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おーががよーじょか  作者: おつくん
5/14

はじめてのおともだち

説明回かな


【報告】

あまりにも平仮名が多く読みづらかったので主人公の一人称を統一し

戦闘描写を書き直しました

そんなわけでトラが仲間(おともだち)になった


「ガルルァ」


どんなわけだ!意味がわからんぞ?

棒投げて、鳥に当たって、トラが食って、舐められて、おともだち


はい


わからん



んー....あ!!そうだ!

俺すげえ大切なスキルに見逃してんじゃん


「すきる!すきるみせろ!」


___________________________________


【すきる】

あなたはだあれ?

ぐるぐるぱんち

おじぞうさんさぽーと


___________________________________


これだ!


「ええい!はつどう!はつどう!おじぞうさんさぽーと!」



ヒューゥゥゥゥゥゥ......


「お?」


空から...


ドッッシャ!!!


「うっおおおおわ!!!」

「グォオア!?」


地蔵が降って来た


「あっっぶねえええ!!」


間違いねえ俺がこんなことになった原因!

あの時の鬼地蔵だ!


「お、おい!おまえにはいろいろききたいことがあるぞ!おーい!」




「その身体は気に入ったか?なに、礼

などいらんぞ」


うお、普通にしゃべんのかこいつ



「れいだとぉ!?あほか!いきなりこんなちんちくりんにされてへんなとこにとばされてれいをいうやつなんかいねーよ!」




「む、しかしお前が願った通りの姿にしたのだぞ

可愛い鬼になりたいと確かに言っただろう」



いやいったけども




「...とにかく!

なんで!おれが!こんなところにこんなすがたでいるのかくわしくせつめいしてくれよ!」



興奮しているおれとは対照的に鬼地蔵は冷静な態度で淡々と話す



「まあ落ち着け、お前はどのみちこの世界に帰ってくるのは決まっていたのだ

その点はこちら側のミスだからな

少々おまけつきで戻してやったのだ」



「はあ?...な、なにいってんだ

どのみちこうなってただと?かえってくるってなんだよ

おれはこんなところはじめてきたんだ!」



「その通り、お前はこの世界に初めてきたのは確かだ


しかし、この世界こそがお前の故郷だ


お前は本来この世界に生まれるはずだった鬼なのだ」



何言ってるんだこいつは


俺は人間じゃなく元から鬼だった?

間違いで地球に生まれただと?



「私はお前がわかるように言えば「神」という存在の1つだな

たまにあるのだこういったことは

無数の世界のさらに多い生命たちの管理だからな

ミスの1つや2つはある


お前のいた世界でも怪物の伝説があったりしたんじゃないか?


それは大抵生命の管理からはぐれてしまった者たちだ

つまり、お前もそれだ」



「なんだよそれ...」


俺が本物の怪物だってのか...



「私はそういった存在の後始末をしているんだよ

間違って生まれてもそのまま問題なく生きていけるならその世界に新種の生物が生まれたという事にして放置なのだが...


お前の場合は人との共存が不可能と判断して私が本来生まれるはずだった世界に戻したという訳だ」



「ふ、ふざけんなよ!!なにしてくれてんだおまえ!」



「む、では今までいた世界に戻せと?

誰からも好かれず避けられ化け物扱いされる孤独の生を歩むというのか?」




「それはっ........」




「詫びの気持ちとして見た目の要望を叶え、この世界の生き物の中では強めに設定しておいた

まあ後は好きに生きてくれ」



勝手にもほどがあるだろうがッッ!!

お前らがミスらなきゃ俺だってこんな!こんなッッ!!


「しね!!」

_____________________________________

【ぐるぐるぱんち】をはつどーするよ!

_____________________________________



バッゴォン!!



粉々に砕け散る地蔵



「何をそんなに怒っているのだ

元の世界にサービスつきで戻してやったというのに


その地蔵は通信装置のようなものだから私に影響は無いぞ

安心してくれ


...ああ、それと加護と称号は重要だからしっかり確認しておくのだぞ


この世界はステータスが全てだ


だが、フフ...少々ふざけすぎたな


表記に関しては修正しておこう



では私は忙しい身なのでな、また会おうぞ」



「ふうーっ!ふうーっ!くそっ!

くそじぞうが!!なっとくできるか!


なんだよ...おれはほんとうにばけものなのかよ....」



どうすればいいのかわからない...

なにを望んでいるんだ俺は?


確かに地球に元の姿で戻ったところで奴の言う通りの人生だろう...


だからといってこの世界でなにをしていいのかもわからない...



気づけば日もいつの間にかすっかり落ちて辺りは真っ暗だ


冷えてきた...さむい...こわい...さびしい...


「...ふっ....ぅっ...」


やべえ、泣けてきた


「うぅっ...ぐっ...ひぅ」





べろり




「うおっ!」



「クゥゥ...」



トラが心配そうにおれをみていた



「おまえ...うお!」



トラは俺を包むように寝転がると

再び心配そうにべろべろと顔を舐めだす



「ばっか....!やめっ!やめろ...っ!くせえって!!」


「クゥゥ...グルルォゥ....」



べろべろべろべろ




「あーもう!すきにしやがれ!」



「ぐるる」ぺろり






「...ありがとな」




その晩はもうさむくなかった

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