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四 あれ?地獄じゃない

生まれたてなのであまり出来事はありません







はっ!

目を覚ますとそこは洞窟だった


『はっ!』って声は出してないよ?



それはいいとして、自分の格好だ




手には棍棒、上着はなく下には鬼の衣装……

ザラザラとした黒い肌にクリーム青い髪、ちゃんと二つ目で人型だ


あえて言うなら、筋肉質なのと、身長が190くらいあることだ



そう言えば地獄で働けとのことだったな



んん?


地獄ってイメージ的に灼熱の大気に火の吹き出す大地、暗雲立ち込める空、乾燥し、水分を奪われる様な空気


だと思ったんだけど…




ここはひんやりしてるし、染み出した水が壁をつたって流れてるし

結構地獄って違うんだな




まぁ洞窟だからというのもあるかね?




そう独り言を言いながら立ち上がり、少し歩くと光が見えた


暗いところから明るいところに出たせいで白く見えたが目が慣れてくると違和感を覚えた


もし、地獄が涼しかったとして、火も噴き出してなかったとしてもこれはないだろう


青々とした草原、小鳥のさえずり、そして二足歩行の豚……


こいつが地獄にいるはずがない

だってこいつどう見てもオークだ


まさにファンタジー




これ、神ミスったんじゃないかな…

閻魔様しっかりしろよ



◇◆◇◆


「ヘックション!なんか噂でもされたのかのぅ?」


「閻魔様、そうやって仕事をサボろうとするのはやめて下さい」


「いや!だって本当なのっ!」

そう言うと部下は、


「その顔で駄々をこねないで下さい……吐き気がします」


儂はめっちゃ傷ついたのであった…


◆◇◆◇



外に出た後、俺は棍棒を振り回しながら草原を歩いていた


この体になってからというもの身体能力がおかしい気がする

ファンタジーだからしょうがないのか?

鬼だから凄いのか?



棍棒だって相当な重さのはずだが特に辛さを感じないし、石を投げて見ても放射状に飛ばず直線状に飛んでいった


石はどこ行ったんだか?




異世界っぽいので試しにステータスと言って見た


≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

名前 --

種族 悪鬼【種族:魔族(仮】

職業 鬼【所属:地獄】

スキル

《耐熱耐火》《威圧》《棍棒術》《闇魔法》

≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡



悪鬼か……

魔族(仮ってのは鬼は異世界にいないからか?

オーガって鬼じゃないのかな?

オークがいてオーガがいないってないよな?


悪鬼って妖怪だった気もする

俺妖怪だったの?


もしかして、神が略したせいなのか?

悪餓鬼→悪鬼


うん、これだ……これに違いない



魔族ってことは、魔物じゃないのか!

よかった!


それにしても名前が空欄だ

これは…ミナミとした方がいいのか?



いや、まず日本人がいた時にメンドくさい

次に神にばれそう


うん、名前変えるか




確かソロモン72柱の中に地獄に関係するやつでグーシオンとか言うのがいたな


少し名前を拝借してシオンでいいか!



そうして俺はただひたすらに歩き出したのであった









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