6/7
第6話 真実の輝き
舞踏会の夜、マーガレットが現れた時、会場は水を打ったように静まり返った。
彼女が身にまとっていたのは、これまで誰も見たことのないドレスだった。
燃えるような赤と夕焼けのオレンジがグラデーションを成し、鳳凰が羽ばたくようなデザインのそのドレスは、動くたびに光の加減で色が変化するように見えた。
「なんて……なんて美しいの」
誰かが呟いた。
ヴィクトリア令嬢の盗作ドレスは、その前では色あせて見えた。
「マーガレット様、そのドレスはどこのデザイナーの作品ですか?」
王妃自らが尋ねた。
マーガレットは深々とお辞儀をすると、はっきりと宣言した。
「私自身がデザインし、制作いたしました」
会場にどよめきが走った。
悪役令嬢として知られるマーガレットが、これほどの才能を持っていたとは。
「では、これまでご覧になったすべてのドレスも……?」
「はい、すべて私の作品です」




