表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

白い黒猫のタンゴ(短編集)

年越し蕎麦?

作者: 白い黒猫
掲載日:2012/01/09

月ちゃんの結婚後、初めてのお正月の様子です。

主人公の『俺』は、あえて名前出していませんが、あの人です。

 『新年』は元々新鮮で素敵なモノであるが、新婚となるとその魅力は倍増。

 初めて迎える新年を二人で向き合って『明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします』と挨拶するのも、キッチンでイソイソとお雑煮を作り、お節を詰めている奥様の姿を見るのも、何とも言えなく楽しい。


「お餅いくつ?」


「三つ」


 そんな会話をしながら、先にテーブルに置かれたお重を、俺はコッソリ覗いてしまう。俺の意見を予め聞いていたこともあり、なますとか、田作りとかいった苦手なモノが排除されている。エビ、煮染め、伊達巻き、数の子、栗きんとん、といった馴染みなモノに加え、彼女の家でお節に入っていたらしい鶏肉の海苔巻きや、梅の形をしたニンジンといったものも加わり、なかなか賑やかで良い感じである。

 

 覗いている俺を、メッと軽く叱りながら、百合ちゃんはお雑煮を俺の前に置く。俺がコレだけは譲れないといった、西京みそのお雑煮である。実家のとは異なり、鶏肉、大根、山芋といったものが入っていて上に彩りとして三つ葉が載っている。汁は俺の家風だけど、具は彼女の家仕様になっているようだ。コレはコレで美味しそうである。


 お節とお雑煮が揃ったことで、もう食べれるのかと思ったら、百合ちゃんはもう一回キッチンに引っ込み、お盆にどんぶりを二つのせて戻ってくる。中を見ると、何故か蕎麦が入っている。


「何? コレ」


 聞くと百合ちゃんは困ったように笑う。


「……年越し蕎麦?」


 ゴニョゴニョという感じで語られた言葉に首を傾げる。しかも何故疑問系? 『年越し蕎麦』は昨日の晩シッカリ食べたし、元旦にも食べるなんて風習は聞いた事がない。


「あのね、うっかり多く茹で過ぎて、蕎麦が年超しちゃったの」

 

 怪訝そうに蕎麦を見つめる俺に、百合ちゃんはヘラっと衝撃の告白してきた。

 かくして、俺達は生まれて初めて、お節と一緒に『年越し(た)蕎麦』を食べる事となった。

 更に驚く事に、元旦の晩御飯にも蕎麦がついてきた。どれだけ茹で過ぎたというのだろうか?

 そういえば、大晦日にやたら『ねえ、おかわりいらない?』と言っていた事を今更のように思い出した。

乾麺の場合、量は分かりにくいので気をつけて下さいね。(そんな失敗私しかしないものですか?)

ところで、最近は『年明けうどん』というものがあるようですがどのタイミングで食べるべきものなのでしょうね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ