________
やはり強い..レベルの差が俺と10もありやがる!
素早さと攻撃力が特に高いな...
それに称号の【虎殺し】
補正付きの防御力...
こいつが着ている外套
白い虎柄...!
ぱんつ、それにこいつ自身もそれらしい事を言っていたが
こいつがぱんつの母ちゃんを殺したやつで間違いない...!
成長したぱんつを素材目当てで狩りにきたってわけかよ...
「俺様が誰かだとぉ?
お前ここら辺の出身じゃねえのか
この英雄サミュエル様を知らねえとは
しかし、俺様としてはガキぃ...てめえが誰かなのかを知りたいね
鑑定を詠唱無しで使いやがるとは...」
男はおれの事を警戒しているらしく今の所様子を伺うだけで襲ってくる様子はない...
戦闘は不可能だろう...ステータスが違いすぎる上にぱんつが...
____________________________________
名前:ぱんつ
HP:34/120
状態:出血
___________________________________
!!やはり危険な状態だ
とにかく血を止めねえと...
....!!そうだ!野郎のスキルに
___________________________________
ヒール:治癒魔法、身体の代謝能力を高め肉体を再生する
____________________________________
.....やはりか、この世界には治癒魔法がある
鑑定スキルのように加護の力で覚えられるかもしれねえ...
くそ!駄目元でもやるしかねえ!
ぱんつの傷に手を当てながら...
ようじょっぽく...っていったらこれだろ!
「いたいのとんでけ!」
ぽわわわわわわ
「グオオオオ...」
____________________________________
【加護】
ようじょの力を発動します
治癒魔法【いたいのとんでけ!】
を習得しました
___________________________________
やった!少し傷が塞がったぞ!
うお、、なんだか体がすこしだるくなった
魔力を使ったってことか?
これならいけるか...!
「ぱんつ
ちょっとがまんしろ...!」
「....?なにやってんだガキぃ!?」
うるせえな...!てめえがなにやってくれてんだ!!
俺は一思いにぱんつにささった矢を引き抜いた!
「ギャオオオオオオオ!!」
「ごめんな!ごめんなぱんつ
すぐなおすから!」
くそ!くそ!!俺の友達をこんな目に遭わせやがって!
てめえにも同じ苦しみを味わわせてやりてえ...!!
そしてありったけの力を込めて
「いたいのいたいのとんでけーっっ!!」
ぽわわわわわわ....
ぱんつの傷はみるみる塞がり
傷は光の玉の様になり...
ギュンッッ!!
「あぁ...?」
男へ向かって飛んで行った