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朝の行動

 恭は既に起きていたようだった。でもベッドの上でぼんやりしてる感じで中々動き出さない。まぶたも閉じ気味なのか、そのたびに暗くなる。

 ようやく起き上がり、恭が最初にした事は勉強机の横のティッシュを手に取って勢いよく鼻をかむ事だった。季節の変わり目のせいか鼻水がよく出ている。ちょっとでも出てきたら恭は頻繁に鼻をかんでいるので、鼻の下は軽く腫れていて、その度に僕は痛みと不快感を覚えた。

 トイレを済ましリビングに降りる。

「おはよう、恭」

「……うん」

 恭は母親に挨拶されてもちゃんと返事しない事が増えてきた。思春期というものらしい。

 挨拶ぐらいした方がいいのに。


 今日の朝食はご飯にみそ汁に焼き鮭。朝食はほぼ毎日しっかり用意されているけど恭は手を付けない事が増えてきた。今日は……テーブルに着く様だ。

 タイミングが良かったのがご飯もみそ汁もかなり温かい。嫌な予感がする。

 恭はみそ汁を勢いよくすすりだした、しかし食道の熱に対する許容範囲を超えている。熱過ぎる!

 恭はせっかちなのか考えが足りないような行動をしたりする。


 朝食を手早くかきこみ、バタバタと登校の準備をして小走りで玄関に向かう。

「忘れ物は?」

「うん」

 母親に見送られても恭は適当な対応しかしない。顔もほんの少ししか母親の方に向けなかった。だから一瞬しかその姿は見れなかった。

 心配そうな母親の顔を見て最近思う事がある。恭だけでなく僕もこの人の子供なのだろうか?


 僕は恭の中に閉じ込められている。

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