1-1-1-81 第11神官クーイツ
私はハジュン様の整えた世界に生きている。
クラス0、クラス1、クラス2、クラス3、クラス4、クラス5。
これは生まれた時から決まっており変わることは絶対に無い。定まったクラスの中で生きていくのみだ。
異世界についての文明崩壊学が始まり、私はとても驚いた。
異世界では、人を支配するクラスに生まれた人が平等を叫ぶと、クラス4、クラス5に当たるであろう人々が喜ぶ。
だが喜んでいる人々に焦点を当てると心の底から喜んでいない。
クラス4の人々がしたことはあろうことかクラス1やクラス2の人々の財産を奪ったり、虐殺することだった。平等な社会ではこのようなことが起こるのかと思った。そして、クラス4の人々は、自分たちにクラスを作り始める。平等を叫んだ人々は平等など望んでいなかったのだ。クラスを作らねば命がいくつあっても足りない。
それに平等を叫んだ後の社会では、病気も蔓延している。
クラスが分けられていないことで起こる弊害はとても多いのだ。
やはりクラスというのは絶対に変わらない。これが宇宙の真理。
私はこの真理を子どもたちに教える。それが私の仕事だ。
「人間には生まれた時から決まったクラスがある。それを変えることは自らを殺すことになる。だから変えてはならない」と言うと子どもたちは「はい!」と答える。
異世界についての文明崩壊学を見ると子どもたちは涙を流す。
「平等が戦争の原因なんだと分かりました」
「ハジュン様に、世界を整えて頂いた御恩を忘れないようにします。私はクラス4の人間として、クラス1の尊き方々に従い反目せず、クラス5の人が悪さをすれば殺します」
「地上を焼き払う兵器で滅んだ平等を叫ぶ自由な人々を見本として、私は生きていきます」
「人が多い国も平等のために滅びました。独裁者というのも生まれるのが平等な社会です。私たちはハジュン様にお仕えし、この世界で人間を殺したりしません」
良い子たちになる。そのためにこの子達は生きている。




