五 鬼さん鬼さん何色ですか? ドス黒い赤
第1魔族発見
「おい」
鼻歌を歌いながら草原を歩いていると声をかけられた
振り返ると斧を担いぎ赤黒い肌に黄色いツノを生やした男だった
鬼か?いや、鬼はいないのか
となると
「オーガ?」
そう言うと男は顔をしかめて
「オーガな訳ねぇだろ!鬼人だわ!魔族の鬼人!ってお前も鬼人じゃねぇか!馬鹿にしてんのか?
んん?
なんかオーラが違うな?」
なんかマシンガントークをしてきて少し引いたが気になることを言った
「生憎、自分以外にこの姿をしたやつにあったことはないんだ、
と言うかオーラが違うってなんだ?」
自分以外にあったことはないのは嘘ではない
裁判所で閻魔様にあったがアレは別物だろう
それよりオーラだ
鬼人と偽るにしてもばれたらやばい
聞かなければ
「うーむ、なんか闇のエネルギーが凄げぇんだよ……こう、ドス黒い赤いオーラが湧き出てて不気味だ」
うわ!種族のせいだ!悪鬼なんて種族のせいに決まってるよ!
「そのオーラってのは誰でもわかるもんなのか?」
ここ重要!テストに出るよ!
(テストなんかないけど)
「んにゃ、そんなことねぇぞ、俺は真眼ってのを持っていて特別な能力なんだが、相手のオーラを見ることが出来るんだ」
よかったよかった
「なぁ、街に行きたいんだが教えてくれないか?今まで一人暮らしで何も知らないんだ」
「がははは、いいぜ!暇だったんだ!警備の仕事してるんだが毎日暇でな」
「あ、そう言えば名前を聞いてなかった!俺はシオンと言う。あんたは?」
「俺はグレーズ、要塞都市テリス警備隊二番隊長だ!よろしくな!ボウズ」
要塞都市か、物騒な名前だな
「よろしく!おっさん!なんも知らないから着くまで色々教えてくれないかな?」
「いいぜ!じゃあ、国のことから教えてやる」
そうして俺たちは街まで雑談をしながら歩いたのであった
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