ニ 有罪に至るまで
暗い感じです
ー---ピピピピピピピピピピ!
煩いぞ!目覚まし俺は負k
ガチャン!
無理、負けた…
ふぁぁ……眠ぃ
仕方ない起きますか
「さてと、着替えて飯食って行くか!」
うーむ、今日の飯は何かなぁ?
いつものテーブルの上に肉の気配が⁈
おお!
ふわふわのパンに優しく包まれた肉
その名をホットドッグという
さらに、酸味の効いたピリ辛ソースをかけたハンバーグ
君の名はソースハンバーグだ
まずはホットドッグ!
ふわふわパン!ああ!なんて素晴らしいんだ!
最高だ!この食感、ふわりと広がる甘み……そこから溢れんばかりの肉汁‼︎
サイコーだ!
ふははははは!
次はラスボスのハンバーグと行くか!
あむ……!
おお!
美味すぎる…
考えた人マジ感謝!
「浩介!早くしないと遅刻するわよ」
グアアアァァァァァァア!
なんと言う!なんと言う事だ!
糞がああ!なんと言う失態だ!
この旨味を感じ続けることが出来ないなんて……!
う、ううう…
仕方ない…!さらば友よ
俺はもぐもぐしながら走り出した
◆◇◆◇
「浩介遅くね?」
「おーい!ごめん!ごめん!」
「遅いぞ」
「何やってんだよ」
「いや、ハンバーグが美味しくてつい感嘆に浸っちゃって」
「またかよ!」
「お前グルメレポーターかよ!あははは!」
いや、大三欲求の一つの食なんだぞ!
楽しまなくてどうするんだ!
そもそもだ、
仏教の献立や、一汁三菜のように汁+菜で構成されて来た日本料理だが、昔は玄米に雑草みたいな物を入れた汁、さらに梅干しと言う貧相なものだったんだ
それがだんだんと豊かになる過程で多くの料理が生まれて来たんだ
それから江戸時代が終わり、明治維新に伴い文明開化によって牛肉などを食べる海外の文化が流入した事により……………!…………
「駄目だ!浩介がまた思考の海に飲まれたぞ?」
そこから、第二次世界大戦になり贅沢品を食すことはなくなり、かなり食文化が衰退したんだ
それでも疎開先ではさつまいもを混ぜたご飯や、山菜を食べて飢えを凌いだんだ………
「おい!学校遅れるぞ!」
第二次世界大戦が終わり、だんだんと食料が入る様になると食文k,............はっ!やべぇ!
「ほら、早く行くぞ」
「すまん」
◆◇◆◇
1時間目の授業は社会だー
『えー、ですから、明智光秀はぁ〜あーと、信長をぶっ殺して、日本統一をし…………!……』
つまんねーし、やる気ない教師だな
そうだな、次の授業は体育か!準備運動しないとな?ニヤリ)
目で合図をする。
「先生!佐藤君がお腹痛いようです!なので連れて行ってあげようと思います」
「あ、俺も保健委員だから」
「先生ー、自分も保健委員なんでー」
佐藤とはサンドバッグの名前である
こんにちは♪トイレ!
「オラァ!佐藤!また殴ってやんだから、金出せよっ」
腹にグーぱんしちゃう♪
---グハァ!
「はははははは!グハァだって笑」
「ママァ〜助けて〜って言わなくていいのか?」
ママはないだろう笑
「う、うううぅ…僕は!君達に屈しない!!!!」
何言ってんだこいつ?
頭おかしいのかよ
てか生意気だな
「生意気言ってんじゃねぇよ!オラ!」
ー-バン!ズゴ!バキッ
「痛い!やめッ!あっ!……うぁ」
なんかウケるわ
蹴ってみよ
「グヒィ……ウッ…ああああぁぁぁぁぁぁ」
ヤベェ!ツボった!
「「「はははははははははははは!!!!」」」
「ひっく、助けて…なんで、僕が…」
なんて心地の良い音色なんだ
余計に殴りたくなるじゃわないか
「マジでドSだな」
「悪だなぁ」
「ふははは!そうだろう!」
また、声が漏れたらしい
「謝れ!そしたら許してやるよ」
ーー頭が高え!
そう怒鳴りながら佐藤の頭を便器に叩きつけた
「あーあ、イケメンフェイスが台無しだよ?」
「マジ鬼畜」
「さすが番長」
「謝れよ!オラァ!耳は何の為にあるんだぁ?おい?」
そう言いながら耳たぶを引っ張る
「早くしないと針地獄になっちゃうよ〜」
安全ピンで突き刺すぜ
まぁ大丈夫だろ
何せ”安全”なんだからな!
「僕はぁ!謝らなー......ギィエアアアアキィィィアアアアアアアア‼︎!!!!」
下らないこと言うらか
足に突き刺しちまった
それにしても、まるで豚のようだ
うーん、醜い
こんなものがモテるとは、おかしな世の中だな
「も”ぅ…ワるイ!ごどはぁぁ、じまぜんので、!許じでくゃらぃぃあだ?ぬさゆかやまやかやな、、!!!!」
「ふひひ、ヤベェよ」
「動画撮ったから上げようぜ!」
「みんなに見て貰わないとなぁ」
「「「あー楽しみだ!!」」」
◇◆◇◆
はぁ…
やっと学校終わった帰ろ…
あの後、闇討ちをしようとしていた佐藤をほごして身ぐるみを剥いで道に放置して来た笑
全く目が穢れる
お?猫だ…(ニヤリ
目が浄化されるー
猫大好きなんだよなー
周りには猫番長とか言われてるくらいだし
ふふふ
やっぱ猫はいいなぁ
早く家に帰って猫吉……じゃなくてミーちゃんをなでなでモフモフしたい
グフフフ
はっ!イカンイカン!
あーー、モフモフグヘヘへ(ニヤリ
……
ん?………
「なんじゃこりゃあ…」
路地裏に赤黒い血みたいのが飛び散っていた
”行かない方がいい”そう本能的に思ったが”行かないといけない”気がして路地裏に足を踏み入れた ー……
音を立てず、気配を消して
ゆっくりと一歩
また一歩と
踏み出していった
少し奥に行くとそこには、猫が血まみれで何匹も倒れていた
余りの光景に
「ひでぇ」
そう呟いた瞬間、
後ろから、引っ張られそして『ズキリ』痛みを感じた……
「あああ!いでぇ…なんだ?」
そこには、凶悪な笑みを浮かべながら、血濡れのカッターを持つ佐藤がいた……
「僕は悪くない、僕は悪くない、ハハハ君が悪いんだ!死ねぇ!うああああああああ!死ねぇ!
!死ねぇ!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!あああ!
切り殺して刻んで焼いてやる、!」
そう発狂しながら奴は、目に、耳に、手に、足にカッターを突き刺続けた
刃が刺さるたびに激しい痛み、永遠と思う程の時間を感じていた
その度に奴は奇声を上げ、更に切り刻んできた
それから
意識が朦朧とする中、
最後の力を振り絞って俺は刺さっていたカッターを引き抜き、震える手で
思いっきり奴の喉をかき切った
---ズズ……ビシャァァァァァァ!!!!
少し肉に引っかかりながらも喉を切ったカッターは折れ砕け散った
「僕の喉がぁぁぁぁぁぁ……ぁ……!……!!!!」
奴は喉を抑え涙を流しながら叫び続けた
だんだんと意識が遠のくなか
奴の声を聞きながら俺は眠りについた
読んでいただきありがとうございます