表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/17

アズマの実をハンケ村の名産に! ――ハンケ村開拓日誌

王歴895年12の月 記録:パタス・ムーア


昨晩ロイドが王都から帰ってきた。

今回、ロイドに頼んでいた用事は二つ。この村で採れたアズマの実を売ることと、それで得た資金でなるべく多くの魔石を購入することだ。

結論からいえば、ロイドはどちらの任務も完璧にこなしてくれた。持って行ったアズマの実は完売し、ロイドは馬車いっぱいの魔石を持ち帰ってくれたのだ。


王都の野菜店に持ち込んだところ、店主は私たちのアズマの実をいたく気に入ってくれたそうだ。

半分でも引き取ってくれれば上々と思っていたのだが、件の店主はなんとすべてのアズマの実を高値で引き取ってくれた。

私たちのアズマの実は、プロの目からみても「まるで高級な果実のよう」だと評価してくれたそうだ。


アズマの実は放置すると勝手に増えるほど生命力が強いので、豊かな土地では雑草扱いされることも少なくない。

しかしハンケ村で育てたアズマの実は非常に甘く、食べると力がみなぎってくるのだ。やはりこの土地の風土が、アズマの実の生育に適しているということなのかもしれない。

このままアズマの実の栽培を続けて、ゆくゆくは「アズマの実といえばハンケ村」というイメージを国中に広げていきたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ