第拾陸話 新参、見参。
一ヶ月以上のブランクすみません。
忙しくて・・・いや、こんな小説見てくれる方が居るかどうかも・・・
ではでは、お楽しみ(笑)ください。
・・・先程僕が暴挙に出てから数十秒後
「あ、いたいた」
「!?ごめんなさいすみませんもうしませんからゆるしてください」
先生だ。賢井 明雄だ。もう終わりか、いや、終わりだ。
「君が誰に対して何で謝っているかは全然分からないけど、とりあえず重大な手違いが」
「えっ!?そんなことが?」と析華。
「いや、まだ何も言ってないんだけどね」
・・・心が読めるとはいえ、露骨に出すと気味悪がられるだろうな。苦労したのかな・・・
「貴方に言われると本当に殺したくなる」
小声がさらに彼女の殺意と悪意を引き立てる。俺の恐怖をかき立てる。とりあえず、気付かれては居ないみたいだ、良かった。
「先生、発斗君が焔君を飛び降り自殺に見立てて殺害したのは置いといて、話を進めてください」
「え!?君、後で職員室、でも今はそれどころじゃない」
・・・後回しか・・・更に怖い。怖いよ。後で覚えてろよ・・・析華。
「ちょっと手違いで君たちの方には三人、と伝えたが、今回から五人に変更されてることを報告するのを忘れていた」
・・・ということは、だ。
「俺たちは今回参加できないって事ですか!?」
いつからいたんだ。焔。ゴキブリか。
「君、生きていたんだ。だったらこの後の呼び出しは無しで良いかな。析華が言うから心配したよ」
はあ!?どうして信頼絶大なんだ・・・なんだこの人・・・。
「で?どうするんです?今回は参加出来ないんですか?」
先生が申し訳なさそうに頷く。
「でも・・・今回はアレがいるからな・・・」
先生が苦虫を噛み潰したような顔をして呟いた。
「・・・分かりました、今回は私たちは棄権、ということに?」
「いや、参加自体が承認されてないから違うよ」
「それはよかったです」
・・・お前そういう所でプライド高いよね・・・。口に出して言えないけど。あ、思ったところで筒抜けか。
先生は申し訳なかったと言うと、この場を去っていった。
「まあ、集めようか、二人」
「貴方には人望無いだろうから、二人は私たちで用意しましょうか。焔」
「さらっと外道な事を・・・」
「僕の友達に一人いますよ?見所のある奴」
「名前と所属クラス」
「幸影 挫薄 A」
「・・・知らないわね。後一人は・・・やっぱり麻癒かしら」
「・・・ふたりに増えるとなると結構不安だが、・・・賢者が居る分には構わないな」
「上から目線気持ち悪い」
「申し訳ありません、以後気をつけます」
「何もしてないけど謝ります、むしろ謝らせてください」お前・・・ここまで行くと病気だな・・・。
「因みにどんな人?さすがにこれ以上変態が増えるのは困るわ」
「安心して、俺たちほどじゃない」
巻き込むな、そんなことを言って死ぬのは俺たちだ。
「それを言われたところで何のフォローにもなってないけど。まあ、Aならスカウトの価値ありね」
「あいつは、よく屋上で黄昏れてることが多いぞ」
何故かとてつもなく嫌な予感がする。
「・・・まあ、行ってみましょうか」
僕たちは屋上に向かった。
真新しい校舎と対照的に錆びているドアを開く。
・・・あれか。焔、お前は人を見る目がない。どこが俺たち以上じゃない、だ。
確実にヤバい。なんか近寄りがたいっていうか・・・痛い・・・?
「やあやあ君たち、こんな昼からこんな所に何の用?集団自殺ですか?」
戦慄する僕、心が読めるからかとても嫌そうな顔をしている析華、そして、平気な面でそれを眺める焔。
・・・さすが、類は友を呼ぶってか・・・。
ありがとうございました。これからはサボらずに更新したいです。
来てくださる方が居るなら、それ以上の幸せはないです。