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ズバリ当たる運転適性検査

2日目の教習は午前9時10分からの、


学科④


から始まる。


担当の刑事、いや、担当の教官は、まだ若いイケメンの近藤教官。

私達、二種免許の学科教習は、一種免許の学科教習とは別の教室で実施される。学科教習を受講する教習生徒は少なく、多い時でも3人位だった。


近藤教官のユニークな会話と共に学科が進行する。

しかし、ページを捲るスピードは速い。次から次へとページが捲られる。私達教習生は、近藤教官の、


「ここは非常に大切なところです」


と言う大切な箇所にアンダーラインを引く。


「ここも、非常に大切なところです」


みな真剣に線を引く。


キュッ、キュッ


線を引くペンの音が静かな教室内に響く。


「ここも、非常に大切な…」


「ここも…」


イケメンの「ここも」は止まらない。


私達の学科教本はアンダーラインで埋まってしまった。



学科④が終了しニコチンが切れた私は、次の学科、運転適性検査に備え急いで体内にニコチンを補給した。


(適性検査か…)


急いでタバコを吸ったせいか、幾度となくやってきた運転適性検査のせいか分からないが急に頭がクラクラしてきた。


私は教習所に行く度に、この運転適性検査をやらされた。

運転適性検査とは、簡単に言えば各検査により運転者の性格を導き出し、


『貴方は、このような性格をしていますので、こういうところに注意して安全運転を心掛けましょう』


と、運転者に改めて安全運転を喚起するものである。


所定の検査用紙には様々な質問が羅列してある。


質問は、


① どちらかというと、気が短いほうだ。


1 そうである。


2 そうでない。


3 どちらとも言えない。


というものであり、自分のあてはまる番号にマル印をつける。


私はかつて、このような質問に対しては、全部反対にマル印をつけていた。


② めったなことでは怒らない


1 そうである。


2 そうでない。


3 どちらとも言えない。


という質問に対しては、必ず、


1 そうである。


に、マル印をつけた。


しかし、検査結果はいつも、


『自己中心的なあなたは運転に適していません。すぐにカッとなる気の短い性格を治し、安全運転に心掛けましょう』


と、図星になる。


(なんで、いつも反対にマルをつけてんのに、ずばり当てられるんだ)


と、いつも驚きを隠せなかった。


運転適性検査の恐ろしさを誰よりも知り尽くしている私は、


(今回は、すべて正直に質問に答えよう)


と思った。



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