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第肆話 苦行の修行 

蝸牛です。 誤字脱字、批判など何でもござれなので、気になる点や、気にくわない点がありましたらご一報を。

ではお楽しみください。

・・・あれから何時間が経っただろう・・・というか・・・最近の僕は運が悪いな。きっと雑誌とかに、『魚座の貴方は家からでない方が吉でしょう。下手に行動すると死にます』とか書いてあるんじゃないだろうか。

・・・何度か来たことある・・・体育館か?視界がはっきりしない。

「う・・・ぁ・・・」

「あ、生きてた」

「・・・チッ・・・」

「舌打ちした奴前出てこい。殺してやる。見当はついてるがな!」

「嫌だなぁ。幻聴じゃないんですか?析華さんの恋人である貴方が生きててどうして俺に舌打ちする必要が?」

「その発言でお前の出した幻聴説は消え失せたよ!」

僕が喧嘩をおっ始めようとした直後。なんと僕の頭に辞書(ケース入り)が飛んできた。僕は少年漫画のようにそれを避け・・・きれなかった。その辞書は僕の側頭部の髪を抉り、耳に激痛を与えた。もう僕の体は今どうなっているんだろう。心配で不安で笑えてくる。

「大丈夫よ?貴方の体の外傷自体は、私の友達の治療(ヒール)さんに頼んで直してもらったから」

「漢字違くない?」

「これで合ってるわ。痛みは残ってるでしょ?全治分とその耳は当分痛みは消えそうにないわね」

・・・なんて役立たずなんだ・・・。完璧な人間はこの世に生まれないのは本当らしい。

「ところで、どうして?僕の能力の判別のためにこんな会場が必要なのかな?」

「挑戦的な口調をどうにかしてもらえれば私はもう一つ辞書を無駄にすることもないのだけれど」

「まだ投げる気!?」

「あと3冊位用意してあるわ」

「日常生活でもそんなに使わないよ!」

「まぁ冗談はさておき、それはこの愚かなストーカー君が関わっているからよ」

「?どうして僕が関わるんですか?僕は恋がた・・・初対面の男を手伝うほど親切じゃありません」

「私に嘘はいけないわね。貴方が発斗に嫉妬を抱いているのは明らか。協力しないなら、私を含めて、学校全体の女子に貴方を無視させる計画を実行に移すわよ」

えげつねぇ・・・・・・・。こいつからしたら死以外の何物でもない。

「分かりました。やらせていただきます」

「いい子ね」

なんか犬にしか見えない。視界が析華化・・・いや、呼び捨てはまずい。読心で読まれて殺される。

「貴方は殺さないわよ」

「こいつなら殺すのか・・・・!」

「ストーカーの思考なんてたかが知れてるし興味ないわね。汚らわしい」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで、判別方法を教えていただけないでしょうか析華さん?」

・・・完全に聞かなかったことにしたな・・・・・・。

「分かったわ。馬鹿で無能で低脳な貴方たちに教えてあげるわ。まず始めに、発斗の能力は周りの能力や体力、頭脳や思考にまで影響を与える能力だと判断できる。そこで、能力の効果が分かり易くて短絡的なこの哀れで愚かなストーカー君にどんな影響が出るのか試してみようと思って。ちょうどこの子は私を慕っているし、実験動物(モルモット)にしても文句言わなそうだし。さあ、まずは発斗が居ない状態での能力の威力を試しましょう。さ、出て行って」

哀れで愚かなって・・・とうとう繋げちゃったよ。

そう言って、彼女はかなり大きな質量を持っていると思われる、鉄の塊を倉庫から運び出して来た。

2分後・・・ドォォォォォォォォォォォォン!と大きな音がしたと思うと

「入りなさい。グズグズしないで。殺すわよ」

僕は人生の中で何回殺されればいいのだろうか。

「さあ、今度はそばに居るだけの状態で。やってみて」

すでに鉄の塊には焦げ跡が付いていたが、そこまで強くないようだった。

「ウリャァァァァァァァァ!」

チュドーン!

・・・鉄の塊に凹みが・・・。

「やっぱり。次は能力を意識して出すようにしてみて。早く!」

「え?僕?そんなの無理・・」

「やるのよ。私が能力の波を見ていてあげるから、右手に集中させてみて」

え・・・無理なんですけど。本当に。無理無理無理。

「次泣き言言ったら殺しまくるわよ。私の目が疲れるじゃない」

「・・・鬼。悪魔」

「なんでもいいからやりなさい」

「・・・・・はい」

それから5時間、僕は終始辞書の脅威に晒されながら、修行(?)を強要され、やっと出来た頃には、暗くなっていて、誰も居なくなっていたのであった。

ありがとうございました。

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