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七話 空白

書けば書くほどおかしくなっていくストーリー。収拾がつかなくなっていく末にどんな結末を迎えるのか。ともあれサブタイの適当さに愕然。思いつかない。

 不慮の事故で入院することになった俺は、現代医療で時間をかけて回復へと向かっていった。金さえ払えば魔法で治るんだが、時間がかからない分料金がとてつもなく高いのだ。

 いくら慰謝料貰っていても手が届きそうにない。

 仮にあっても母親が許さない気もする。

 結局半年もかかりようやく退院することが出来た。


 最初は来てた母親も面倒になったのか来なくなり、仲間たちも全く来なかった。


 ユーキーは全裸じゃなければ来れただろうが、別にそんなに来てほしくも無いので良かったと言えばよかった。

 俺の病院生活なんて誰も聞きたくないだろうし。俺も語りたくない。あんな地獄の日々を。伏線でもなんでもなくこれ封印対象だから。

 とにかくようやく退院できたのだから、勇者業を再開しなければいけない。

俺を待っている人々がいる。魔王に苦しめられている人々を救えるのはこの俺しかいない。

 名誉の負傷をしてしまったこの俺の力が今こそ必要なのだ。


 とりあえずはかつての仲間の所在が知りたいところだった。ケチャパチャンとリューヘーにいたっては半年間も会ってない。

 病院から五分歩くだけで、若干のわき腹の痛さが気になってきた俺は公園のベンチで休憩することにした。ちょうど木陰の部分にいると、ユーキーの携帯電話番号を知っていることを思い出した。いや、思いだせさせられた。目の前をジョギングしながら通話する全裸を見てしまって。

 電話する必要が無くなったのは良かったとは思うが、素直に喜べないのが事実だ。

 

「おや、これはこれは服を着た方ではありませんか」

「珍しいみたいな言い方するな」

 相変わらず突拍子もないことを言うやつだった。

「冗談ですよ。スキンシップです」

 裸とスキンシップだけは御免だ。

「お前服を着てないのに何で捕まらないんだ?」

「家を出るときはランニングウェアなんですが、やはり気がつくと」

 流石に寒いと俺は思ったが、平然としているユーキーを見ると平気なのだろう。そもそも全裸状態を平然と受け止めている時点でおかしいと言えばおかしいが。俺だったら外出出来なくなるな。


 俺がどうでもいい心配をしていると、ユーキーは思い出したように付け加えた。

「捕まると言えば、ケチャパチャンが捕まりましたよ。ハハハ」

 あまりの素っ気なさに反応に遅れそうになる。

「……って、えー!」

 笑いながら、言う内容ではなかった。

「どういうことだ?」

 そう聞いた時に、初めてあった日に出所していたのを思い出した。初犯ではなかった。

「心配はいりませんよ」

 被害者が心配だが。

「今回ばかりは事情が違いますので……」

 どうにも言葉を濁すユーキー。経験則から嫌な予感しかしないが問いつめても無駄だろう。


「まぁいい。それであのひきこもりはどうした?」

 近くにそれらしいダンボールもない。

「ひきこもっているのでしょう。ですが、どこにいるかまではさすがに把握出来ません」

 ならば、答えは一つ。

「放置だな」

「そうですね」

 いてもいなくても、困らないたろう。


「実は大変申し上げにくいことがあるのですが」

 考えられそうなこともある。同時に想像の範疇にないことを言ってきそうである。

 今回は前者であり、同時に後者でもあった。

「魔王を倒すためのパーティーは解散しませんか?」

 否定するほどの提案でもなかった。要であるケチャパチャン(あとひきこもり)がいないからだ。だがユーキーの説明は俺を驚愕させた。

「テレビを見ていないから知らないでしょうが、実は○○は既に……されまして」








 ……は?

いま、なんていったんだ?


俺は信じられなかった。

魔王が討伐された?


既に色々とおかしいですが、間違いがあれば指摘していただければ助かります。

タイトルとは打って変わってまったく現実味のない内容ですが、おそらく次回完結するでしょう。どんな結末を迎えるのか、嫌な予感しかしない。

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