全体朝礼
颪東 プロフィール
弐つ名 ”風の”
血液型 AB型
公称サイズ
身長 / 体重 165 cm / 46 kg
スリーサイズ 85 - 57 - 83 cm
股下 / 身長比 79 cm / 47.8 %
靴のサイズ 24.5 cm
「未来ある若者たちよ!!」
壇上の校長が叫ぶ。毎年恒例の頭の痛い新年度のご挨拶だ。
「この世の中は平等ではない!!」
「勉強の出来る者」
中の下です。ちなみに机に向かうとおなかがいたくなることもしばしば・・・
「運動が出来る者」
え~、運動音痴じゃありませんが、体力はそれほどでも。インドア派なので・・・
「育ちが良い者」
うちは、ごくごくありふれた中流家庭でございます。もちろん、3時のおやつや、食後のデザートなんかもありません。
「陽があれば、陰がある!!」
はじまった分けのわからん演説。
「だが、心配はいらない。誰しも人より優れた能力が一つはある!それは・・・」
それは・・・
「ギフトだ!!!」
・・・ち~ん、あのここに1人ギフトのない人間がいるんですが
「未だ本領を発揮できていない者もいるが、それは君達が平等でない世界で生き抜くためには
必要なものなのだ!!」
あの~、担任の先生、目をそらさないで下さい。って、俺は捨てネコかぁ!
「高校を卒業するまでになんとしても、能力を鍛えるのだ!それが出来い人間に未来はない!!」
はじめに”未来はある”っ言ったのに・・・言ったよね絶対!!
はい、ここに鍛えるものがない人間がいるんですが・・・と手を挙げたくなる衝動に駆られるが
実際問題、周りの人がどういったギフトをもっているかは知らない。
ギフトを明かすことは、自分の手の内を明かすようなものでみんなあまり公にしない。
家族・仲の良い友人・特定の人を除いては。
ということは、ギフトを持たない人間が自分ただ1人と言うことも知られていない。
というか、知られたくない!みんな担任みたいな目で蔑むに決まってるから。
長々と話す校長の激昂と炎天下で、気分が優れないのか
颪東は頭をフラフラとゆらしている。
項垂れる彼女を見て、今朝の罰があったのだと思い少し気が晴れる気がした。
「選択と集中!!!」
洗濯と焼酎???
「人生は一点突破に限る!!!今できない奴は一生できない。」
ますます分けのわからない校長の言葉に混乱しつつそこに、
空気の読めない奴が脳内に乱入してきた。
”颪さん具合悪そうだぞ、おまえの斜め前だろ。助けてやれよ”
キタ------(゜v゜)------ !!!!!おせっかいの武
刃金 武
弐つ名は”テレパスのタケル”3人兄弟の長男。
物理系の能力が発現しやすい武家の家系にもかかわらず、
科学万能・携帯電話の時代にテレパシーというあまり意味のないギフトをもつ
超おせっかいな幼馴染。
後ろを振り返ると、人の列から顔を出したタケルが、お前が助けないのなら
俺が助けにいくぞと言わんばかりの目で睨んでいた。
(´ε`*)いやだよぉ~ん♪
つらかったら本人が手を挙げて助けてもらえば良い。
個人の意志が尊重される時代、おせっかいは嫌われやすい。
タケルが幾度となく、邪険にされてるを見てきた。なのにこいつは、
”ばぁちゃんの遺言だから、人を思いやれない武士は幸せになれない”と言って
おせっかいを続けている。そう言えば小学校のときに
”いやいや、そもそもお前はブシじゃないだろ”とつっこんだ記憶がある。
アユの顔色はここからは見て取れないが、そうとう参っているように感じに見え
胸に嫌なモヤがかかる。
”おい、早くいけよ”
慣れているとはいえ、頭の中に勝手に入られるといい気はしない。
”もし倒れでもしたら、お前は武士の風下にもおけないからな”
「………なのだ!!これにて新年度朝礼を終わる、以上、解散!」
と言う野太い校長の声と、ともに颪東の華奢な体がなびく・・・
不意に手を差し伸べると、それをつかんだ。
アユはトロンとした目でこちらを見る。
「おい!大丈夫か!!!」
崩れ落ちないように強くつかむ。
「・・・貴様!何をしてる」
見る見るうちに顔が赤く・・・紅く?!
「具合?大丈夫か??」
「・・・・・・この変質者~!!」
線の細い背中と、柔らかい・・・尻を・・・鷲つかみしていたのだ。
颪東は日射病でもなければ、具合が悪かったわけでもない。
ただ、退屈な演説から逃れるため、ギフトを使い空気の壁を作りそこにもたれかけ
浅い眠りについていただけだった。
空高く飛ばされたのは、言うまでもない。
その後、白鳳高校迷惑校則違反で風紀委員に現行犯逮捕され
生活指導室に連行され、尋問を受けるはめになる。
だが、タケルが「そんなことをするやつじゃない」と掛け合ってくれたため
余計に話がこじれ、開放されたのは夕方であった。
”まぁ、こんなこともあるさ、くじけるなよ!”
そうそう、こんなこともあるさ、ってお前のせいだろう!
「俺はブシなんかじゃないんだ~~~!!!」
沈む夕日がやけに眩しく感じた。
颪東 インタビュー
◎口癖は?
→つまんない
◎いま一番欲しい物は?
→物はなんでも手に入るから特にないわね。面白いモノは好きよ。
◎自分を何かに例えるなら?
→う~ん、私は私・・・
◎何か資格はお持ちですか?
→茶道・華道・書道の師範位くらいかな。流派は伏せとくわ。
◎好きな言葉は?
→私の辞書に不可能と言う言葉はない。
◎趣味・特技があれば教えて下さい。
→寝ること。美容にもいいのよ。
◎将来の夢
→将来の夢というか、もう将来は決まってるから、わざわざ口に出す必要はないわ。
◎無人島に持って行くものを3つあげてください。
→無人島になんか行かないわ。
◎では、最後に一言
→あ~あ、つまんないインタビューね。雑誌の取材とかだったらちゃんと答えるけど。えっ、これってオフレコじゃないの?!・・・・・・はじめまして私、オロシアユを宜しくね。今までの?今までのインタビューは今度やるかもしれないドラマの役作り。ちょっと入りすぎちゃったみたい。変な誤解しないでね。見た目通りだから。じゃ、また私に会いにきてね(ウインク)