第陸話 その試験、危険
よろしくお願いします。
サブタイに気を遣っていると友人に話したら、
「馬鹿じゃねぇの?」
と言われました。僕がおかしいのでしょうか?
そんなこんなで、お楽しみください。
所変わってZクラス。
「ところで、今回から昇級試験、三人一組の戦闘がメインになるらしいわよ。どうする?」
「どうするって・・・それは・・俺たち三位一体の力を」
「本当に馬鹿。反吐が出る」
「今の台詞は男が言っても引かれるような台詞だったんだけど・・・貴方が言うとなんかそんな嗜好の人たちが喜びそうな台詞に聞こえる。ところで、どうしてだ?そんなに不満か?」
「不満も何も、戦闘要員が少ない。ドラクエのパーティで、勇者以外全員商人と僧侶みたいなものよ。後、ストーカーと試験は受けたくないわ。普通の思考でしょ?」
「今回だけは正論だな。反論できない。ただ、俺は戦士としても使えるかもだ」
「戦死?そんなに自殺願望有ったの?知らなかった」
「というか、俺勇者!やった!商人さん!一緒にアリアハンをランデブーしましょう!」
「死になさい遊び人」
「・・・えぇ・・・だって・・・」同情しないぞ。確かに3の女商人の可愛さは異常だが。
「さぁ。愚民ども。さっさといいアイディアを出しなさい」
「とりあえずさ・・・今回は僕たちでやって何処まで行けるか試してみない?」
「・・・不本意ながら賛成。初めての共同作ぎょ・・・」
今度は断末魔も聞こえなかったな。しかも三人だし。
「ところで・・・ルールは?」
「無し。武器も有りだし罠を張るのも有り。何でもあり。殺しちゃだめだけど。ところで、さっき言ってた戦士って?」
「僕の能力で自分自身を強化する」
「短絡的ね。まあ前線に居る方がストーカー君のサポートも楽だろうし」
「ところでお前は?」
「形式はバトルロワイアルだから、罠を見透かしたり相手の能力系統の判別、相手に嘘の看破。物は持ち込みOKだから、トランシーバーでも持って行きましょうか」
「まあ、これから修行でもすんの?」
「あ、それより系統について説明するわ」
系統とは、その能力の特徴を大まかに分類した物である現在は5つが確認されている。
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物理操作型 この系統は特定の物を自在に動かす系統。そのものを壊したり隠したりしてしまえば、脅威はゼロ。ただ、使い慣れた物だと、能力に差があってもやられてしまう脅威がある。
物質具現型 特定の物質を出現させて操る系統。操作型のように紛失や破壊などは無いものの、若干操作性に劣るところがある。
身体変化型 体の一部が変化、変形、変質する系統。あまり大きな変化でなければ、第三者からの系統判別が付きにくいのがメリット。
周囲影響型 周りに影響を与えるタイプ。文字通りサポート系や戦闘向きでない場合が多いが、例外も居る。
特別能力型 どの系統にも属せず、分類で言えば(その他)系統。全く未知の分野の能力の場合が多い。
三人の能力は以下の通りである
芽竜 発斗 能力名 発芽 系統 周囲影響型
解海 析華 能力名 神眼 系統 身体変化型
焔 新太 能力名 愚者の炎 系統 物質具現型
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「さて、説明済んだし、申し込みに行きましょう」
「?何の話だったんですか?」
今起きたか。今度はタイミングがいいな・・・本当に掴めない・・・
でも・・・今僕は楽しんでる。すごい青春って感じだ。・・・まあ・・・やってることは軍事会議でも。
ありがとうございました。